身体に悪血があると体調不良に?改善方法をご紹介

悪血/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。
大阪泉佐野鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は悪血(おけつ)のお話です。
悪血は瘀血(おけつ)血瘀(けつお)とも言われていますが
同じようなものという認識で良いと思います。
今回は統一して悪血にさせて頂きますね。
それでは悪血の説明と悪血を取る方法ご紹介させて頂きます。

目次

悪血(瘀血)とは

瘀血とは:「血」の巡りが悪く滞り、体に栄養素が巡らない状態です。
巡りが悪いことから、皮膚のトラブル(しみ、くま、ニキビ、肌あれなど)に悩みやすい傾向。
また血行が滞ることから、肩こりや関節痛、頭痛なども招きやすい体質です。

悪血/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

身体の中では動脈と静脈があり、身体の中で血液が循環しています。
循環する事で、身体に栄養素を巡らし健康を維持することが出来ます。
しかし、背中の大きな血管と手足の細い血管では血液の入る量が違います。
大きな道路から沢山の車が小さな道路に入ると”渋滞”が起こります。
渋滞が起こる事で、血流が悪くなり悪血になる
と言う考え方です。

渋滞の起こりやすいポイントは?

悪血/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

渋滞の起こりやすいポイントは肘や膝など関節部分が多いです。
肩こりや首こりも大きな関節な部分になりますね。
動脈で渋滞が起こる事はほとんどなく
静脈のさらに細い毛細血管で渋滞が起こる事が多いです。
鍼灸では静脈の毛細血管の流れを良くして、血流改善を目指す事が多いです。
特に首元は慢性的にコリがあると首の後ろの髪際が赤くなることもあります。
慢性的にうっ血している状態ですね。
その状態が長く続くと脳梗塞や脳出血のリスクが上がってしまいます。
鍼灸施術を継続的に行う事で、脳梗塞や脳出血の予防になると考えています。

悪血はどのような状態?

悪血とは/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

悪血をイメージとして分かりやすくするのは
ヘドロのような状態だと言われています。
鍼灸ではヘドロを少しずつ流す方法とヘドロを取る刺絡という手技があります。
刺絡は少量の血液を出しカッピングする事で、身体の血流の改善を促します。
悪血が1%無くなる事で、新しい血液が1%生まれる事になります。

悪血はドロドロ
新しい血液はサラサラ

と考えると分かりやすいかもしれませんね。
少し見にくいかもしれませんが
吸い玉を腕にしてみました。

吸い玉/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院
悪血/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

吸い玉をかけた後は濃い方が悪い
とよく言われていますが
吸い玉をかけで内出血しない方がおかしかったりします。

吸い玉後1日で元の色に戻る→悪血も集まらない状態(かなり悪い)
吸い玉後3~4日で元の色に戻る→普通
吸い玉後1週間以上で元の色に戻る→悪血が元に戻りにくい状態(弱っている)

イメージ的にはそんな感じだと思います。
もちろん、吸引圧の時間や強さで変わります。
縁里庵かつもと鍼灸院の吸引圧では上記のような経過をたどる事が多いです。
私が以前中国で吸い玉を受けたときは
ガラス製の吸い玉を火であぶり真空状態にして使うので
痛いほど強く行い20~30分ほど放置されました。

吸い玉/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

写真は実際に中国で吸い玉を受けた後
中国のホテルで撮影したものです。
自撮りなので、角度は変ですが
痛々しい状況が分かると思います。

刺絡の禁忌とは

刺絡法/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

悪血を取る刺絡という手技の禁忌症をご紹介します。

引用書籍は工藤訓正著『刺絡法』

禁忌症としてはもっとも注意しなければならないものは心臓疾患、ついで貧血、衰弱している場合

心臓疾患
弁膜症のような器質的な変化があり、辛うじて機能を果たしているようなときには
刺絡を行わない方が無難である
刺絡を行うと急激に循環状態が変化するために、却って心臓を疲れさせる可能性がある。

貧血
全身性の時は禁忌であるが、局所性の時は用いることが出来る
全身性の時も極めて少量の刺絡を長期にわたり反復行って良好な結果を得た例がある。

衰弱
衰弱している場合、とくに慢性の経過をたどり衰弱してきたときは禁忌である。

血友病

血友病とは:血液がなかなか止まらない病気です。
血友病は、X染色体の1本に異常遺伝子があるX連鎖劣性という遺伝形式による病気で、多くは男性に発症します。 血友病の7割は、原因となる異常遺伝子を持つ母親(保因者)から男性に受け継がれて発症し、残りの3割は遺伝子の突然変異によって発症します。
血友病は難病に指定されていますので、血友病の治療にかかる費用はすべて公費負担となります。

引用元:ヘモフィリアナビゲーター

血友病や慢性的に衰弱している人など以外は刺絡を行っても問題はありません。
しかし、刺絡を行う方は急激に循環が変わる事が多いので、最初は少なめに行う事が大切です。
急激に変化すると身体がびっくりしてしまうからです。

器具の衛生管理は?

刺絡/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

刺絡を行う上で、血液が出ると使う道具は衛生的に大丈夫なのか?
と心配される事も多いです。
鍼は三稜鍼という特殊な鍼を使います。
この鍼はオートクレーブと言い病院でも使われている
菌を全て滅菌する機械になります。
新型コロナで行っていた消毒は全ての菌は死なないので、完ぺきではないのですが
滅菌は120度以上で10分以上熱する事で、全ての菌を殺す事が出来ます。
滅菌した三稜鍼が不安な方は使い捨てもありますのでご相談ください。
吸い玉は使い捨てのプラスティックの吸い玉を使っています。

まとめ

悪血を取る事は昔も今も大切な施術の1つになっていますが
現在医学では悪血という概念はないみたいです。
体調不良は悪血の可能性もありますので刺絡という手技も行ってみるのも良いかもしれませんね。

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