古代九鍼

九鍼/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は古代九鍼(こだいきゅうしん)という鍼の種類をご紹介させていただきます。
鍼は刺す鍼のイメージが強いと思いますが、元々は刺す鍼以外の鍼もあり
現在日本で主流なのは刺す鍼になった
ということです。

目次

古代九鍼とは

九鍼/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

1. 皮膚を破る・切開する鍼

  • 鑱鍼(ざんしん): 先端が尖っており、皮膚の浅い部分を軽く刺して熱を取り除くのに用います。現代の小児鍼の原型とも言われています。
  • 鋒鍼(ほうしん): 三稜鍼とも呼ばれ、刃物のような形状をしています。刺絡(瀉血)や熱を逃すために用いられます。
  • 鈹鍼(ひしん): 披鍼とも呼ばれ、剣のような形をした鍼です。膿を出したり、腫れを切開したりする外科的な処置に用いられます。

2. 皮膚に刺入して治療する鍼

  • 毫鍼(ごうしん): 現在の鍼灸院で最も一般的に使われている鍼です。長さや太さも様々で、ツボを刺激して全身の調整を行います。
  • 長鍼(ちょうしん): 長さが非常に長く(約15~24センチ程度)、深い筋肉(臀部など)の治療に用いられます。
  • 大鍼・火鍼(だいしん、かしん): 鍼の太さが太く、主に体内の水腫(むくみ)や関節に溜まった水を抜くために用いられました。 火鍼は鍼を火で炙り即刺即抜で行う手技です。火という漢字が大に間違われていたのではないか?という説もあります。

3. 体に刺さずに接触・摩擦する鍼

  • 鍉鍼(ていしん): 先端が丸く、皮膚に接触させたり軽く押し当てたりして「気」を調整する鍼です。刺さない鍼として現在でも愛用されています。
  • 圓鍼(えんしん): 先端が球状になっており、皮膚や筋肉を撫でるようにして気の巡りを整えたり、滞りを流したりするのに用います。
  • 圓利鍼(えんりしん): 先端はやや太く丸みを帯びており、主に筋肉や関節の深い部分の痛みを和らげるために用いられます。

鈹鍼(ひしん)はメスのように使いますので、現在の日本では鍼灸師では扱えないものになっています。
他の鍼は鍼灸師でも扱えます。
鑱鍼(ざんしん)は昔は刃があったと聞いたことがありますが今は刃がないので、日本のメーカーでも販売しています。
ステンレスだけではなく、銀の鑱鍼(ざんしん)もあります。

中国では?

古代九鍼とは昔は九種類鍼の種類があった。
ということですが、現在はもっと多くの種類があります。
日本では鍼灸師と医師が鍼灸をできますが、中国では医師のみが鍼灸をすることが出来ます。
医師が国家試験を合格し、西洋医学の医師になるか東洋医学(中国では中医学)の医師になるのか
選択するという感じです。
ちなみ西洋医学の医師の方が給料が高い
という話も聞いたことがあります。

九鍼
九鍼

写真は20年ほど前に中国で購入した鍼の見本ですが
よく見ると痔の鍼が多い事に気が付くと思います。
中国では痔の施術に鍼を使っているのでしょうね。
中国では医師が鍼灸を行うので、痔の鍼も問題なく使うことが出来ます。
日本では鍼灸師が扱えない鍼も多いです。

九鍼

こちらの写真も新九鍼という商品で中国で販売されていたものです。
梅花鍼などもあり、古代九鍼とは少し違います。

まとめ

古代九鍼を全て使いこなしている先生は少ないと思います。
多くはごう鍼で、次に多いのは鍉鍼(ていしん)は日本では人気があり、ごう鍼の次に使う人が多いと思います。
最近ではセミナーを受けるとその流派専用のてい鍼を購入できるような勉強会も増えています。
私が習った先生の1人で、盲目の先生がいますが
「通常の鍼(ごう鍼)でほとんどの使い方が出来る」
色々な鍼を買わなくてもごう鍼で対応できるよ
と習いました。
初学者の先生は色々な鍼を買いたくなりますが、まずは基本になるごう鍼の技術を高めてから購入は考える
で良いと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次