おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は釜屋の切りモグサをご紹介させていただきます。
以前まとめた切りモグサの燃焼実験もご覧ください
釜屋のお灸はカマヤミニなどもあります。
釜屋の切りモグサとは?
江戸時代から切りモグサというものは出来ました。
当時は畑仕事をしている方が多く
手ががさがさとしていて、お灸をひねって使うという事が難しかったので
切りモグサが商品として販売されたら大ヒットになったそうです。
江戸時代は火傷をさせるお灸が主流なので、切りモグサ自体も火傷をさせるお灸として
学校で紹介されているみたいです。
しかし、現在では切りモグサだけではなく、火傷をさせるお灸をする鍼灸院は減っています。
釜屋の切りモグサを頂いたので温度を計測してみました。
1枚1枚にモグサが入っており使いやすくなっています。
1つ1つは少し大きめになっています。
鍼灸師が使うのは米粒程度の大きさや糸のようなお灸を使います。
実際に釜屋の切りモグサを臨床で使う大きさにしてみると
13~14個分にはなりました。
かなり量は多いと思います。
カマヤの切りモグサの温度
今回計測させていただいた機械はチュウオーさんのモクサス
と言う機械になります。
モクサスはお灸専用の計測器になります。
レンタルもあるので、ご興味がある方はチュウオーさんにお問い合わせください。
お灸計測器モクサスの上限の70℃を超えてしまいましたが
66℃もあったので、誤差がある事がわかります。
チュウオーさんに問い合わせてみると
機械のSDカードの中にデータが入っているので
そちらのデータなら120度までは計測しているとの事でしたので
確認してみました。
77.4℃
79.9℃
66.3℃
75.7℃
になりました。
最大で80℃近くまで温度上昇が確認されています。
チュウオーさんに問い合わせする前に別の計測器で計測をしてみました。
4回温度を計測してみると以下の温度になりました。
134度
156度
115度
141度
切りモグサは燃焼時間が短く
画面に表示されるのは一瞬でどこまで正確かは分かりませんが
見える範囲での上限はこの温度でした。
チュウオーさんのモクサスはお灸の温度計測専門であり
もう1つの計測器とは目的が違うため温度の違いがあるのかもしれません。
その辺りはまたチュウオーさんに質問してみたいと思います。
モグサの質は?
直接皮膚の上で燃焼させる目的のモグサは
高精製のモグサを使っていることが多いです。
実際に顕微鏡で確認する事にしました。
綺麗な色で、不純物が少ない感じが分かります。
少しほぐしてから顕微鏡で確認してみると
高精製のモグサを使用していのが分かります。
せんねん灸の温灸用艾藤印・3 級品はこのような感じなので
釜屋の切りモグサは良いモグサだとわかります。
それでも70度を超える温度になるのは
モグサ自体の量が多い
が理由かもしれません。
以前適当にお灸をして
温度を計測してみましたが
40度前後が多いと思います。
鍼灸師が行うお灸は40度前後が多いかもしれません。
もちろん技術により温度は下がります。
硬く多くひねれば温度は50度を超えますが
それでも70度を超える事はありません。
まとめ
釜屋の切りモグサは高精製のモグサを使用していて
大きいため温度はかなり熱くなっている。
計測器により温度は変わる
温度は鍼灸師が行った事により低めに調整できる。
直接灸を行うなら釜屋の切りモグサを家庭で使うより
鍼灸院で行った方が温度は低いですが
直接灸を行う鍼灸院自体少ないです。
多くの鍼灸院はお灸を使わない事が多いです。
お灸を受けたい方は来院前に「お灸していますか?」
と確認する方が良いかもしれません。
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