動悸、胸痛におススメのツボ「少衝」

少衝/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。
大阪泉佐野鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は少衝(しょうしょう)と言うツボをご紹介します。
少衝は手の指の爪の辺りにあり、鍼を刺すと痛みが強いため
通常の鍼は刺しませんが、三稜鍼という特殊な鍼を使い
刺絡という手技を行う事はあります。
今日は少衝の場所と効能、セルフケアまでご紹介していきますね。

目次

少衝とは

少衝/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

場所:両手の小指の爪の付け根の内側が「少衝」です。
日本の谷津三雄先生は自著「即効ツボ療法入門」の序文で次のような体験を紹介しています。
「ハワイ行きの飛行機の中で、医師の助けを求めるアナウンスがありファーストクラスの初老の男性が
激しい動悸で苦しんでいるとの事です。そこで乗り合わしていた私がその男性に
左の小指の爪の生え際を自分で噛むように指示したところ5分ほどで彼は苦しみから解放された」
と紹介されています。

少衝の効能は?

効能/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

少衝の効能を数冊の書籍からご紹介します。
時代や国の違いでも患者層が違います。
そのような目線で見ると
一歩引いた目線で見る事も大切ですね^^

循環器系(動悸、胸痛、脳出血)
精神神経系(ショック、小児のひきつけ、ヒステリー、肋間神経痛)
その他(喉頭炎、高熱、胸膜炎)

2冊目の参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。

気絶
人事不省
狭心症
胸痛激甚
など急性症状に用いる

鍼灸は慢性病にしか効かないイメージはありますが
急性病にはよく効きます。
1回で効く事もあれば数回必要な事もありますが
ぎっくり腰寝違えなら1回から2回で良くなることが多いです。

3冊目の参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。

胸苦しいときに鍼を当てるだけで良い。激しい症状の時に効く
狭心症の発作時。その後心腧、天宗、膻中に灸
充血、風邪の高熱、のぼせに刺絡、一滴でスッキリする

新型コロナが流行り、風邪症状では鍼灸院には来院する事はなくなりましたが
風邪も急性症状で、鍼灸で良くなることも多いです。
私も風邪をひいたら1週間ほどなかなか治らない事が多いですが
井穴刺絡というやり方をして温かくして眠れば
次の日には良くなっていた
経験があります。
風邪は進行性の病なので早めに対処すれば効果的です。

4冊目の参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
中国の書籍です。

動悸
心部痛
胸脇痛
癲狂
熱性疾患による昏迷

少衝のセルフケア方法

少衝は指の先端にあるツボになるので、せんねん灸台座灸せんねん灸太陽などは使えません。
使えない事はないですが外れやすく、火傷のリスクがあるのでお勧めしません。
マッサージは指揉み健康法として昔話題になった方法おススメします。
反対の手で爪を挟み痛くない程度に揉むやり方です。
この方法なら少し空いた時間でも行えると思います。
以前指揉みと刺絡との皮膚温の変化を計測しましたが
刺絡の方が指揉みよりも血流改善が行われていました。

指揉み/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院
刺絡/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

動悸や胸痛で鍼灸院には来院する方は少ないでしょうが
動悸や胸痛を起こさないように定期的に鍼灸施術を行い
健康管理はした方が良いと考えています。
中国では養生と言いますが
日本は国民皆保険のおかげか
健康維持には興味を持っていません。
病気になってから治すのと
病気にならないように気を付けるの
お金や辛い期間を考えれば
病気にならない方が良いに決まっています。
お身体の健康維持には大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。

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