おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は風市(ふうし)と言うツボをご紹介します。
縁里庵かつもと鍼灸院では坐骨神経痛など腰の痛みで足が痺れるなど
痛みがある場合によく使うツボになります。
風市を刺激するときは少し太めの鍼で刺激も強くなりがちなので、鍼が弱い方には
あまり使っていないツボですが
今日は風市の場所と効能、セルフケアまでご紹介しますね。
風市とは?
場所:太腿の外側で気をつけをした時の中指の先になります。
昔は脚気で苦しみましたが、風市にお灸を定期的に行う事で症状を抑えていたと記述があります。
脚気は江戸わずらいと言われるのが日本では有名かもしれません
江戸わずらいとは白米を食べる習慣は都市部から広がり、地方ではまだまだ玄米食が中心だった当時、江戸を訪れた地方の大名や武士に、足元がおぼつかなくなったり、寝込んでしまったりと、体調が悪くなることが多くなりました。 そんな人たちも故郷に帰るとケロリと治ってしまうことが多かったため、この病は「江戸わずらい」と呼ばれました。
現在の日本人も白米を食べ玄米を食べなくなったので
知らず知らずのうちに隠れ脚気が出ている人も増えていると言われています。
脚気はビタミンB1の不足により起こります。
頭がボーッとする、体がだるい、脚がむくむ、息苦しい、手足がしびれるなど症状を引き起こす事もあります。
ビタミンB1の入っている食べ物はこちらです。
豚ロース
豚ヒレ肉
豚もも肉
豚肩肉
牛レバー
豚レバー
鶏レバー
うなぎ
かつお節
胚芽米
玄米
パン(全粒粉)
あずき
豆腐
大豆(ゆで)
炒りごま
上記の食べ物ををあまり食べていなくて症状がある方は隠れ脚気かもしれません。
風市の効能
風市の効能をご紹介していきます。
今まで紹介したツボの1つ四神聡と同じ奇穴(きけつ)と呼ばれています。
ツボとツボは線路のようなもので繋がっていますが
風市や四神聡は線路が繋がっていないけど効果があるので、奇穴と呼ばれています。
縁里庵かつもと鍼灸院の臨床的にはよく使う大切なツボの1つです。
運動器系(下肢麻痺、腰腿痛、膝関節炎、脳血管障害)
精神系(頭痛、めまい、坐骨神経痛、知覚異常性大腿神経痛)
その他(蕁麻疹、脚気、耳鳴り)
2冊目の風市の効能です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
生理を呼ぶ。肩井、三陰交、中瀆を併用すると良い。ただし妊娠時は注意
脇腹から首まで張っているのが取れる(胆経という流れのラインのみ)
3冊目の風市の効能です。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
中国の書籍です。
片麻痺
下肢運動麻痺
下肢のしびれ
全身掻痒
風市は奇穴なので
参考書籍があまりありませんが
見つかり次第追加していきます。
風市のセルフケア方法
風市のセルフケア方法はせんねん灸や台座灸を行う場合は
服が焦げないように短パンやスカートで行う必要があります。
3回から5回せんねん灸を行いますが
少し手間がかかります。
せんねん灸太陽なら服の下にも貼れるので使い勝手は良いと思います。
セルフマッサージは痛くない程度に中指を当てて、揉んであげてください。
30回から40回揉むと良いと思います。
セルフケアは病を改善というより、病にならないように気を付ける為に行う
事が重要になります。
もし今足の痛みや耳の痛みでお困りの方は
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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