おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日はツボシリーズになります。
「関元（かんげん）」というツボ聞いたことありますか？
関元は中国の古い医学書に「精力絶倫の盗賊が愛用した」とある下腹部のツボです。
不妊症にもおススメできるツボなので
ぜひご家庭でお灸やあずきのチカラを使ってみてください。
関元
場所：おヘソから指4本分を下にいったところにあります。
疲れるとペコペコにくぼみます。
大事な内蔵が集まっている部分なので、指圧する際は、強く押し過ぎないように注意しましょう。
温熱は深く入れたいので、せんねん灸を何度も使うと費用が高くなりますので
火をつけるせんねん灸より火をつけないせんねん灸太陽か
長時間温めるあずきのチカラを使う方が良いです。
場所がきわどい場所になりますので、縁里庵かつもと鍼灸院では使っていません。
ご家庭で温めて頂く事を推奨しています。
仙人が教えた不老強精法～関元のお灸～
南栄の紹興年間（1131～1162）王超という盗賊がいました。彼は以前仙人に
ある方法を教えてもらい、そのおかげで90歳になっても元気で肥え、艶のある肌をしていた
大変に精力絶倫で1日に10人の女性と交わっても衰える事がなかった。
と言われています。
王超も捕まり役人に「お前には不思議な術があるというが本当か？」
と尋ねた。
王超は「毎年夏から秋の変わり目に関元に1000回お灸をすえた。その結果長い間寒さや暑さ
も恐れる事がなく、幾日も飢える事がない。今に至るまで、ヘソ下に塊があり火のような
暖かさだ」と答えた。
王超は処刑されましたが腹を解剖すると肉や骨ではない石のような塊が出てきた
という話が残っています。
へその下というのは臍下丹田というのは聞いたことがあると思います。
臍下丹田に力を入れれば健康を保てる
という場所ですね。
鍼を刺すときも臍下丹田に力を入れると刺すときの痛みが少ないです。
中心がブレないからなんでしょうね。
効能
関元の「関」は場所や存在する所、「元」は元気の意味です。
昔は漢字の意味合いを考えてツボ名にしているので、考えると面白いです。
泌尿生殖器系（勃起障害、遺精、頻尿、尿閉、腎炎、膀胱炎、泌尿器感染など）
婦人科系（月経不順、生理痛、機能性子宮出血、不妊症、子宮下垂、子宮内膜炎など）
その他（腸炎、下痢、全身衰弱など）
関元は男性、女性ともにおススメのツボになります。
若い子供より妊娠を求める夫婦から高齢者の方にお勧めです。
研究報告もありましたので、ご紹介しますね。
勃起障害
12例に毎回100～200回直接灸を行い
治癒7例、著効3例、無効2例
「1982年中国鍼灸」
とありましたが
さすがに火傷をするお灸を100回受けるのは辛いと思います。
日本ではなかなか難しいので、あずきのチカラか縁里庵かつもと鍼灸院では棒灸を行います。
中国では2時間行う事もありますが
縁里庵かつもと鍼灸院では10分～15分程度です。
その時間でもかなり温もります。
他の書籍からも関元の効能をご紹介します。
小腸疾患を主る。また尿意頻数、下垂膨満感、子宮筋腫、月経痛、子宮内膜炎、子宮痙攣
腹膜炎など
また急性関節リュウマチの場合には小腸腧（ツボ）と共に鍼をすると効果的
関元は次門、下紀、丹田、大中極、小腸募などの別名がある
妊娠中には鍼は刺さない方が良いツボで、お灸は妊娠中でもおススメ出来ます。
先日紹介した三陰交とも相性が良いツボになりますので
不妊症の方は家庭で三陰交と関元にお灸やあずきのチカラを使われることをお勧めしています。
何度も伝えていますが場所がきわどい場所になりますので
縁里庵かつもと鍼灸院では行っておりません。
本当は行う方が不妊症の方には良いのですが
ご家庭で行って頂く事をお願いしています。
男性不妊にもおススメ出来ますので
夫婦で関元にあずきのチカラを行うのも良いと思います♪
全身のケアは泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください＾＾
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