おはようございます。
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は中国から仕入れた
お尻にするお灸をご紹介します♪
お尻にお灸!?
と思われるかもしれませんが
私も思いました。笑
中国からの仕入れは
半分(8割くらい?)ネタ購入です。
耳灸もネタで購入したら思いのほか良くて患者さんにも使うようになりました。
このお尻のお灸(会陰灸)は何種類かあります。
牛やウサギ、焼き芋
タイプと勝手に呼んでいます^^;
今回は牛を使って簡易よもぎ蒸しをします。
通常のよもぎ蒸しは服を脱がないといけませんが
この会陰灸は服を着たままできるのが特徴です。
まずもぐさに火をつけ
牛の会陰灸に入れていきます。
用意するのは
布と
段差のある木材です。
両側に木材を入れ
真ん中に会陰灸を入れます。
少し見にくいですが
中に会陰灸を入れます
気をつけないといけないのは
空気穴がないと
火が消えると言う事です。
あとは座って10分弱ほど
待機すると
身体がぽかぽかします♪
本当にポカポカするか
サーモグラフィティーカメラで確かめてみました。
しかし中心点がズレて正確には分かりませんでしたが^^;
少しずれていますが
肩の部分は26.3度
7分くらい使うと
29.7度
3度弱上がっています。
次回はズレないようにもう一度チャレンジしてみます^^
会陰灸本体に1度サーモグラフィティーカメラでの温度変化を撮ってみました。
中心点を合わすのが簡単だったのもありますが^^;笑
材質が陶器なので、温度は約26度
ここからモグサを入れていき
最高温度は53.2度
これは陶器をそのままカメラで撮り
温度を測りました。
最高温度に達するまで約7分ほどで、あとは下がっていくだけだったので
撮影を終わらせました。
次は会陰灸を使用をする状態での
温度変化を試してみました。
布1枚とタオル1枚を被せています。
空気が少ないためゆっくりと温度が上がっていきます。
陶器に直接触れるよりは同じ温度でも熱さが違います。
少し熱いかな?
と思うと
タオル1枚被せると約10度下がります。
熱い時は我慢せず
自分で調整できますね^^
最高温度は53.5度
誤差の範囲かもしれませんが陶器だけよりも上がっています。
最高温度に達するまでは14分と陶器だけの場合よりも倍ほど長い時間がかかりました。
タオルを被せる事で空気が減り
長時間温かさが持続します。
欠点としては
空気穴が塞がれると
モグサが勝手に消える
温かくない状態で座ってもらうことになる
が問題点かな?
と思います。
モグサは粗悪モグサ3個
中に入れているので、1つ消えても
最高温度は下がりますが
温かいといえば温かいですが
まだまだ改善していかないといけないですね。
実際に使ってみて思いましたが
牛の会陰灸とウサギの会陰灸
もぐさを入れる所の高さが違いました。
些細な差ではありますが
モグサを入れるときに
転けてしまうことが多い
転けてしまうと
火が消えやすくなる
という欠点もあります。
中国のお灸道具は似たような物でも
使い勝手が違うので
色々購入してみて
使い勝手の良い物を取り入れる
という形をとっています。
費用はかかりますが
安全で使いやすい物を患者さんに提供する
大切なことですね^^
この記事を書いてから
よもぎ蒸しのテストを繰り返していました。
問題点としては
陶器の上に布を置く為に酸素が少なくなり
火が消える
というものです。
お灸で火が消えてしまっては
致命的ですね^^;
ということで
火が消えない工夫をしはじめました。
まず最初に対策①をしたのは
陶器に管を通して見ました。
布から空気穴が閉じることを防止するだけではなく
少しでも酸素が入るかな?
と思いましたが
まだ消えることがありました。
対策②
百均で購入してきた
空気入れ^^;
シュポシュポと空気を入れて見ました。
このおかげで火が消える事がかなり減りました^^
またモグサも本来は親指大という捻り方を学校で習いますが
少しでも消えにくくする為に長めにして見ました。
このまま陶器に入れてみて
火をつけます。
何度か試して気づきましたが
火をつけるやり方がポイントなのかな?
と思います。
日本ではあまりないお灸道具なので、試行錯誤の連続です^^
正しいやり方を作るまでは大変ですが
服を着たままできるよもぎ蒸し
がメニュー化できるように頑張りたいと思います♪
※おかげさまでメニュー化になりました♪
質問がありました。
温めるだけならペットボトルにお湯を入れて、
温めても同じじゃないか?
検証させていただきました^_^
まずはよもぎ蒸し
温度は少し見づらいですが
1分30秒毎に計測をしてみました。
1分30秒27.3°
2分30秒28.3°
3分30秒37°
4分30秒38.5°
5分30秒44.1°
6分30秒43.9°
7分30秒47°
8分30秒49°
9分30秒51°
なだらかに温度が上がっているのが分かると思います。
これはお灸特有の温度の上がり方で、
温度差がある事で熱さに慣れず身体に熱が浸透する
ということです。
もう少し時間を測ってみると
10分30秒51.2°
11分30秒53.4°
12分30秒53.4°
13分30秒52.8°
緩かに温かくなっていたのが
13分30秒以降から緩かに温度が下がっていきます。
温かい時間は30分以上持続します。
30分の間は温度は一定ではなく
このように変化をする事で、
身体の奥に熱が入る
という事になります。
ではお湯を入れたペットボトルならどうなのか?
試してみました^_^
1分30秒50.1°
2分30秒49.7°
3分30秒50.9°
4分30秒51.2°
5分30秒51.3°
6分30秒51.6°
7分30秒51.7°
8分30秒51.5°
9分30秒51.5°
お湯を入れると熱すぎるので
お湯7割水3割
で検証しました。
当たり前ですが
計測を始めてすぐ
50°を超えました。
その後10分近く経っても温度差は
1°前後になりもう少し計測してみると
10分30秒50.9°
11分30秒51.4°
12分30秒51.5°
13分30秒51°
15分49.4°
15分ほど計測しましたが
温度はほとんど下がりませんでした。
お湯を入れたペットボトルは
身体を温める事は出来ますが
お灸特有の効能は無さそうです。
イメージ的には
エアコンの暖房と灯油のストーブの違いかもしれませんね。
エアコンは温まるけど、芯からは暖まらない
手間はかかりますが
せっかくやるのなら少しでも
身体が良くなる方が良いですね^_^
また当院のよもぎ蒸しを
家庭で出来るように改良をしていきたいと思います♪
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