おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は鍼灸師や学生向けの記事になります。
パルスとは
パルスは電気を流すための器具になり、1971年に中国の鍼麻酔手術が世界的に報道されました。
この年、アメリカのニクソン大統領が中国を訪問し中国の鍼麻酔が初めて国際的に報道されました。
これをきっかけに日本においても鍼のブームが起こり
数多くの訪中団が結成されて中国における鍼灸医療の現状視察が行われました。
この当時使われていたのがパルス機でした。
当時の日本の鍼灸師の先生も鍼麻酔にチャレンジしようと頑張ったみたいですが
パルス機の存在が当時は情報として入ってこなかったみたいで、手動で鍼麻酔を行い
疲れたら違う先生が行い
なかなか大変な経験をされた
と言う話も聞いたことがあります。
縁里庵かつもと鍼灸院が所持しているパルスで珍しいのものは
ハリ麻酔という名前のパルスです。
このパルスは1990年代に販売していますが
現在は販売終了しており、中古品しか手に入りません。
作り方も簡単で、現在も動きます。
8月20日のセミナーでも持っていく予定になっています。
また1955年代と1976年の業界紙を見てみるとパルスの広告が載っています。
中国の鍼麻酔後様々な種類が販売されていたのかもしれませんね。
1955年代の医道の日本
1976年代の医道の日本
広告を見てみると針麻酔と電気鍼は一緒にされていた時代(そっちの方が売れる?)
のかもしれませんね。
パルスの種類
現在の日本で販売しているのは6種類あります。
一つ一つ紹介していきますね。
オームパルサーLFP-4000A
1番鍼灸師にとっては有名なのかもしれませんね。
1980年代から販売されているロングセラー商品です。
縁里庵かつもと鍼灸院では4台あります。
写真は4極のタイプですが、6極と8極の商品もあります。
長年販売していて、現在の薬事法などの関係で
リニューアルをする時は大きく変える必要があるみたいです。
現状のまま販売するのは問題がないため変更せずに販売しています。
電気を流すイヤホンプラグは音楽プレーヤーと同じになり
間違えて危険性がある為各社オリジナルのプラグを作る必要になったみたいです。
ハリ麻酔も同じようにイヤホンプラグでした。
オームパルサーLFP-2000e
8月20日のセミナーでは借りれませんでしたが
旧作では荒い電気でしたがマイルドに変わっています。
ツボ探索機能や電気のテイ鍼(刺さない鍼)をする事も出来ます。
実際に私も旧作のオームパルサーを使い
銅のテイ鍼を使いマネをしたことがあります。
ちなみに鉄と銅の電気伝導率の違いはこちらです。
・銅の電気伝導率:64.5
・鉄の電気伝導率:11.2
自分自身の手で試したため
銅のテイ鍼を持つ鍼からも電気が流れ感電したので、ゴム手袋を使用して
試しました。
ピコリナ
たぶん1番押されているパルスではないかと個人的には思っています。
セイリン社が販売しているピコリナ
携帯しやすい小型のパルスになります。
ピコリナを使ったセミナーも多く
購入されている方も多いと思います。
電気の流れ方はマイルドでおススメ出来ます。
欠点としては2極しかない事です。
セイリンさんに確認してみると4極は技術的なハードルが上がるみたいです。
縁里庵かつもと鍼灸院も購入しました。
電気はマイルドでデジタルなので、微調整がしやすく
統計が取りやすいので、学会発表をする先生にはおススメ出来ます。
パルスマ
電気を流すプラグが8極あるパルスマです。
日本で8極あるのはオームパルサーLFP-4800とパルスマだけです。
パルスマはオームパルサーやピコリナに比べ使ったことがない先生も多いと思います。
また新作の4極タイプも販売されています。
ラスパーエース
8月20日のセミナーでも説明に来ていただけるカナケンさんが販売されている
ラスパーエース
ソフトな刺激を与えてくれます。
使用方法も簡単で、使い方もすぐに覚えれます。
ラスパーエースには新作が出ており
旧作よりもマイルドになっていると聞いているので
新旧のパルス機の違いも8月20日のセミナーでは体験して頂きます。
ラスパーエースMC
鍼電極低周波治療器として、鍼通電専用として許可を取ったパルス機で
日本で販売しているのはラスパーエースMCとピコリナだけだそうです。
MCウェーブという新しい電気の波があり、デュアルクロス通電法というものがあるみたいです。
唯一私も体験したことがないパルスになります。
体験するのが楽しみです。
中国式パルス
鍼麻酔で有名になったパルスですが
中国でも沢山の種類があります。
私が中国で購入してきたパルスをご紹介します。
8月20日のセミナーでも持参します。
このパルスは日本のパルスとの違いは灸頭鍼機能があるパルス機になります。
100Wと200Wがあり、日本では100Wが多いので、100Wのパルスを勧められました。
実際に使ってみるとどんな感じになるのか?
ぜひ体験してみてください。
携帯型パルス
日本にはピコリナという携帯型のパルスがありますが
中国にも携帯型のパルスが販売されています。
電気の感じ方の違いもそうですが
中国と日本の違いはクリップにあります。
日本のクリップは使いやすさを考えられていますが
中国のクリップは使いやすさはあまり考えられていません。
クリップが改良されれば日本でも使えるかもしれませんね。
パルスも電気の流れ方が違いがあります。
鍼灸院で使用しているパルスは1種類か多くて2種類になり
違いを知っている先生も少ないです。
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