辛い胃腸の悩やみには「中脘」おススメの理由をご紹介

棒灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。

大阪泉佐野市縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は前回書いた不妊施術にお勧めのツボ「三陰交」の安全性は?のツボシリーズの第2弾になります。
前回は不妊症だったので、今回は胃腸に良いツボをご紹介します。

目次

中脘

中脘/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

中脘(ちゅうかん)心窩部の上端からへその中間だから中脘と呼ばれたと聞きましたが
本当かどうかを調べてみました。

漢字で考えると「中脘」の「脘」は管に通じ、胃のことになります。
このツボの由来は胃の中間にあたる事からつけられたそうです。
他にも「中管」「胃管」「太倉」など多くの名前があり
中国各地で使われていたツボになります。

効能

中国での効能

ひきつけ
産後の失神
胸痛

なかなか日本の鍼灸院では来ない疾患ばかりだと思います。
中国では医師が病院で施術するので、出来るかもしれませんね。
しかし、昔の文献なので、今はやっていない可能性もあります。

現在書での効能

日本と中国では鍼灸院に来る状況が違いますので、
別にしています。

消化器系
胃痛
腹痛
胃痙攣(けいれん)
胃下垂
胃拡張
消化不良
下痢
便秘
胃炎
胃潰瘍
など

精神疾患
不眠
ヒステリー
癇癪(かんしゃく)
失神
など

その他
気管支喘息
心臓病
蕁麻疹
など

消化器系が効能としては多いですね。
最近では冷えによる胃痛でショウガ灸で改善など症例報告も増えています。
ショウガ灸は写真のスライスしたショウガかすりおろしたショウガで分かれます。
お灸が使えない家庭の場合なら
すりおろしたショウガをお茶のパックに入れ少し絞り
電子レンジで温め皮膚に置きサランラップを置いてあげると
天然の保温道具になります。
ショウガは温める成分がありますし、レンジで温めてあげるので
さらに温まります。
被れやすい人はお気を付けください。

生姜灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院
他にもお腹を軽くマッサージを行う
お灸をするなど刺激をしてあげる事で、胃の働きが活発化することが多いと考えられています。
お腹がぐるぐると動き出すと良い反応になります。

他の書籍の中脘の効能をご紹介しますね。

・灸が良い。まず間違いなく効く
・胃の悪いときに灸をする
・胃の不調による下痢。腸の場合は関元穴を使う
・腑会穴(ふえ穴)であるから六腑の変調に用いる

腑会穴とは:腑に対して効果のある穴であるということです。
腑というのは五臓六腑の腑であり、胃・小腸・大腸・膀胱・胆・三焦のことを指します。
腑は基本的には詰まっているもののない臓器を指します。
胃を想像してもらうと空洞のイメージがあると思います。
中脘穴は腑の不調で身体の巡りの悪くなった時、流れを改善する経穴になります。

こちらの書籍も胃に効果的なツボという表現にとお灸の方が合っている
という解釈になっていますね。
私もお灸の方が合っていると思います。
お腹は痛みが強い場所でもありますし
長時間お灸をして置いておく血流+腸の働きがアップします。

別の書籍の効能もご紹介しますね。

消化器疾患
胃痛
胃痙攣(けいれん)
胃潰瘍
胃炎
胃酸過多症
胃アトニー
胃下垂症
胃内停水
食欲不振
消化不良
など

また胃がんにも効果があるが進行したものは対症療法になる。
(これは実際私が体験したことではないのでわかりませんが、
この鍼灸治療基礎学を書いた代田文誌先生は経験されたのでしょう)

糖尿病にも良い
(これも私は経験はありませんが、重症の方には難しいとは思います。)

子宮後屈
子宮左屈
など子宮位置異常の整復にも良い

内臓の位置異常を治す
これは私の親でたまたま経験したことがあります。簡単にご紹介しますね。
母は元々は肩こりがあり、定期的に鍼灸をしていました。
私が鍼灸師になりたて位の時期だと思います。
母は職場の健康診断では毎年胃下垂を言われていましたが
ある時胃下垂と言われなくなったと驚いていました。
東洋医学的には胃下垂は胃を保つだけの元気がないから下がる
という考え方です。
鍼灸を行う事で、胃に元気が戻り胃下垂が良くなった
と考えています。

別名
太倉、中管、胃募、上記など別名があります。
これらも数1000年続くと同じ場所でも名前が違って伝承されたのか
元々別の名前ばかりだったのが一つになったのかは私は分かりませんが
実際10年ほど前に日本、中国、韓国でツボの適正化
をしたことがあります。
同じツボ名でも場所が若干違っていたのです。
インターネットが発達している現在でも違いがあるので
昔ならなおさらかもしれません。
ちなみに適正化されたおかげで、私が習ったツボの場所が変わり
今テストを受けると間違える可能性が高いです^^;

中脘は縁里庵かつもと鍼灸院では機能性ディスペプシアなど
胃腸関係の疾患がある方によく使います。
中脘と関元というツボ
同時に温めます。
棒灸と言って棒状のお灸を10分から15分おいておくことが多いです。

棒灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

機能性ディスペプシアとは?
胃の痛みや胃もたれなどの症状が続いているにもかかわらず
内視鏡検査などを行っても異常がみつからない病気です。
内視鏡検査で、胃炎や逆流性食道炎を認めても症状があるとは限らず、
逆に症状があっても異常所見が認められないことが多々あります。

縁里庵かつもと鍼灸院だけかもしれませんが最近機能性ディスペプシアと診断され
来院される方が増えています。
現在医学が発達して
なんでも分かるようになってきたと思いがちですが
よくわからない事も多くある
という事かもしれません。

今回も3冊の本で同じツボの効能を調べてみましたが
本により変わる事もある事が分かると思います。
私自身もそうですが
実際臨床で使う症状とそもそも来院しない症状では使うことが出来ません。
中国の産後の失神も鍼灸院ではなかなか経験できないものだと思います。
経験していないものを効果があるという事はできないので
縁里庵かつもと鍼灸院では産後の失神に中脘が効きますよ
とは言えません。
実際に何度か試してみることも大切ですし
最初は効果があるのは3冊共通のものだと思う方が良いと思います。
胃腸疾患に特におススメ出来ますので
家庭では寝る前にあずきのチカラを中脘に置いてみてはいかがでしょうか♪

それでも良くならないときは大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご連絡ください。

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