目の疲れには「攅竹」のツボがおススメ!その理由は?

攅竹/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。

大阪泉佐野市縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は眼精疲労にお勧めのツボ「攅竹」をご紹介します。
縁里庵かつもと鍼灸院では眼灸を使うことが多いですが
攅竹(さんちく)というツボもおススメです。

今日は攅竹をご紹介+様々な本で攅竹の効能の違いを比べてみますね。

目次

攅竹

攅竹/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

攅竹の場所:眉毛の内側の生え際にあります。
眉毛の内側端のわずかに下にある窪みです。
眉毛の生え方は、人によって若干違いますので、目頭の内端の真上を探って、わずかな窪みを探しても良いです。
押すと気持ちが良く、奥にジーンとする痛みがある場合が多いです。
あまり強く押すと内出血になる場合もあるので、優しく押す方が良いです。

中国の古書「銅人腧穴鍼灸図経」では攅竹を細い三稜鍼(刺絡)で三度刺すと
目が大いに明らかになる
と書かれています。
刺絡は三稜の鍼を刺す事で少量の血液を出す鍼灸の手技の1つです。
縁里庵かつもと鍼灸院でも行っていますが日本で出来る鍼灸院は数は少ないです。

古書の名医の施術例として
「女性がある時目が見えなくなった。というので攅竹と鼻のツボ、頭のツボ、合計5ツボ使い鍼を刺して出血させた所女性の目はすぐに明るくなった」
という中国の唐(618年~907年)の時代の書籍にも残されています。

他にも
「70代の参政が酒を飲んだように顔が赤くなり、粘っこい痰が出て、めまいがし、目もはっきりしない。冷やす薬を使おうとしたが高齢の為に止め
三稜鍼で攅竹含む前頭部を20か所刺絡をして暗紫色の血を二合(生米約300g)出すと頭も目もスッキリして苦痛は全て去り、その後再発しなかった」

とあります。
二合も当時の二合と現在の二合では違う可能性もありますが、さすがに古代中国のやり方を現在の日本では出来ません。
しかし、昔から攅竹は目の疾患に効果的だったのは分かると思います。
次は現在医学的な効能を数書から抜粋してみます。

攅竹の効能

悩み/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

現在の鍼灸書の攅竹の効能をご紹介します。
①眼科系(近視、視力減退、急性結膜炎など)
②神経系(頭痛、三叉神経痛、顔面神経麻痺など)
③その他(しゃっくり、鼻炎、腰痛など)

私も鼻炎などには攅竹を刺絡する場合が多いです。
しゃっくりは主症状で来られたことがないので、分かりませんが
書物を見る限り指圧と棒灸が良いと書かれています。
しゃっくりも通常のしゃっくりではなく、手術後のしゃっくりになります。

他にも有名なのは麦粒腫(ものもらい)は攅竹辺りが浮腫している場合があり
その場所を刺絡をすると良くなる傾向が多いです。

別の書籍の攅竹の効能をご紹介します。

第一枝三叉神経痛、結膜炎、虹彩炎、角膜実質炎、フリクテン性結膜炎、視力減退、眼精疲労、眼底出血、頭重
頭痛、神経症、血圧亢進症、脳充血、脳軟化症などに鍼してよし、刺絡するとなおよし

と書かれています。
くしゃみを連発する場合も攅竹は効果的(現在でいう花粉症?)
攅竹はなるべく灸しない方が良い(その当時のお灸は火傷をするため)
攅竹の別名は員在、始光、夜光、明光などの別名がある
目が明るくなるからか「光」と名前が付くのも多いですね。

最後に三冊目に書かれている効能と攅竹の名前の由来もご紹介します。

「攅」は集合する、密集する意味である。竹は眉毛から竹のように密集しているからこの名前が付いた
という意味らしいです。

効能は頭痛、めまい、資料の低下、青盲(目があいていながら物が見えない眼病)、涙骨部の痛み、目の発赤、腫脹

などです。

三冊の鍼灸書を見てみると
目の関係が多く、他にも頭痛や花粉症などにも使える攅竹です。

現在社会ではスマホやパソコンなど目を使う事が多い事から眼精疲労に攅竹は必要だと思います。
攅竹+首のツボも使うと効果的ですが
それはまたご紹介させていただきますね。

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