おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は前回書いたせんねん灸を使ったお灸を科学的に考える~実践編~
のパート2になります。
今回は縁里庵かつもと鍼灸院で使用する温灸(眼灸、耳灸、灸頭鍼など)や
小林製薬から販売しているめぐりズムの温度変化などをご紹介します。
お灸を科学的に考える
縁里庵かつもと鍼灸院が行う温灸と言うお灸は
眼灸、耳灸、灸頭木、竹の輪灸などがあります。
今回はそれらの温度変化をご紹介します。
眼灸
![ちまたのジョーシキちゃん/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/08/59E9F35D-77E9-407D-B201-906F160D302E.jpg)
![眼灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/98714571-6AC9-4E10-B3A3-65EAD589A46C-scaled.jpeg)
約20分測定しました。
火をつけ3分ほどで温かくなり、4分ほどで40度を超えました。
MAXが45度で、少し温度を維持し下がっていくのが分かると思います。
お灸の特徴として、温度変化があります。
一定の温度だと身体は慣れてしまうのですね。
小林製薬さんが販売しているめぐりズムで計測してみました。
今回は折りたたんで計測したため少し圧がかかり、少し熱さがあるかもしれませんが
熱の温度変化は変わりはないと思います。
めぐりズム
![めぐリズム/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/739234A9-478B-420D-94E2-097D765FCECB-scaled.jpeg)
![めぐりズム/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/5C029F1B-71A3-402B-8857-CDA5B47DB5CD-scaled.jpeg)
こう見ると温度が少しずつ上がり最高温度に達した後は
温度は一定なのが分かると思います。
温度変化がないと身体は慣れてしまい
温度が深部まで入りにくくなります。
皮膚を温めるか?
芯から温めるか?
の違いかもしれませんね。
めぐりズムはリラックス効果は高いですが
効果効能で考えると弱いのかもしれませんね。
棒灸
![棒灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/09/61F053E4-41F7-443F-9A4A-FA92390FA99F-scaled.jpeg)
![棒灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/D23B591C-6F5A-4793-BE9B-2E0DC59C6678-scaled.jpeg)
棒灸で計測してみると
温かくなるまで時間がかかります。
これは長時間お灸を行うために火傷をしないように考えて行っているからです。
置いた瞬間温かいと長時間置くと低温火傷になります。
棒灸は30~2時間置くこともできます。
この温度なら火傷をする事もありません。
しかし、熱感はなくても身体は温かくなります。
竹の輪灸
![竹の輪灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/15BC7895-12C4-4436-AD13-7A44ECC9A55A.jpeg)
![竹の輪灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/371DAA31-BDC8-4BDB-B6A0-455C0E181DD2-scaled.jpeg)
温度変化になりますが
竹の輪灸は当てて離してを繰り返します。
なので、温度が少しずつ上がっていきますが
何度も繰り返す事で、身体に熱が入っていく
というお灸です。
温かいコットンでぱたぱたと当てられるような気がすると言われています。
耳灸
![耳灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/11/1592EE4B-9316-4C73-8D2C-B9F6879D98DB.jpeg)
![耳灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/耳灸1.jpg)
耳灸はめぐりズムと一緒で温度が上がりきると一定になっています。
眼灸や棒灸よりも効果は薄いのかもしれませんが
リラックス効果はあるお灸です。
眼よりは耳の方がツボは多いので、耳つぼを刺激する
という事なら効果はあるのかもしれませんね。
灸頭鍼
![灸頭鍼](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2021/10/493F3A29-7036-4953-91AD-F19EAAEA2EFA-scaled.jpeg)
![](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/灸頭鍼.jpg)
灸頭鍼は鍼の持つ部分にモグサを付け燃やします。
何度か燃え尽きた後にモグサを付けて温度上昇を行うので
1度だけの実験は正しくはないですが
温度が上がりなだらかに下がっているのが分かります。
下がる途中でモグサが燃え尽きているので、再度モグサを付けて
温度上昇を狙います。
今回は機械の上に手で固定したため何度も出来ませんでした。
何度か行うともっと温度上昇はしていくと思います。
灸頭鍼は落ちる可能性があるため
縁里庵かつもと鍼灸院では三陰交など
安全な部位にしか使っていません。
安価に鍼灸施術を行うために1人でベッドを数台見ているためです。
落ちるリスクがある灸頭鍼を背中にしながら
隣のベッドに移動できないからです。
背中などは下記の灸法を行っています。
灸頭木
![灸頭鍼/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/IMG_4261-scaled.jpg)
![](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/灸頭木.jpg)
灸頭木は灸頭鍼を安全に出来るものとして縁里庵かつもと鍼灸院が作ったお灸道具です。
使っているモグサの種類が違うので温度上昇は違いますが
めぐりズムとは違い温度変化はあるのは分かると思います。
写真は3回行った数値になります。
灸頭鍼より安全なお灸法になります。
半米粒大
![お灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/09/ABC4C818-03BE-4AE2-8755-4E5A66E9D8E3.jpeg)
![お灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/0248F4E9-933E-42E4-8627-20B3083361C6.jpeg)
最後の半米粒大だけ温灸ではなく
昔ながらのお灸になります。
大きさが米粒の大きさの半分くらいなので半米粒大(はんべいりゅうだい)
と言います。
今回図ったのは、何度か半米粒大を行い
温度のリズムや温度を計測してみました。
リズムは一定ではなく熱さも上下が激しいですね。
温灸よりも昔ながらのお灸の方が効果はあると私は考えていますが
火傷をさせてはいけない現在では不向きと考えています。
紫雲膏など膏薬を使ったお灸も熱さの感じ方が若干変わりますので
そちらも近々計測してみたいと考えています。
まとめ
![泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/11/shutterstock_1091541332-1.jpg)
温度変化を見て頂きましたが
お灸の温度は急激に変化する方が効果は高い
と考えています。
しかし、冷たい脱衣所から温かい浴槽に入る
急速な温度変化はヒートショックと呼ばれ
命の危険もありますので
面積は小さく、急速な温度変化が1番身体の負担も少なく
効果が高いと考えています。
温灸はなだらかな曲線で温度変化を行うので
昔ながらの温度変化よりは効果は薄いけど
めぐリズムのような温度変化が少ないものよりは効果が高い
のかな?
と思います。
分かりやすく温度で科学的に考えてみましたが
お灸の効果の1つとして個人の鍼灸院では調べにくいものは
お灸の煙です。
アロマの香りにリラックス効果があるのと一緒で
お灸の煙にも効果があります。
その辺りは何か良い道具があれば調べてみたいと思います。
お灸を使った温活をして寒い季節を乗り越えてみませんか♪
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院は
鍼灸専門の鍼灸院です。
お身体の不調がありましたらご連絡ください♪
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