おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は帯状疱疹の西洋医学的な考えと東洋医学的な考えをご紹介しますね。
帯状疱疹は病院勤務時代何度も施術させて頂き
一定の効果は上げていました。
鍼灸と帯状疱疹は相性は良いと考えていますが
鍼灸を行うと帯状疱疹が一生出なくなる
わけではありません。
それでは帯状疱疹の説明から行わさせていただきます。
帯状疱疹とは
帯状疱疹はウイルスによって起こります。
水痘の既往歴がある患者さんにはいつもこの帯状疱疹のウイルスが寄生している
といわれています。
体調の良い時はじっと静かにしていて、過労や老化、病気で免疫力が弱った時に発病します。
一般にウイルスは独特の好みがあり、日本脳炎ウイルスは脳の組織が好きで
おたふく風邪ウイルスは唾液腺が好きです。
この帯状疱疹ウイルスは末梢神経が大好きです。
なので、発病と同時に侵された部位の末梢神経痛が起こります。
2、3日して水疱が出てきます。
水疱を生じる前にチクチク痛んだり皮膚に違和感が出てきます。
神経痛や肋間神経痛だと鍼灸を行うと水疱が出現し始めて帯状疱疹の初期の痛みだと気づくこともあります。
患者さんや「鍼灸をしたことで水ぶくれができた」という勘違いされる方もいます。
私が働いていた病院では「帯状疱疹」と医師が診断をして
鍼灸師の私が施術を行っていましたが
泉佐野市に開業し、帯状疱疹と医師から診断していないと
鍼灸院の設備では違和感の段階では判断は出来ません。
病院でも診察も大切ですね。
水疱が出てくるとかゆみを伴った痛みが出てきます。
水疱は1週間くらいで膿疱化し、10日くらいから1か月位で治癒します。
軽いものはわずかに痛むだけで水疱形成が軽微ですが
重いものは皮膚が暗赤色になり、汚い瘢痕を残して、後々まで激しい神経痛に悩まされることがある。
病院で施術していたのは後者の方が多かったです。
帯状疱疹の鍼灸施術
帯状疱疹の鍼灸施術は病院で行っていたのは
帯状疱疹で痛むところを鍼で囲い
痛む場所を狭めていく
と言うやり方です。
痛い所に直接鍼を刺す
のではなく
周りに刺します。
そうする事で、少しずつ痛む範囲が狭くなり
最終的には痛みがなくなります。
しかし、期間と回数は必要でした。
病院内の施術なので、5分前後しか時間がないのもありましたが
何人も見させていただくと
身体が弱った時に再発することが多く
同じような場所に出る事が多い印象です。
帯状疱疹と病院で診断された場合は
早く鍼灸院で施術を行う事をお勧めします。
帯状疱疹のおススメのツボ
セルフケアで行うにはハードルが高い病気にはなりますが
鍼灸院で行うツボの一例をご紹介しますね。
委中
膝の後ろの中央にあります。
マッサージする場合は
膝を軽く曲げて押しやすい形で押してみましょう。
大椎
場所:首を下に倒した時(首の前屈)下の方に触れる大きい首の骨(第7頚椎 けいつい)の真下
曲池
場所:曲池(きょくち)のツボの部位は、肘(ひじ)の関節部分の上側。
ひじを曲げた時にできる横じわの延長上にあります。
血海
場所:足ひざのお皿のやや上、内側にあるツボ。 皿から指4本分くらい上にあり
足を伸ばしたときにできるくぼみの上端にあります。
三陰交
場所:ふくらはぎの内側で、骨の際にあります。 内くるぶしから上に3寸の場所です。
内くるぶしから指四本分上にあります。
骨際で押して痛みがある場合が多いです。
腎腧
場所:おへその裏側でちょうどウエストのくびれライン、背骨から指2本外側。
両手を腰にあてたときに親指があたる場所に腎兪があります。
「腰が痛いな」と思った時、腰をトントンとたたく場所、そこが腎兪です。
風池
場所:風池(ふうち) 少し上を向いた時、背骨から上がって指が止まるくぼみ(風府(ふうふ))と、耳の下を結んだ中間点。
めまいを引き起こす余分な熱がたまっていると、押すと痛みがあります。
肺兪
場所:第3・第4胸椎棘突起間の外1寸5分に取る
背骨と肩甲骨の間2分の1、肩甲骨の高さ2分の1のところ。
せんねん灸太陽やあずきのチカラで肺兪を温めると呼吸が楽になります。
以上になります。
帯状疱疹の痛みはかなりのもので、痛みのため不眠症になる方も多いです。
東洋医学に出会い痛みが楽になり
喜ばれることが多いですが
なかなか帯状疱疹と鍼灸
と言うイメージがなく驚かれることも多いです。
帯状疱疹でお困りの方は
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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