おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は印堂という顔にあるツボをご紹介します。
花粉症など鼻炎に効果的なツボになりますが
顔面部にあるので、鍼が怖い方にはなかなか打てない
ツボになります^^;
そして顔面部は内出血が起きやすい部位にはなるので
内出血が起きても良いよ
という方には刺させていただいています。
ご家庭でもマッサージなど押してみると効果があるかもしれませんのでお勧めです。
せんねん灸などお灸はお顔には火傷のリスクがあるので
家庭ではあまりお勧めできません。
それでは印堂の場所と効能をご紹介させていただきます。
印堂
場所:眉間の中央にある、ほんのわずかに窪んでいるツボです。
押して痛気持ちいい位の圧が良いです。
あまり強く押さえると顔面は内出血が起きる事もあるので、強く押さえすぎないようにしてください。
名前の由来は「印」は木版を指し、「堂」は場所を指す。昔の人は眉間に化粧
のために、紅点をつけ美しく装った。印堂はちょうどこの場所にあるので印堂と
名付けた。
中国の鍼灸の教科書には鼻炎に効能があるツボが何個か載っていますが
なかでも印堂はアレルギー性鼻炎の施術で、『比較的効果がある』と記されています。
鍼ではアレルギー性鼻炎30例を印堂に刺し20分間5分ごとに刺激をしながらおいておきました。
改善12例、著効11例、変化6例、無効1例
と記載されています。
灸ではアレルギー性鼻炎135例
印堂、足三里、合谷、肺兪にショウガ灸をした結果
基本的回復が66%、症状の改善を含めると98%以上だったと記されています。
これは私も驚きました。
鍼の方が良いと思っていましたが
灸の方が花粉症には良いのですね。
灸の方がツボ数が多いので、印堂のみの効能とは言えないかもしれませんが
実際に本当に効果があるのか?
花粉症の患者さんにショウガ灸を試してみたいと思います。
ご興味がある方は縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
ショウガ灸の準備などがありますので、事前連絡と予約は必須です。
印堂の効能
印堂の効能について
3冊の書籍からご紹介させていただきます。
日本の書籍よりも中国の書籍の方が多く載っていましたので
日本では見ない疾患も多くあります。
中国では鍼灸は医師が行いますので
病院での鍼灸を行っています。
鼻・眼疾患(鼻炎、鼻出血、結膜炎、眼瞼炎など)
神経系(頭痛、めまい、不眠、顔面神経麻痺、三叉神経痛など)
その他(高血圧など)
2冊目の印堂の効能をご紹介しますね。
ここから中国の書籍を翻訳した書籍になります。
マラリア
頭痛
めまい
嘔吐
片麻痺
顔面神経麻痺
小児の急・慢性のひきつけ
口や眼のゆがみ
三叉神経痛
高血圧
ノイローゼなど
最後に3冊目の印堂の効能をご紹介しますね。
マラリア
小児の急・慢性のひきつけ
小児の痙攣
尾頭の痛み
発熱疾患の鼻出血
長年の頭痛
めまい
嘔吐
眼病
副鼻腔炎
鼻閉
産後の脳貧血
三叉神経痛
以上になります。
マラリアは日本の鍼灸院では見る事はもうないですが
昭和初期など昔は日本の先生も施術経験があると言われています。
戦時中に兵士がマラリアに感染し、高熱になり
薬がない状況下で医師が手に刺絡をして熱が下がった
という話が残っています。
その後その医師は日本に帰り
マラリアの経験を調べ刺絡として現在にも残っています。
縁里庵かつもと鍼灸院はその医師の先生の流れで刺絡を行っています。
泉佐野市では刺絡を行っている鍼灸院はありません。
日本でもほとんど行っていないみたいです。
花粉症で辛い方は泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
コメント