おはようございます。
大阪泉佐野市の鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は内庭と裏内庭(うらないてい)というツボのご紹介です。
裏内庭というのは内庭というツボの裏側にあるからそう名付けられましたが
今回は内庭のツボと一緒に場所と効能とセルフケア方法をご紹介しますね。
内庭とは?
![内庭/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2023/03/instep_01.jpg)
場所:足の背のひとさし指となか指の分かれ目(つけ根)にあります。
内庭の真裏が裏内庭と言われるツボになります。
内庭の効能は?
![効能/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/11/shutterstock_1091541332-2.jpg)
まずは内庭の効能をご紹介していきますね。
今回も日本の書籍や中国の書籍から紹介していきます。
1冊目の参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
足背水腫
第二趾の麻痺
上肢痛
2冊目の参考書籍は「中国鍼灸全書」です。
中国書籍になります。
3冊目の参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の使い方鍼の刺し方」です。
胃の上部に痛みがある時に鍼をする
腹がゴロゴロして下痢を伴う腹痛。中脘と関元の灸を併用する
顔の胃経の痛み
4冊目の参考書籍は「鍼灸経穴辞典」
中国の書籍になります。
歯痛
口や眼のゆがみ
鼻出血
腹痛
下痢
赤痢
足背の腫脹・疼痛
熱病
意外と歯痛が多かったり裏内庭も下痢に効果的なツボとして有名ですが
内庭も下痢に効果があるみたいです。
赤痢は現在の鍼灸院では診る事はない疾患ですね。
裏内庭とは?
![裏内庭/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2023/03/sole_01.jpg)
裏内庭の場所は2説あります。
1)足底の前方、第二基節骨の底側で、足の第二指の末節の底側に炭を付け、折り曲げてこれが付く所
2)足底の前方、第2、第3基節骨の間、中足指節関節の前で、足背の内庭穴と相対する所
イラストは1説の場所になります。
裏内庭の効能は?
![効能/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2023/01/shutterstock_759220960.jpg)
裏内庭(1説)は澤田健先生が食あたりの名灸として紹介しました。
他にも腹痛や嘔吐、下痢があります。
代田文誌先生が瞑眩報告もあります。
瞑眩とは:施術の過程で起こるもので、一時的に悪化後治癒するものです。
多いのは身体がだるくなったり、眠気が来たりします。
熱が出たり、痛みが一時的に増しその後施術前より良くなる
という方もいます。
裏内庭(2説)は「経外奇穴匯編」などが出典のようです。
しかし、日本由来ではないかと言われています。
1説は急性胃炎(食あたり)・腹痛・嘔吐・下痢
2説は足指痛・小児の痙攣・癲癇
と言われていますが
どちらでも対応できるのではないかと言われています。
裏内庭は下痢によく効きますが、下痢を止めない方が良い場合もあるので
使うのは慎重に行う事が必要です。
食中毒で身体の中に悪い物が入っている段階で、下痢を止めると
体内には食中毒の原因が残っているので、いずれまた下痢になります。
まずは悪い物を出し切ってから止める必要がありますね。
2冊目の参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
食あたりの下痢、腹痛、気持ち悪い、吐く
左右に灸をして熱さが同じになったら止める
3冊目の参考書籍は「鍼灸奇穴辞典」です。
中国書籍です。
足指の疼痛
小児のひきつけ
内庭も裏内庭も場所が違う事もあり
全く同じような効能ではなく
効能は似ているのも多い
という感じがします。
私も下痢がある時には裏内庭を使ったことがありますが
腸が動いた感じがして、下痢は止まりました。
しかし、食あたりでも下痢で出した方が良い場合もあるので
まずは悪い物は出し切るという事が大切だと思います。
症状=ツボではなく
ツボは使い方が大切です。
家庭でのセルフケア方法は?
![まとめ/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院](https://katsumoto-shinkyu.com/wp-content/uploads/2022/12/pixta_28674511_M.jpg)
内庭は家庭で使うのはせんねん灸や台座灸で問題はないと思いますが
裏内庭はなかなか難しいかもしれません。
効果を出すには”熱さ”も必要で、せんねん灸などでは範囲が広く
裏内庭ではなく、違う場所が熱さを感じてしまう事があります。
昔ながらのお灸をしているなら問題はないですが
現在では家庭でお灸をしている所は少ないです^^;
慢性的な下痢が続いている場合は
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
必ずしも裏内庭を使うとは限りません。
他のアプローチも考えながら使わせていただきます^^
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