おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は泉州棒灸誕生!?という事で
初めての試みにチャレンジをしてみたいと思います。
泉州棒灸とは?
まずは棒灸の説明からさせて頂きます。
棒灸は棒状にもぐさを詰め込んだもので、縁里庵かつもと鍼灸院の鍼灸施術でもよく使うものです。
日本でも棒灸は製造していますが、ニンニクや生姜などは入っているものはありません。
中国では漢方入りの棒灸を販売していますが、日本で流通しているのは数は少ないです。
今回縁里庵かつもと鍼灸院では日本で唯一?の中国の棒灸製造器を導入したこともあり
自作で棒灸を作れるようになりました。
せっかく作るなら地元のニンニクを・・・
と思い阪南市で生産されている無添加のニンニクを購入しました。

会社名 | ヒロシのにんにく(hiroshi_no_ninniku) |
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代表 | 組口由香 |
住所 | 599-0223 阪南市光陽台3丁目1-27 |
電話番号 | 09078707247 |
メールアドレス | feeltomysoul3@gmail.com |
昔からニンニクや生姜、味噌、塩など家庭で使われている物とお灸は相性が良く
ニンニク灸や生姜灸、味噌灸、塩灸など言われています。
味噌灸は家庭で行われていたと言われていてニラなど家庭で入れるものが違った
という話もあります。
何故阪南市のニンニクを使うか?というと
身土不二(しんどふじ)という考え方もあります。
身土不二とは
東京都立中央図書館のデータベースによれば、「『体と土とは一つである』とし、人間が足で歩ける身近なところ(三里四方、四里四方)で育ったものを食べ、生活するのがよいとする考え方」とあります。
泉佐野市から阪南市はそれなりに距離はありますが、車が発達していない昔では徒歩圏内ではないかと考えます。
泉州地域の食べ物だと泉州生まれの方は身体に合っているという考えで
それを棒灸に混ぜて使うと身体にも良いのではないかと考えました。
棒灸を作れる機械がそもそも日本にはほとんどなく
日本で販売しているメーカーさんも手詰め(手作り)が多いと言われています。
手詰めの方が同じ品質で作れることは作れますが
数を作ることが難しく、単価も高くなります。
中国の棒灸は安いものだと10本入り100円より安いものもあります。
日本の棒灸は1000円を超えるものも多く
8本7000円を超えるものも・・・
しかし、中国の棒灸より、日本の棒灸の方が質は良い艾を使っています。
縁里庵かつもと鍼灸院でも中国の棒灸を長年使っていましたが
最近手作りした棒灸を使うようになってから
”手作り棒灸の方が気持ちが良い”
と言われています。
手作り棒灸に阪南市のニンニクを混ぜて
効果が変わるのなら面白いと思い作り始めました。
ニンニクの乾燥
ニンニク棒灸で使うなら生の状態では使えません。
ニンニクをスライスにして、乾燥させるところから始めます。

今回は初めて行うので乾燥機を購入して試しました。
18時間乾燥して、ニンニクがパリパリになるまで乾燥しました。

乾燥ニンニクを粉末に

持っていたミキサーでは粉末になりきらなかったので、業務用のミキサーを購入しました。
乾燥したニンニクをミキサーに入れて数十秒回すと

乾燥ニンニクが粉末になりました。
香りも良いです。
乾燥させすぎたのか若干茶色になっていますが
この辺りは改善させないといけませんね。
泉州ニンニク棒灸つくり
下準備が出来たので、本題の泉州ニンニク棒灸つくりを行いました。

艾の間にニンニクパウダーを入れて、さらに艾をかぶせ
中国の棒灸製造器で棒状にします。
中国でも未だに手作業で行っている所もあるそうで
棒灸製造器で作っているのはどれだけあるのか?
は分かりません。
慣れれば簡単に作れますが作る技術を高めないと作れないのも問題かもしれません。
実際の棒灸の作り方はこちらです。
棒灸製造器自体は日本では販売しておらず中国の物になります。
中国では手詰めをしている所もあり、機械を使って棒灸を作っている所も少ない?
のかもしれません。
日本のメーカーも手詰めをしている
という話は聞いていますので、棒灸製造器がある鍼灸院は縁里庵かつもと鍼灸院だけかもしれません。

お試しで5本泉州ニンニク棒灸を作ってみました。
まずは自分で試してみますが、良さそうだったら実際の臨床でも使う予定です。
棒灸は通常の全身施術の料金に入っていますが、泉州ニンニク棒灸は実際に手間暇がかかっているので
オプション(10分500円~1000円)になると思います。
鍼灸師ようのお灸なので、一般の方への販売はしませんが
少しずつ施術で使えるように量産していきます♪
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