おはようございます。
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
先日今年の1月に脳梗塞になり
半身が動かなくなり、1か月のリハビリでなんとか動けるようになり、リハビリを続けていましたが
脳梗塞に鍼灸も良い事を知り
ご連絡を頂いた患者さんがいました。
まだ働く世代の方なので、仕事復帰をする事が目的ですが
今回はキーボードが打てるように手のしびれと足のしびれ
1番の望みは、足の裏の感覚を取り戻す事
でした。
脳梗塞は発症後半年間
いかにリハビリを頑張るか?
で
動ける範囲が変わると言われています。
この患者さんは発症後2か月も経っていないので、回復がかなり見込める状態だと来院前から感じていました。
脳梗塞の施術はYNSAという宮崎の医師が開発した鍼灸施術をメインに使います。
脳梗塞やパーキンソン病に効果的だと最近話題になっている鍼灸の手技になります。
まずは腕診を使いどこに鍼を刺すのか?
を決めます。
脳梗塞の場合は反体側(今回は右側のしびれだったので、左側に)鍼を刺します。
鍼数は7本(腕診で反応がなくなるまで刺しますが脳梗塞なら7〜10本程度が多いです。)
反応が出ていた場所と本数は頸椎点2本、胸椎点1本、腰椎点2本、脳幹点1本、大脳点1本(上記の詳しい場所は調べてください)
に刺鍼しました。
身体の確認をしてもらうと
右手は動きやすくしびれは取れ
足も軽くなったけど、足裏のしびれは残っている
という感じでした。
『こんなんで変わるんや⁉︎魔法みたい』
と驚かれていました^ ^
しかしYNSAなど頭に鍼を刺すのは、効果は出やすいですが、戻りやすいので全身施術をして
持続効果を高めます。
施術後
身体の確認をして貰うと
右手のしびれは少しあるけど動きやすくなっている
足は軽いけど、足裏のしびれは残っている
という状態でした。
1回目の施術を終えて、鍼灸は効果があるのだと驚かれていました^ ^
脳梗塞は半年を過ぎると横ばい状態になり、変化しづらくなります。
今回は半年以内に来ていただけたので、劇的に変化がありました。
本来なら病院内で脳梗塞になった後すぐにでも鍼灸施術ができると施術効果が高いのですが、まだまだ日本では難しそうですね^ ^;
2回目の施術
1回目は手のしびれがを減らすべく
YNSAを使いましたが、今回は目的としている
足の痺れを狙いました。
YNSAにはIソマトトープという施術点があります。
写真のようにきっちり分かれている訳ではないですが、今回は写真の足の部分を狙いました。
ちなみに出血したのもその辺りだと言われてました。
足の部分を触ると
何処を触っても痛みがある
と言われていました。
4箇所に鍼をし、基礎点という場所にも4箇所鍼をしました。
鍼を刺して確認をしてもらうと
足の突っ張りが抜けていくみたいだ。
『気持ちわるっ気持ちわるっ』
と叫ばれていました。
別室の患者さんには気持ちわるっっと罵られていると勘違いされていたかもしれません。笑
帰り際に
ちょっと足は変わりましたか?
と伺うと
『ちょっとじゃない、全然違う!』と言われていました^ ^
今回ら1月に脳梗塞になり、3月から鍼灸施術を行った
という点が早期回復につながったと思います。
次回は3回目
早く仕事復帰できるように頑張ります。
3回目から5回目までの施術です。
詳しい施術内容については省かせていただき
経過をご紹介させていただきます。
2回目のYNSA施術を終え3回目の施術をすると
足にまだらもようにはなりますが感覚が戻ってきたと言われました。
感覚がある部分
感覚がない部分があり
かかとが1番感覚が鈍いと言われていました。
そして4回目
YNSA施術をすると
ピンヒールを履いているような
かかとだけ感覚がなく、かかと以外の部位は微かですが感覚が戻ってきた
と言われていました。
特に指先はクリアになってきたと驚かれていました^ ^
施術5回目
施術4回目に残ったピンヒールを履いていた感覚がなくなり、ふらっとになってきた
と喜ばれていました。
この段階で左右の足首を動かしてもらうと
麻痺側の右足首の方が動きやすい
これはリハビリの効果かもしれませんね^ ^
足の指が開くのも鍼灸をやってからだと言ってくれています。
脳梗塞は半年間が勝負になり、少しでも早く鍼灸を行うことで、半年後の感覚が変わってきます。
本来なら病院でYNSAを行う環境があれば良いのですが…^ ^;
症例2
脳梗塞による感覚麻痺の施術について書かせて頂きます。
来院された患者さんは
脳梗塞による右腕から右手の感覚麻痺
特に右手の方が麻痺は強いとの事でした。
鍼の刺激は強い方だったのでらYNSAという
頭に刺す鍼とルート鍼という鍼数が50本以上刺す鍼の併用で施術を行いました。
施術数回は変化がない
と言われていましたが
5回目辺りから
『触っている感覚が分かる』
と変化に気づき
6回目には
『鍼の痛みがわかる』
と驚かれてました^_^
本来鍼の痛みがある
と言うのは嫌がられますが
身体の状態が悪くなる
病的になると麻痺をして感覚がなくなる場合もあります。
鍼の痛みが分からない
お灸の熱さが分からない
身体が悪い方がよく言われます。
身体を良くする事で痛みがわかるようになりますが
痛みがわかるようになると
嫌がられる方もいらっしゃいます^_^;
というかほとんどかもしれません。
患者さんに説明をするのは
鍼灸を受けたいと思う状態は身体が悪く
鍼灸を受けたくなくなる、嫌になる
状態は身体が良くなってきた
事が多いです。
車も定期的にメンテナンスをしているのに
車より長く使い続ける身体はメンテナンスしていますか?
症例
脳梗塞になりお尻から右足のツッパリが強い
YNSAと全身施術を行いました。
最後に確認をしていただくと
まだ残っている
と言われました。
横向きで寝て頂き
お尻に刺鍼
足に電気が走るような刺激が走り
脳梗塞になり初めて足の感覚が戻った
と驚かれていました。
全身施術を行う事により
血流が良くなり
YNSAで脳神経を刺激し
局所を刺激を行う
事で効果を高めた
と私は考えています。