おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は慢性疼痛と鍼灸についてご紹介させていただきます。
まず慢性疼痛とは何か?
急性疼痛はぎっくり腰です。
慢性腰痛はずっと腰痛が続いている
と言う感じで考えるとわかりやすいと思います。
何かしら痛みが続いているのであれば
慢性疼痛
と言います。
平成22年の調査で古いですが病院に通院する原因は「痛み」が79%になります。
日本国民が抱えている健康的な問題は
男性
腰痛、肩こり、鼻症状、せき、たん、手足関節痛
女性
肩こり、腰痛、手足関節痛、身体がだるい、頭痛
と平成25年のデータにはなりますが統計が取れています。
ほとんどが痛み
になりますね。
実際に病院に通うのは?
で調べてみると
高血圧や歯の病、糖尿病が多く来院されます。
意外と悩んでいるけど病院には行かない
という方も多いみたいですね。
今は美容鍼や不妊症など
美容や専門性が高い鍼灸院が増えていますが
この記事では痛みについて書かせてもらいますね。
2007年というかなり古いですが
ドイツで行われた頭痛にたいする費用対効果
では鍼灸はかなり高評価でした。
日本では逆に慢性疼痛ガイドラインでは2018年度版では
腰痛では鍼灸は効果がない
ラジオ体操以下で表記すらされていませんでした。
この当時鍼灸業界が団体に注意していましたが
意図的に鍼灸を省いていたみたいです。
ちなみに海外のガイドラインでは鍼灸は腰痛に効果が高いと
出ていました。
海外では鍼灸は最先端の医療
日本では鍼灸は古臭い民間療法
という立ち位置かもしれません。
このままではダメだと
鍼灸の団体も動き
2021年度版には鍼灸もガイドラインに入ることになりました。
少し話を戻しますが
腰痛で考えてみると
少し前まで腰痛は病院では8割ほど原因不明である
と言われていました。
現在では2割ほど原因不明と
何故腰痛になるのか?
は分かるようになってきました。
しかし、原因を突き止めたから
身体が楽になる
慢性疼痛が楽になる
わけではないです。
よく言われているのが
腰痛になり、病院でレントゲンを撮ると
ヘルニア
と言われました。
これは腰痛=ヘルニア
と思われがちですが
実際はヘルニアになってすぐに痛みが出た
わけではなかったりします。
元々ヘルニアはあって痛みはなく
たまたま腰痛になり調べたらヘルニア
という事も多いです。
現状を知る事は大切ですが
知れば良くなる
わけではないので
病院は悪い部分を調べる為に行く
鍼灸院は痛みを改善するために行く
と考えています。
ただし、鍼灸院で痛みを改善できるのは
筋肉の痛み
に限定されます。
骨が折れた痛み
脱臼の痛み
には対応できません。
骨が折れていないか病院で確認して
折れていないのなら鍼灸院で施術を受ける
という事が大切ですね^^
慢性疼痛で有名なのは
難病の線維筋痛症という病があります。
脳が痛みを覚えてしまい
痛みを作り出すので、西洋医学ではなかなか難しい疾患になります。
鍼灸も1度で楽になるものではないのですが
痛みを忘れさせるように
何度も何度も施術を行い
痛みがない日を作っていきます。
痛みがない日が増えていくと
脳から痛みが消えていく
線維筋痛症だけではないですが
慢性的な腰痛も腰が原因の事もありますが
脳が作り出していることもあります。
何度も施術を行い
脳に「痛みはない」と覚えさせる必要があります。
脳覚えさせるには1度では難しいですが
継続することで変化を出していきます。
長くなってきましたので
次回も慢性疼痛と鍼灸施術をご紹介させていただきます。
次回は慢性疼痛が楽になる為に必要なセルフケア方法をご紹介する予定です。
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