おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は珍しい身体の各部位に使うお灸道具の紹介をさせて頂きます。
学生時代から中国や韓国に行き鍼灸道具を購入していましたが
開業後眼灸を制作し、他の国の眼灸も試してみたい
と購入していると知らないうちに全身に使うお灸道具が集まってきました。
実際の臨床では使いづらい物も多いですが
こんなものがあるんだ?
と思う程度に楽しんでみて下さい
ご紹介するお灸道具は日本、中国、韓国のお灸道具になります。
頭のお灸
ほうろく灸と言われていますが
日本の神社で頭にするお灸として伝統的に行われています。
こちらは中国の頭にするお灸です。
尼さんのように頭につけて使用しますが
簡易てきな道具なので簡単に制作できると思います。
これは頭と耳と首と目を同時に温めるお灸になります。
眼灸
縁里庵かつもと鍼灸院オリジナルの眼灸です。最近はテレビにも紹介されています♪
韓国の眼灸です。
直接韓国まで買いに行きましたが
少し大きいので使い勝手は良くなかったです。
中国の眼灸です。初めて中国で購入した眼灸で、水泳のゴーグルを使っている少し変な眼灸です。今は中国製の眼灸は20種類以上購入しています。
耳灸
耳灸は最初購入するときに冗談半分で購入しましたが使ってみると気持ちが良く次の年に小林製薬さんが「耳ほぐタイム」が発売され耳を温める事はこれから需要が上がっていくと思います。
耳灸と一緒に頭を温める事が出来る灸道具です。これは後頭部も一緒に温める道具を購入したつもりが、中国の会社から在庫がないからこれで良いか?と言われ妥協した道具です。
商品が違う事はよくあります。
鼻のお灸は見た目が面白いから購入しましたが
実際使ってみると使い勝手が悪く、数回使っていると蓋が締まりにくくなるので、長期的には使用しにくいと思います。
新型の鼻灸で、こちらの方が臨床には使いやすいです。
実際使ってみると意外と気持ちが良く患者さんから「悔しいけど気持ちが良い」と言われた道具です。座って使うと煙で涙が止まらなくなるので寝転んで使う事にしています。
顔には鼻灸の重みで形が残ります。
首灸
首のお灸はこのタイプが使い勝手が良いです。
昔流行ったダッコちゃん人形のような形をしています。
臨床ではうつ伏せ状態で使う事が多いですが、座った状態や歩いていながらも使う事が出来ます。私は院内の掃除をしながら使う事が多いです。
この首灸は比較的最近購入した首灸ですが、首の締め付けが強くネクタイが苦手な私には10分も耐えれなかったです。
肩灸
2022年9月に届いた肩灸です。数年前から肩にするお灸を探していてやっと販売されたお灸道具ですが
2日連続で使用するくらい気持ちが良かったです。
臨床ではまだ使っていないですがうつ伏せ状態で、使用できると鍼を横刺で刺しながら装着
など出来ないか?考えています。
使用感はこんな感じです。
北斗の拳の悪者のイメージがします。笑
世紀末ですかね。
胸灸
胸灸は乳腺炎に効果的と中国語で書いていましたが
男性鍼灸院では使いにくい灸道具になります。
今回はどのようなものかと試験的に購入しました。
同時期に購入したのはこの胸灸
こちらの方が高価な分しっかりとした作りになっています。
中国製は同じような商品なら高い方が良い物が多い印象です。高くても壊れていたり良くないものもありますが。
腹部灸
腹部灸と書いていますが、腹部だけではなく背中などもにも使えます。こちらは日本で販売されている「桝おんきゅう」です。鍼灸師になって間もないころによく使っていましたが専用のモグサを使うと煙がかなり出ます。
排気口には備長炭が入っていて、煙を少しでもマイルドにはしてくれていますが、煙は良く出ます。
今なら煙が出にくい炭灸を使えば使いやすいと思います。
棒灸と言いますが中国で購入してきましたが日本でも購入できるくらい鍼灸師の業界では有名ではないかと思います。使い勝手が良く腹部だけではなく背中やひもを使えば膝などにも固定ができます。
下腹部のお灸
先ほどの棒灸でも下腹部を温めれますがこの商品は下腹部限定で販売されていたので
下腹部のお灸にしました。
不妊症などの症状の方にも良いですが
縁里庵かつもと鍼灸院では棒灸を使っています。
肘灸
2022年9月に届いたブログを書いている中では最新のお灸道具になります。
肘専用で、まだ使っていませんがこの角度はなかなか辛かったです。
作りは雑で2つ購入しましたが1つは釘が出ていました。
危ない
お尻のお灸
お尻の下にひきよもぎ蒸しとして使います。
韓国のよもぎ蒸しでは、服を脱ぐ必要がありますが
このよもぎ蒸しでは服を着たまま使うことが出来ます。
男性鍼灸院でも使いやすいですね。
約30分温かく気持ちが良いです。
ひざ灸
2022年9月に購入した膝のお灸です。
まだ使用していませんが
意外と小さく
足が太い人には使えない可能性がある膝のお灸です。
中国製品は高さ調節が出来る事が多いので、調整できるタイプが出るかもしれませんね。
足灸
足裏を温める足灸です。
これは冬場に使用しましたが気持ちが良いです。
しかし煙がかなり出るのと、お灸を入れる所が雑で
間違えると手を切る事もある鍼灸師には怖い灸道具です。
使用方法はこのようにして、この上からブランケットをかけてあげると蒸し効果も出てさらに気持ちが良いです。
身体灸
2022年9月に購入した今回のブログのメインディッシュです。
首から膝の辺りまで一気に温めてくれる
煙が凄いんじゃないかと思うお灸道具
ここまで温めるならお灸じゃなくても良いのではないかと思っています。
これを使うには1人では難しく
こんな所で1人鍼灸院の限界を感じています(笑)
全身灸
という事で
全身にお灸をしてみるとこんな感じかと試してみました。
横幅が大きすぎて肘までは使えず
身体灸からひざ灸と足灸の連結が上手い事行きませんでした。
肘に関してはベッドではなくヨガマットなどを使えば地べたでも行けるかもしれませんね。
まとめ
様々なお灸道具をご紹介しましたが
初めて見るものも多かったと思います。
中国人の発想力は凄いですね。
実際使ってみると臨床には使いづらいものも多く
部位的には眼灸が1番種類を多く買いましたが
未だに縁里庵かつもと鍼灸院オリジナルの眼灸よりも使い勝手が
良いものはありません。
中国の発想力を使い
日本でさらに良い物を作れば
臨床の場でも使えると考えています。
コメント