おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は身柱(しんちゅう)というツボのご紹介です。
身柱は子供にもおススメのツボになります。
それでは身柱の場所と効能をご紹介しますね。
身柱
場所:脊柱の上にあって第3胸椎棘(キョウツイキョク) 突起の下に位置します。
首を前に倒すと飛び出す首の後ろの第7頸椎棘突起。
そこから順に突起を触っていって3つ下がったところの第3胸椎棘突起の真下が身柱になります。
江戸時代の書籍に『チリゲの灸』と言って小児に必ず点を付けて75日後に灸するなり
と書かれています。
アトピーやひきつけをする場合は75日以内に行うそうです。
夜泣きやかんむしの予防に使われていたのでしょうね。
日本でも代田文誌先生という長野県の鍼灸業界では有名な先生が
長野県のある村で虚弱児童70名に身柱などにお灸をすえ
さらに青年学校女子が続けて1か月お灸を続けたところ
無気力、倦怠感、食欲不振、神経質、偏食など一掃されたと書かれています。
その内容は中国語に翻訳され中国の教科書にも引用されました。
小児の病には身柱は良いのでしょうね。
身柱の効能
鍼灸書籍4冊から身柱の効能をご紹介します。
結核なども効能で書かれていますが
書籍が昭和で書かれたもので
当時の患者さんは結核など多かったと推察できます。
縁里庵かつもと鍼灸院では結核の患者さんはみたことがないので
経験はありませんが鍼灸書籍の効能はその先生の
経験値を紹介されています。
ツボには色々な可能性があるのだと見てみてください。
呼吸器系(気管支炎、気管支喘息など)
精神系(神経衰弱、ヒステリーなど)
その他(腰背痛、小児の各種疾患)
2冊目代田文誌先生の書籍からご紹介しますね。
神経系(神経衰弱、神経症、ヒステリー、てんかん、精神病、脊髄炎、脳溢血、脳軟化症、顔面神経麻痺など)
呼吸器系(肺結核、肋膜炎、気管支炎、肺門腺結核、風邪、咳嗽、喘息、咽頭炎など)
小児病(小児かんしゃく、百日咳、腺病質、乳児の吐乳、消化不良、下痢、ノイローゼ、小児麻痺など)
疲労時に身柱に灸をすえると回復が早くなる
3冊目の身柱の効能をご紹介しますね
ノイローゼ、ヒステリー、小児のかんむし、小児の消化不良など
4冊目の身柱の効能をご紹介しますね。
咳嗽、気管支喘息、かんしゃく、脊背部の強張り痛みなど
4冊の書籍の効能を見てみると小児だけではなく
喘息など大人にも効果的なツボになる事はよくわかります。
小児の場合は動く可能性があるので
昔ながらのお灸より
棒灸などを使います。
縁里庵かつもと鍼灸院では小児はりを行った後に
竹の輪灸を行います。
竹の輪灸なら火傷の心配も少なく
安全に身柱を温めれます。
小児に直接灸は75日以降の方が良いと書かれていますが
温灸や小児はりなら生後すぐでも問題ありません。
これから寒くなってきますので
喘息や風邪が流行ってきます。
予防にも身柱や鍼灸はお勧めできますので
何かしら身体の不調がありましたら
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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