婦人科系疾患や月経痛におススメの「血海」

血海/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。
大阪泉佐野市縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は血海(けっかい)というツボのご紹介です。
血の海と書くだけあり、血を調整するツボになります。
昔は血の道症という言葉を使われていたように東洋医学では血は女性と関係が深いと考えられています。

目次

血海

血海/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

場所:足ひざのお皿のやや上、内側にあるツボ。 皿から指4本分くらい上にあり
足を伸ばしたときにできるくぼみの上端にあります。
代田文誌先生が書いた「鍼灸の真髄」で月経閉止でツボの使い分けとして血海が書かれていたのでご紹介します。
「月経閉止は色々の原因で起こるので、脾から来るもの、肝から来るもの
おのおの区別があります。脾から来るものは血海がよく効きます。
肝から来るものは三陰交がよく効きます。
腎大腸から来るものは合谷がよく効きます。
何にしてもよく身体を調べて反応が現れている所を取ってあげればよいのです。」

婦人科系や大出血の止血としても使われていました。
このツボの名前は「血」に関係する病気を良くすることから来ています。
特に月経が遅れる、月経の色が薄黒い、寒がりと言うタイプの月経不順やおりものにも良いとされています。
しかし、血海のみで使用することは少なく
他のツボと併用することで効能を高める事が出来ます。

血海の効能

泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

血海の効能を3冊の書籍からご紹介しますね。
各先生たちがどのように血海を使って臨床してきたか?
が分かると思います。

婦人科系(月経不順、月経痛、機能性子宮出血、子宮内膜炎)
皮膚科系(湿疹、じんましん、皮膚掻痒症)
その他(下肢内側および膝関節の痛み、貧血、睾丸炎)

2冊目のご紹介しますね。
出典は鍼灸経穴大辞典
著者は天津中医学院の李先生
訳者は浅川要先生達です。

月経不順
月経痛
不正子宮出血
大腿内側部痛
風疹

3冊目ご紹介しますね。
出典は代田文誌先生の鍼灸治療基礎学です。
代田先生は沢田健先生のお弟子さんで澤田流の血海になり
今回ご紹介した場所とは少し違います。

膝関節炎
リウマチ
膝痛
子宮内膜炎
月経不調
月経痛
更年期障害
淋疾
悪血を下す名穴である

沢田先生は血海の場所を特殊な方法で取ります。
膝蓋骨上縁中央の直上2寸の場所に取ります。
通常は内側に取るので、沢田先生の血海と場所が違うのですね。
沢田先生は有名なツボでも場所を違う事も多く
沢田流のツボとして教科書にも載っています。
以前紹介した合谷などもそうですね。

4冊目の血海の効能をご紹介しますね。
出典は森秀太郎先生のはり入門です。

膝関節炎
腰痛
月経異常

森先生の書籍は鍼灸を取りたての頃大変お世話になりました。
縁里庵かつもと鍼灸院では血海は膝関節炎によく使いますが
不妊症でも使うと良いでしょうね。
しかし、内出血しやすい部位になりますので
注意が必要です。

血海のセルフケア

血海のセルフケア方法をご紹介しますね。

せんねん灸/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

お灸はせんねん灸が良いです。
内側になりますので、アロマ灸など弱めのタイプで
熱さを感じるまで何度か行う方が良いです(6回まで)
マッサージは痛くないように気持ちが良い程度に
2分辺り行うと良いです。
月経痛など辛いときは血海+三陰交を加えて刺激を行うと楽になる事が多いです。

家庭で行ってもなかなか楽にならないときは
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
婦人科疾患や月経痛で辛い症状を軽減してみませんか♪

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