おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は臨床報告です。
ある程度の年齢になると何かしらお身体に不調が出てきます。
少しでも痛みを軽減する為に鍼灸を使うことも大切です。
今回は鍼灸がほぼ初めてで鍼灸が怖いご高齢の患者様の症例です。
腰から足にかけての痛み

70代女性
腰部から左足にかけて痛みがある
病院では神経痛だと診断されている。
立った時や朝痛みがある。
腰が曲がっていて、伸ばすと痛みがある。
横向きで寝ていても痛みがある状態
紫雲膏灸
年配の方には縁里庵かつもと鍼灸院ではお灸中心に行う事が多いです。
鍼は金属が身体に入ることで、追い出そうと免疫が働きますが
お灸はお灸の熱のチカラも借りて、免疫を働かせます。
年配の方は異物(鍼)を追い出すチカラが弱っていたりもしますので
お灸の方が合っているという考えです。
今回使ったのは紫雲膏灸という手技です。

紫雲膏という軟膏に艾を置き火をつける
というやり方です。
このやり方なら火傷のリスクもなく、熱さもそこまで気にならないので
年配の方には使うことが多いです。
この患者さまにも腰部から紫雲膏灸を行いました。
うつ伏せはつらいとの事なので、横向きで紫雲膏灸を行いました。
紫雲膏灸の欠点は時間がかかるという事です。
悪い部分を特定しその場所全体に紫雲膏灸を行うので
数百か所近くはお灸をします。
長い時間(5分~10分)がかかると足が痛くなり途中で、タオルを入れたりしました。
腰を紫雲膏灸を行った後は足の方が痛い
という事もあり、足も紫雲膏灸を行いました。
やっている最中から足が痛そうな声がなくなり、紫雲膏灸を終えた後に
足の痛みはどうですか?
と確認してみると「痛くないウソみたい」と驚かれました。
歩いて確認して貰うと痛みがなく、さらに驚かれていました。
高齢者にはお灸

たまに患者さんか言われますが
「30年前鍼灸を受けたときはよく効いたから今回も効くと思う」
という新患さんもいます。
よく考えていただくと赤ちゃんが30歳のおっちゃんになります。
身体も当然変わるので、30年前の方が効きやすいのは当たり前になります。
鍼を刺すと異物が身体に入るので、免疫が働き身体を回復させようとしますが
ご高齢になるとその反応が弱くなります。
新型コロナが流行コロナワクチンが打ち始めたころ
若い方は副反応と言い高熱が出ましたが、ご高齢の方は何も反応が出なかった
という事があったと思います。
免疫が働くか働かないかの差になります。
鍼では反応がない場合もあるので、ご高齢の方にはお灸の方が合っている場合も多いです。
今回は骨が折れているなどはなかった為すぐに変化しましたが
圧迫骨折などしている場合は痛みは多少軽減したり、回復が早まるかもしれませんが
痛みがゼロになることはありません。
まとめ

縁里庵かつもと鍼灸院の患者層は30代~50代が多いです。
鍼灸の昔のイメージはおじいちゃん、おばあちゃんがやっているイメージだったと思います。
最近では仕事のパフォーマンスを上げる為に鍼灸を行ったりしていますが
イメージ通りご高齢の方にも鍼灸は行えます。
しかし、昔は畑仕事をしていたご高齢の方が多く火傷をしても免疫が働きました。
最近のご高齢の方は畑仕事をしていない方も多いので、運動不足になり
火傷するお灸ではなく、紫雲膏灸のような火傷しないお灸の方が合っている事が多いです。
もちろん若い人にも紫雲膏灸は使えますので、鍼が怖い方にはお勧めしています。
腰の痛みでお悩みの方は泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。

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