おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は水分(すいぶん)というツボをご紹介します。
お腹にあるツボで今までにご紹介した。
仙人が教えた不老強精法のツボ!?「関元」
辛い胃腸の悩やみには「中脘」おススメの理由をご紹介
などお腹には大切なツボが多かったりします。
今回ご紹介するツボも大切のツボの1つになります。
ではご紹介しますね♪
水分
場所:お臍から親指幅1本分、上のところにあります。 人差し指を重ねてツボに置きます。
水分のツボの症例が中国の古医書に書かれていました。
ある老夫婦が反胃(食べると吐き気が強くなり、吐き出す病気。胃の機能低下、胃拡張、胃がんなど)
になり水分と気海というツボに灸をすると良くなったと書かれています。
水分穴は浮腫や腹水の特効穴(よく効くツボ)と言われています。
しかし、昔はそう言われていなかったのです。
臨床を続けていくなかで、効能が変わったツボになります。
水分の効能
今回も3冊の書籍から水分の効能をご紹介します。
被っている部分もあれば全然違う効能もあります。
地域や時代が違い来院する患者層が違ったりするのもあると思います。
では1冊目の効能をご紹介していきますね。
消化器系(腹痛、下痢、腸炎、胃炎、腹水など)
泌尿器系(浮腫、腎炎、膀胱炎など)
他にも慢性下痢、小児の急性腎炎、下肢のむくみなどに
効果的と言われていますが水分のツボを1つだけ使って
というよりは他のツボを使いつつ水分も使って効果を出している
というのが正しいです。
2冊目の水分の効能をご紹介しますね。
胃内停水
胃下垂症
小便不利
腎臓炎
下痢
水瀉性下痢
腹膜炎
腹水
遺尿症など
日本の名鍼灸師も使った水分穴
鍼灸と言うと中国から入ってきた
というイメージが強いですが
日本にも有名な先生が何人もいます。
深谷伊三郎先生も有名な先生ですが水分穴を使われています。
臍の周囲(中脘、天枢、水分、肓兪、陰交穴)のお灸には
整腸作用があるから、下痢が止ってもなお持続施灸が好ましい
澤田健先生
腎臓炎・尿毒症には水分穴を使う
と言われています。
最後に3冊目の水分の効能をご紹介します。
水分は解剖学的には小腸の入り口にあります。
小腸は清濁を分別する分水嶺であり、水液は膀胱に、
残りの水分は糟粕と共に大腸へ分けられるので、水分と呼ばれる。
腹痛
腹脹
腹鳴
浮腫
顔面部の浮腫
大小便不利
以上になります。
こう見ると浮腫に効果的なツボと考えられると思います。
ツボの刺激方法
灸
棒灸は15分から20分
せんねん灸なら7~9回行う方が良いです。
あんまマッサージ指圧
手のひらをこすり温かくします。
円を描くように40~50回回転させます。
あずきのチカラ
ドラックストアで販売しているあずきのチカラを使うのも良いです。
水分の上に置き熱さが無くなるまでおいておきます。
お灸よりも大きいので、一緒に中脘穴も一緒に温めましょう
水分のツボをご紹介しましたが
今までご紹介したツボよりも若干脇役よりのツボです。
メインで目立つというよりは補助タイプになるツボですが
大切なツボの1つになります。
ドラマで言うと名脇役というツボになるでしょうか♪
水分穴はご家庭ではあずきのチカラを使い
中脘穴と一緒に使う事をお勧めします^^
セルフケアで効果が出ないときは
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
ツボは効くのか?
ではなく
効かせるものです。
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