おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は天突(てんとつ)というツボをご紹介します。
天突は中国医学最古の古典「黄帝内経」にも出てくる
古いツボの1つです。
そんな天突の場所と効能、セルフケア方法をご紹介していきます。
天突とは
場所:左右の鎖骨を結んだ中央部の窪みにあります。
のどに近いのもあるのか
呼吸器系と深い関係のあるツボになります。
重い咳、百日咳、咽喉部異常感、しゃっくり、術後嚥下困難、機能性失語、喉の腫痛
古い書籍もありますが現在中国での症例もあります。
天突の効能
それでは天突の効能を数冊の書籍から紹介していきます。
国や時代で来院される患者層が違います。
そのような目線で見ると勉強になります。
呼吸器系(咽頭炎、扁桃炎、喉頭炎、気管支炎、気管支喘息、気管支拡張症)
消化器系(食道炎、横隔膜痙攣[しゃっくり]、神経性嘔吐)
その他(咽喉部異常感、失語症、甲状腺腫大)
咽関係やしゃっくりにも効果が期待できます。
2冊目の天突の効能です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
咳のとき、痰を出す時に使う
のどの痛み
上池先生は枕を取り、背中にタオルを入れ
天突に刺鍼すると書かれています。
この方法は縁里庵かつもと鍼灸院でも行ったことがなく
のどの痛みや咳が出る方に使わせていただきます。
3冊目の参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
喘息
ジフテリア
咽頭結核
気管支炎
咽頭炎
嗄声
基本は灸はしないがジフテリアや咽頭結核には最後の手段で使う。奏効することもある
結核は現在の鍼灸院には来院される事はほとんどない疾患にはなります。
縁里庵かつもと鍼灸院でも経験はありません。
書籍が昭和初期の本で、その当時は鍼灸院に結核で来院されるのはあったのかもしれません。
そのように時代背景を考えながらツボの効能を調べる事も大切ですね。
4冊目の天突の参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
中国の書籍です。
気管支喘息
咳嗽
突発性失語症
咽喉部の腫脹・疼痛
横隔膜痙攣
食道痙攣
4冊の書籍を見てみると
咽関係が多いのがよくわかります。
縁里庵かつもと鍼灸院でも梅核気(ばいかくき)にも使用しますが
効く人と効かない人がいる傾向があると考えています。
梅核気はストレスから来ると考えられていて
鍼灸施術を行って楽になっても家庭や仕事のストレスが多いと
すぐに元に戻ってしまう事が多いです。
ストレスの原因を減らす事が梅核気や鍼灸の効能を高める
手段になります。
書籍に載っていた配穴もご紹介します。
配穴はツボの効果を高める為に使う方法です。
実際の臨床では様々なツボを使い効果を高めます。
セルフケア方法
天突の家庭でのセルフケア方法はしゃっくり、喘息、のどの痛みの緩和に使う方が良いです。
せんねん灸や台座灸はご自身で行う場合は火傷をするリスクが高くお勧めできません。
ご自身の指で軽く押してあげる事がおススメです。
せんねん灸太陽など火を使わないお灸もおススメになります。
家庭のセルフケアで変化がないときは
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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