おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は背中のツボ『肺兪(はいゆ)』をご紹介します。
肺兪は鍼灸の臨床上よく使うツボになりますが
それでは肺兪の場所と効能をご紹介しますね
肺兪
場所:第3・第4胸椎棘突起間の外1寸5分に取る
背骨と肩甲骨の間2分の1、肩甲骨の高さ2分の1のところ。
使い捨てカイロやあずきのチカラで肺兪を温めると呼吸が楽になります。
肺兪の名前の由来は
肺兪は肺に近く、肺経の気が巡って入る所であり、肺にある邪を治すので、肺兪と名付けられた。
肺兪は昔の鍼灸の名人の弟を救ったツボになります。
弟が山の登り雨に濡れ夜に呼吸困難で瀕死になり
百会に刺鍼しても効果がなく、背中の肺兪を押してみると「刺されるように痛い」と言い
肺兪を火鍼という火の鍼を刺すとたちどころに良くなった
と言われています。
喘息には肺兪を使うようになった名人ですが、押して痛みがない場合は違うツボの方が良い
とも言われています。
肺兪の効能
肺兪の効能を3冊の書籍からご紹介しますね。
ツボは使う鍼灸師の来院する患者層で効能は変わります。
理由は縁里庵かつもと鍼灸院には結核の患者さんは来られません。
縁里庵かつもと鍼灸院の肺兪の効能に結核はないですが
昔の先生には結核の患者さんが来院されたのでしょうね。
効能として残っています。
肺兪やツボの可能性としてご紹介しますね。
呼吸器系(上気道感染、気管支炎、気管支喘息、肺炎、肺気腫、肺結核、百日咳など)
その他(腰背部痛、皮膚掻痒症、じんましんなど)
肺兪という名前から肺関係の症状によく効きますね。
他にも気を使いすぎる人は肺兪辺りがこる傾向になります。
肩甲骨全体と言う方が正しいかもしれませんね、
実際に経験した事例ですが
1日50人ほど施術していた病院勤務時代にある患者さんが受付のスタッフさんに名前を書き忘れられ
10時に来院したのに12時まで待たれていたことがありました。
その日は忙しくスタッフ全員気づかなかったのですね。
12時に後片付けをしているとさすがに忘れられているのだと思い声をかけて頂き
発覚しましたが
その患者さんは物凄く気を遣う患者さんでした。
肺兪の辺りの背骨が盛り上がるほどです。
気を遣う事で肺兪周辺がこり背骨を圧迫している状況を作り出しているのではないかと
考えました。
年配の方だったので背骨まで盛り上がりましたが
若い方だと肩甲骨がこり仰向けで眠りにくい状態があります。
仰向けで眠りにくい場合は早めに鍼灸施術を受けられた方が良いです。
2冊目の肺兪の効能をご紹介しますね。
咳嗽
喘息
呼吸困難など呼吸器疾患に使う
吐血
寝汗
高熱による潮熱
三冊目の肺兪の効能をご紹介しますね。
呼吸器疾患を主る
気管支喘息
初期肺浸潤
咳嗽
喘息
百日咳
肥厚性鼻炎
肩背痛
肋間神経痛
小児の亀背にも良い
以上になります。
3冊の書籍を見ても呼吸器疾患で使う事が多いと思います。
ご家庭で行う場合は
マッサージやお灸はご自身では難しいと思います。
あずきのチカラも良いかもしれませんが
一番おススメできるのはテニスボールです。
テニスボールを2つネットに入れ
肺兪辺りに当たるように仰向けで寝転んであげると
良い感じに刺激されると思います。
気を付けなければいけないのは痛い方が効く
と思い強く押さえない事です。
痛みが強いと筋肉が傷つき
血流が悪くなります。
刺激は優しい方が血流が良くなりコリが改善しやすくなります。
また高齢者の方になると刺激が強すぎると圧迫骨折の危険性もあります。
私は病院で勤務時代に何名かマッサージで圧迫骨折の患者さんが病院に来院するのを知っています。
背中は鍼灸師でもセルフケアは難しい部位になります。
背中のケアは本職の鍼灸師にご相談ください。
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院は背中のコリのエキスパートになります。
眠りが浅いなどコリが原因の事も多いです。
不眠などで悩まれていましたら縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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