おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日はツボの探し方
と言う名前で記事をご紹介します。
患者さんに家庭でもセルフケアをお願いしていますが
なかなか「場所が正しいかわからない」と言われます。
昔はツボが決まっておらず
触って”痛みがある所”や”気持ちが良い所”
が阿是穴(あぜけつ)と呼ばれていました。
阿是穴を調べていくと名前が付きツボになっていった
と言う流れだと言われています。
気海(きかい)というツボがありますが
気=先天の気
海=広く集まる所
先天の気:もともと持った寿命や生命力です。
後天の気:補充できるご飯のようなものです。
先天の気は伸びる事はありませんが
後天の気で長寿になるか短命になるか?
変わってくると考えられています。
ツボの名前には意味があり
昔の人は効果を考えて命名していたのですね。
ツボの探し方
ツボの探し方になりますが
本格的に人の身体で探すには練習が必要です。
自分の身体で探すにはそこまで難しくはなかったりします。
やり方をご紹介しますね。
ツボの場所は目安
と言われますが
ツボの図を見ても正しいか分からない
と言う方が大多数だと思います。
![ツボの図/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/09/D9330D3A-945A-41C2-8673-C516BB2234D1-scaled.jpeg)
男性や女性
身体の大きい人、小さい人
当たり前に同じ大きさの人はなかなかいません。
どうやって探しているのか?
というと
中国では骨度法という骨を基準にして
ツボの位置を図っています。
骨度法
![骨度法/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/09/palm_02.jpg)
肘窩から手関節横紋まで1尺2寸
尺と寸で言われても難しいですが
1尺30.303センチメートル
1寸3.0303センチメートル
ということみたいですが
男性と女性や子供でも肘から手首までの長さは変わりますよね。
中国ではツボの場所と骨度を見て
針を刺します。
正確ではないので、そこで手技という
刺激を行いツボを探します。
中国は病院内での鍼灸を行うため患者さんが多く
1人で1日200人診ることもあります。
見てすぐ判断できる骨度法の方が合っていたのかもしれません。
ツボを針で探すので
刺激は強くなります。
日本人はあまり強い刺激が得意ではない人が
多く弱めの刺激を求める方が多いです。
それで発展したのが
日本の鍼灸です。
手でツボを探し
痛みの少ない様に鍼を刺す
慣れると
簡単に探せますが
初めての方は難しいと思いますが
家庭でも出来るやり方を紹介しますね。
ツボの探し方②
ツボは押して
・痛い
・気持ちが良い
・重い
など何かしら反応があります。
ツボの図を見ながら
だいたいの場所を把握したら
その辺りを押してみてください。
気持ちのいい場所、何も感じにくい場所
差があると思います。
その中で一番痛みや気持ちが良い場所に
せんねん灸を据えてあげると狙っているツボに当たる事が多いです。
この場所!
とツボを決めたら
せんねん灸に火をつけ
皮膚につけます。
![せんねん灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2020/04/unnamed.jpg)
気を付けなければならないのが
ツボを探した後に身体を移動させない事です。
膝を曲げた状態でツボを見つけお灸を置き
膝を伸ばした状態でお灸の熱感を感じていると
探したツボと置いたお灸の場所が変わっています。
文章ではわかり辛いと思いますが
実際に試してみましょう
左の手のひらを上に向けの手首の真ん中に右の人差し指を置きます
左の手のひらを回転させて、手のひらを下に向けると人差し指はどうなっているでしょうか?
真ん中より少し親指側に移動していませんか?
ツボを探し使うためには
探した姿勢で受ける方がズレは少なくなります。
せっかくツボを探しても身体を動かしていたら
効果も薄くなりますので、ツボを探したら身体は動かさないようにお気を付けください♪
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