吸い玉とカッピングの違いは?

吸い玉

おはようございます。

泉佐野市の鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。

吸い玉(すいだま)

というのは聞いたことはありますか?

吸い玉の呼び名が何種類か

ありまして

・吸玉

・吸角

・カッピング

・刺絡

などあります。

吸玉と吸角は同じ意味合いで使われることが多いです。

カッピングはエステなどが使う事が多いですね。

刺絡は鍼を刺した後に吸い玉を行う事から

鍼灸院でしかできない手技になります。

素材
ガラス
プラスティック

陶器

などがありますが

中国では吸い玉とお灸を取り入れたものも販売されています。

刺絡という言葉は聞いた事がないと思いますが

カッピングや吸い玉は聞いた事があると思います。

私自身学生時代から刺絡を知り使っていましたが

あまり鍼灸業界的にメジャーではない

どちらかといえばグレーと言われていることに疑問はあります。

使ってみると変化はよく出ますし

血液を扱うから感染症(施術者が)の危険はあるので

知識は必須の施術だとは思います。

お灸だけではなく鍼も色々としています。笑

ここ最近縁里庵かつもと鍼灸院でも刺絡を求める患者さんが増えています。

そもそも

刺絡とカッピングの違いもわからないと思いますので

違いも書かせて頂きますね。

目次

カッピング

刺絡

エステや整骨院、中国整体などで使う事が多いと思いますが

早い話

吸い玉を背中に使う

ということです。
吸い玉を使った後は
背中に悪血という悪い血液が集まり

身体が軽くなる

という説明で行われています。
末梢血管(毛細血管のようなもの)に悪血が溜まりやすく
動脈や静脈よりも毛細血管は細くなるので

詰りやすい

大きな道路から小さな道路に
車の量が変わらなければ必ず渋滞が起こります。
身体も一緒で
毛細血管は渋滞が起こりやすいです。
そこの悪血を皮膚上に持ってくることで身体が軽くなる
という考えだったりしますが
考えてみると
皮膚上に上がった悪血が

その後どうなるか?

考えた事がありますか?

①蒸発する
②体内に戻る

答えは②体内に戻るです。

蒸発することは考えられませんしね^^;

体内に悪血が戻ると結局身体が重くなる

一時的なんですね。

しかし、楽天などでも格安のカッピング道具なども売っていますので
家庭でのセルフケアにはおススメしています^^

刺絡

刺絡

刺絡は専用の鍼を刺す(三稜鍼)

ことにより少量の血液を出します。

しかし、悪血と言われるだけあり

血液は出にくいです。

ヘドロのようなものを想像してみるとわかりやすいかもしれません。

出にくいので、吸い玉を使って無理矢理

出すということになります。

悪血が出る

ということは

身体から1%でも血液が無くなるということになります。

すると

1%の血液を新しく作らないといけない

ことになり

悪血がなくなり新しい血液が生まれます。

ドロドロの血液がなくなり、サラサラの血液が生まれる

というイメージでしょうか^^

健康管理のために月に1度は刺絡はした方が良いでしょうね。

縁里庵かつもと鍼灸院の吸い玉の吸引圧は

だいたい3日から4日程で消えます。

よく言われるのは長く残る

1週間以上残るのは悪い証拠だ

ということですが

1週間以上残る場合は

悪血を元に戻すだけの力がない

ということになります。

身体が弱っているサインですね。

しかし、刺絡をして

当日消える(施術中も残らない)

というのは

悪血すら集まらない状態で

かなり悪い状態になります。

もちろん吸引圧で変わります。

中国では火で炙り30分近く放置します。

吸い玉

中国で受けた吸い玉痕です。

その状態では3日では消えず

2週間ほど残ったりします。

結局は吸引圧と時間で

吸い玉の痕が残るか残らないか?

は変わります。

吸い玉をかけて、すぐに外すと

痕は残りませんが

痕が残らないから悪いというのは間違いですし

30分以上放置し痕が残るから悪い

というのも間違いです。

その辺りは営業トークなりますね(ーー;)

刺絡は

悪血をとることで

血液の循環が良くなります。

しかし、大雑把の施術になるので

その後に鍼で細かな調整をする必要があります。
刺絡に関しては国家資格を取得した
鍼灸院でしか受けることが出来ません。
鍼灸院でも刺絡が出来る院は数が少なく
縁里庵かつもと鍼灸院の他には泉州エリアで数件あるのか?
というレベルです。

関東では鍼灸施術の後灸頭鍼

という鍼の上にお灸をする

施術を行うのがメジャーになり

関西では行いません。

地域性がありますね^^;

縁里庵かつもと鍼灸院では

灸頭木という

鍼の上に木材を置き

灸頭鍼の安全なバージョンを行っています。

日本は島国で

湿気の多い国です。

刺絡をすることで

血流が良くなり

さらにお灸をすることで

無駄な湿気をとることもできます。

督脈通陽法

しかし、刺絡は刺激が強い鍼法になりますので

初めての方にはお断りすることもあります。

心臓関係に疾患がある方の場合は小指から

とか

少ない手法で行うこともあります。

患者様の状態に合わせて施術を行いますので

ご希望に添えない場合もございます。

2022年Tarzan6月9日号に刺絡が取り上げられていました。

ターザン/刺絡,泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

刺絡も大きく分けて2つの流派があります。

1つはTarzanの記事に載っている浅見先生

浅見先生は医師にも分かりやすいようにツボではなくF1など英数字で医師に分かりやすく説明をしています。

縁里庵かつもと鍼灸院の刺絡の流れは

工藤先生&丸山先生の流れです。

先ほど伝えた関東で刺絡の後にお灸をする

というのは工藤流の流れが残っているからです。

大阪は私の恩師の流れが強く

刺絡の後はお灸はしません。

たぶん恩師がめんどくさいからお灸をしなかっただけ

だと思っています。笑

しかし、刺絡を行った後にお灸をした方が血流の流れが良くなるので

出来ればお灸はしておきたいですね^^

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして、三重県桑名市で開業しております鍼灸師の柴田と申します。
    火鍼マニュアルの本を知り
    先生のホームパージで火鍼に興味を持ちトライしたいのですが
    タングステンの火鍼の購入を考えているのですがどこで購入するか教えて頂きたく連絡させて頂きました。

    よろしくお願いいたします。

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