中国の名人も使う元気になるツボ!?『太谿』

太谿/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

こんにちは。

大阪泉佐野市縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は太谿穴をご紹介します。
今日のブログでは太谿の効能と中国で太谿穴を使い難病を専門にやっていた先生のご紹介です。

目次

太谿

太谿/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

場所:足の内くるぶしとアキレス腱との間のくぼみにあります。 押すと脈の拍動を感じるのが太谿です。

太谿穴は縁里庵かつもと鍼灸院の臨床でよく使います。
東洋医学では先天の気(生まれ持った寿命)と後天の気(食べ物や生活など)
があり、太谿は後天の気を補充できると考え使っています。

太谿の逸話

太谿は「続名医類案」に太谿で良くなった名医の話が載っています。
今から600年以上昔
喉が腫れて痛み、食べ物が飲み込めなくなった患者を太谿に刺鍼するとどす黒い血が盃に半分ほど出て良くなった
と書かれています。
最近では中国の張士傑先生という方が太谿穴を中心に少数のツボで難病を良くするので「張太谿」と言われるほどでした。

太谿/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

張士傑先生は40年以上ある臨床経験と中国の古書「黄帝内経(こうていだいけい)の研究を通して独自の施術を編み出した先生です。
張士傑先生の考えは「鍼の施術とは気を整える事」と言われています。
刺鍼中に魚が釣り針の餌を飲み込むような感覚(電撃様感覚)があれば「気が整った」と考えられています。

張士傑先生は私も何度か中国で講義を受けています。
張士傑先生のお弟子さんにも何度か施術を受けたことがあります。
太谿/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

この写真は中国で張士傑先生が患者の女の子に鍼をするシーンですが
痛みが強いのか泣いているのが印象的でした^^;
ビデオの日付をみると14年前ですね。

太谿/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

画質は悪いですが・・・笑
先ほど女の子が泣いている
と書きましたが
日本では可哀そうだと思うのが普通だと思います。
中国では鍼灸は医師が行うものなので、日本の感覚で言うと手術が痛いから可哀そう
という感覚で、身体が良くなりたいなら我慢する
という考えに中国ではなっています。

太谿の効能

太谿の疑問/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

太谿の効能についてご紹介していきます。
本によって違いもありますので、数冊の効能を紹介しますね。

泌尿器生殖器系(排尿障害、勃起不全、腎炎、膀胱炎など)
耳鼻咽喉系(耳鳴り、咽喉炎、歯痛など)
運動器系(腰痛、下肢麻痺、かかと痛など)
その他(喘息、足の冷え生理不順など)

このように見ると
東洋医学的に「腎」に関係することがよくわかります。
「腎」は生殖器とつながりが強く、排尿障害や腰痛など「腎)にかかわりが強い部位に影響がある事がよくわかります。
私は長生きのツボの1つだと考え、患者さんに施術をしています。

2冊目の太谿の効能

鍼灸には流派がありますが
今回は「沢田流の太谿」という効能も含みます。
腎臓疾患(腎臓炎、腎臓結核、萎縮腎など)
咽頭痛、気管支炎、中耳炎、耳なり、扁桃炎、骨髄炎など
脚気、足底痛、足の冷感、間欠性跛行症、レイノー病、足関節炎、リウマチなど

中国の古書「黄帝内経」に『耳は腎の候なり」と書いていて、耳病は腎を良くするとよいという事になります。
太谿穴を刺激してあげると、高齢になった時に出やすい病の予防になる事が多いです。

3冊目の太谿の効能

足の冷え
扁桃炎
腎臓病

扁桃炎の時は圧痛(触ると痛み)が著名である。

今回は4冊目の太谿の効能もご紹介します。

消化器に効く。上手に使うと目の覚めるような効果がある。
夜に胃がしくしく痛むときは足三里より太谿の方が良い
へそから下のしこり、痛みなどの変調。恥骨辺りが硬く痛いとき
腰痛
肺の病、心臓の病の裏に腎の故障がある場合がある
心悸亢進
狭心症
浮腫
しゃっくり(根が深いときにお灸)
夜トイレに2回行く人に使う
尿意があっても出ない、重苦しい
下肢が氷のように冷える
頭全体が重い、めまいがする
視力
熱がないときの喉の痛みは灸
脚気
外に曲げる時にいたい足の捻挫
太谿を使いこなせると相当な鍼灸師になれる

以上になります。
こう見ると腎臓疾患に多く使える事と
東洋医学的な『腎』に関係する腰や、視力、冷えなど
大切なツボになりますね。
最後に書かれていた
『太谿を使いこなせると相当な鍼灸師になる 』
これは本当に思います。
中国の張士傑先生が太谿中心に難病を改善していたので、縁里庵かつもと鍼灸院でも太谿は必ず使うようになりました。
家庭でも使えますので、ぜひぜひ日ごろのケアで太谿を使ってみてください♪

それでも良くならないときは
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院にご連絡ください^^

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