おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日はよくご質問がある
「お灸は何からできていますか?」
をご紹介します。
お灸はヨモギと言って身近な草で出来ています。
家でも作れる?
と思いがちですが
結構大変です。
作り方や薬効、家庭で出来るおススメのヨモギ湯などもご紹介しますね。
ヨモギ
キク科ヨモギ属
【名前の由来】
四方草:あちこちに生える草
善萌草:よく萌え出る草
善燃草:よく燃える草
【別名】ヤイトグサ、モチグサ
【生薬名】艾葉(ガイヨウ)
生の葉
生の葉っぱを手のひらで揉んで患部に当てる
効能:虫刺され、切り傷、打撲(打ち身)、水虫
天日乾燥した葉
天日乾燥した葉を煎じて飲む
効能:月経過多、下痢、鼻血、吐血、痔、腹痛、胃潰瘍、食あたり、冷え性
天日乾燥した葉をお風呂に入れる
効能:美容、あせも、冷え性、腰痛、神経痛、リウマチ、黄疸、帯下、風邪
もぐさの原材料となるヨモギは、キク科の多年草で
本州、四国、九州の山野路傍に自生しています。春の若い芽を摘んで餅に入れるので
「モチグサ」とも呼ばれています。
夏には1メートル前後に成長し
秋にかけて多数の小さな白い花をつけます。葉は艾葉(ガイヨウ)と呼ばれ
薬用に使われます。
一般にスーパーで売っているヨモギ茶などは
茎など入っていて、効能としては弱くなります。
薬局で売っている艾葉は葉っぱのみになるので、効能は高いです。
ヨモギからお灸への作り方
1.摘み取り採集は6月~7月にかけて行います。
2.天日干し
摘んだヨモギを日光に晒して干します。次に陰干しします。
昔は冬の間だけに限ってモグサ作りをしたので寒製(かんせい)と言いました。
3.火力乾燥
陰干ししておいたヨモギを火力で乾燥させます。
ヨモギの葉を完全に乾燥させないと良質なモグサにはなりません。
4.粉砕
完全にヨモギが乾燥したら粉砕機にかけヨモギをよく砕きます。
電気のない時代には水車の動力で行われていたみたいです。
5.臼仕込み
砕かれたヨモギは、粗びきの一番臼に仕込み順次仕上げ挽きまで3回ほど石臼で挽きます。
6.分離
フルイ機で葉肉、葉脈など不純物と柔毛を分離させます。
7.精選
より細かい不純物を吹き飛ばし精選します。
良質なモグサほど時間をかけて精選します。
温灸用のモグサ
皮膚へ直接施灸するモグサ
皮膚に直接するモグサの方が良質なモグサになります。
ヨモギをお風呂に使うなら?
お風呂に使うなら
艾葉と言って薬用のヨモギがお勧めです。
薬局にも売っていますが
Amazonでも販売しています。
生薬の艾葉とよもぎ茶に使うヨモギの違いは茎が入っているか?入っていないか?です。
艾葉と呼ばれるヨモギは薬効が高いため薬局などでしか販売されていません。
ちなみにヨモギ茶に使うヨモギはせんねん灸が販売している乾燥ヨモギです。
お灸で使うヨモギなので、スーパーで売っているヨモギ茶よりは茎が少ないと思います。
50gで770円
艾葉は300gで2,500円
なので艾葉の方が安いのですが
せんねん灸が高いかもしれません^^;
と思いAmazonでヨモギ茶のティーパックを調べましたが
150gで1,400円だったので、やはりせんねん灸が少し割高で
艾葉がティーパックよりもお得かもしれませんね。
お風呂に使うヨモギは艾葉を使っていきます。
浴槽に艾葉のヨモギを20g入れますが
ちょっと勿体ないので10g入れて使っています。
今回はセリアで販売している麦茶用のパックに入れました。
緑茶用のパックだと小さすぎて10gが入らないのですね。
10gのヨモギです。
意外と量が多いと思いますが
葉っぱは軽いため重さを増やすために茎を入れているのが
ヨモギ茶用のお茶になります。
粗悪な商品だと葉っぱはなく、茎だけもあるとか。
お風呂やヨモギ茶に使うなら艾葉のヨモギを使う方が良いですね♪
天日乾燥した葉をお風呂に入れる
効能:美容、あせも、冷え性、腰痛、神経痛、リウマチ、黄疸、帯下、風邪
になり
これから寒くなってくると冷え性でお困りの方が増えてきます。
ヨモギ風呂で冷え性改善を目指してみませんか♪
最後ヨモギがついた身体は洗い流さず
そのままふき取る方が薬効があります。
そこは温泉と一緒ですね。
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院では冬季限定でヨモギを10g100円で販売しています。
出来るだけ空気に触れさせないために注文が入ってから作りますので、施術の前にお伝えください。
施術後に伝えられても施術の予約の加減でお断りする場合もあります。
今年の冬はヨモギ湯で冷え性改善しませんか♪
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