こんばんは。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は棒灸という鍼灸院で使うお灸の作り方をご紹介します。
家庭では昔は使ってもらっていた患者さんもいましたが
なかなか煙がでるので、今は鍼灸院だけで使っています。
鍼灸師も使ったことがないという人もたまに見かける棒灸ですが
どんなものかご紹介しますね。
棒灸
そのまま棒状のお灸です。
日本より中国の方がよく使われていて
中国でも煙が問題になり、焼肉屋さんの排気ダストを家庭でつけている場合もあるみたいです。
日本でいうせんねん灸が棒灸なのかもしれませんね。
日本ではそこまで種類がありませんが
中国では棒灸だけでもかなりの種類があります。
私が中国に行くときには100箱(1000本)購入してきます。
大きめのトランク1つ丸々棒灸ばかりになるくらい買う事が多いです。
数年持ちます。笑
純モグサ100%の棒灸や漢方が混ざっている棒灸など種類が豊富です。
当然値段も変わってきます。
純モグサ100%なら5元程度(その当時は70円位、今は100円位)
日本で買うと500円~2000円
漢方棒灸なら数百円~
純モグサなら少し中国で買った方が安いですね
棒灸の使い方
棒灸は直接皮膚の上に置く
タイプのお灸ではなく
手で持って使う
道具を使う
2種類に分かれます。
手技という
上下左右に動かしたりする場合は
手で使う事が多いです。
同じ場所に長時間置いておく
場合は道具を使います。
中国では2時間置く場合もありますが
日本では10分~15分程度です。
これは中国は病院で鍼灸を行うので、看護師さんが手伝いをしてくれます。
入院患者と言うのも大きいと思います。
他にも督脈通陽法という
自律神経失調症に効果的な方法もありますが
日本でいうほぐし屋さんのような無資格のお店で
アルバイトが督脈通陽法を行うと聞いたことがあります。
中国では日本のマッサージのようにお灸は一般に根付いているのですね。
棒灸の作り方
ここから本題です。
今回は中国から棒灸を製造する道具を購入しました。
前々から欲しかったのですが棒灸は買った方が安くコスパが悪いので
買わなかった道具です。
今回はお灸教室など
イベントで使おうと思い購入しました。
これで棒灸を作るのですが
説明書がついてないので、まずは使い方考えないといけませんでした。
中国製品は説明書がない場合が多く
さらに破損していることも多いのです。
返品、交換は拒否される場合が多いです。
輸入はリスクがあります^^;
Amazonのように商品の写真があるので
写真から想像したりすることが多いです^^;
今回は写真ではわかなかったので、中国サイトで動画を探し
使い方を知りました。
まず棒灸のモグサを筆箱のようなものに入れます。
製造器に紙を入れ
その中にモグサを入れます。
紙をモグサを隠すように動かします。
反対側の紙を手前に動かします。
横から飛び出している棒を動かし
棒灸を丸めていきます。
気を付けないといけないのが
棒灸を丸める時にモグサが紙からはみ出てしまうと詰まってしまい
丸まりませんでした。
まだまだコツがわからず
動くときと動かない時があります。
モグサがはみでるときは後の高さを調整してあげて
モグサをはみ出ないようにします。
後ろの高さは棒灸の太さが変わるのかな?と今は思っています。
まだ、数を作れていないので、何度か作って調べてみます。
横の棒を動かしていくと
丸めた棒灸が広がらないようにノリで止める必要があります。
ノリで止めると棒灸が出来上がりますが
実際に初めて作った棒灸です。
巻くのが甘いのか、量が少ないのかモグサが落ちてきました。
製品の棒灸と比べると硬さが柔らかいです。
モグサの量が少ないのかもしれませんね。
モグサが落ちてくる
と書きましたが
燃やしている最中に燃えたモグサが落ちてくる
と危険ですね。
強めに巻く方法があるのか
モグサの量を増やして強く巻けるようにするのか
考えないといけませんね。
また実験していみます。
実際はこの道具がなくても
紙とノリで巻いても棒灸は出来そうです。
太さや硬さが大切なのかな?
と思います。
それも1度作ってみますね。
2022年10月27日
手巻きで棒灸を作ってみました。
紙の上にモグサを置き
紙を巻いていきます。
硬くなるように強めに巻きました。
外側からモグサが出てきます^^;
手巻きで難しいのは圧(硬さ)と横からはみ出るモグサをいかに
出さないようにするのか?かなと思います。
作ってみましたが
柔らかく外側からモグサがはみ出る
火をつけるとモグサが落ちる危険性があります。
手巻きより道具を使う方が安全性の高い棒灸になりそうですね。
失敗です^^;
2022年にお灸教室を開催しました。
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