おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は鍼灸師、鍼灸学生向けの記事です。
関西と関東で同じ番手の鍼管でも長さが違う
という話を教えてもらったので、実際に調べてみました。
鍼を販売している会社
セイリン(静岡)
カナケン(横浜)
ユニコ(大阪)
いっしん(兵庫)
ファロス(大阪)
山正(滋賀)
理研(福岡)
今回は上記会社の鍼を調べてみました。
実際に違いや法則があるのか?
調べてみました。
関西と関東鍼管はどちらが長い?
本当かどうかわからない話は試せることは試すようにしています。
今回は実際に計測をしてみました。
全て寸六の鍼管になります。
①カナケン(横浜)
②セイリン(静岡)
③ユニコ(大阪)
④山正(滋賀)
⑤ファロス(大阪)
カナケン、セイリンが少し長く
山正
ユニコ、ファロスの順になっています。
こう見ると関東が長め、関西は短め
ということがわかります。
鍼もカナケンとセイリンの鍼が長くなっています。
実際にメーカーの長さの表示を見てみると
カナケン(横浜)50mm
セイリン(静岡)50mm
ユニコ(大阪)48mm
ファロス(大阪)48mm
いっしん(兵庫県)48mm
2mm長さが違うのがわかりますね。
実際に各メーカーさんに確認してみると
A社「知りませんでした」
B社「なんででしょう?」
C社「分かりません」
D社「分かりません」
E社「担当に確認します」
よく分かっていないと返信をいただいたので
調べてもらっています。
ある会社の社長が言うには
江戸時代は鍼を研ぐので、鍼管が短くなったと聞いています。
昔ははり師に対してお抱えの鍼製作者が1対1または1対5ぐらいでいたそうです。
昔ながらの流れを受け継いでいる?
のかもしれませんね。
実際そこまで意識してみていないので
知らない方も多いのではないでしょうか。
セイリンのHさんからご返信頂けたのでご紹介します。
弊社の鍼管が少し長い理由は、鍼体を鍼管の溶着から外して鍼を刺入する際に溶着を外した後に切皮で鍼をしっかり刺入できる様な鍼管の長さにしているとのことでした。
ユニコのSさんからご返信いただけたのでご紹介します。
鍼管の長さについてですが、切皮の深さを鍼灸師の先生に聴取してベストだったのが今の鍼管の長さの理由だそうです。
特に関西だからという理由ではなかったのですが、顧問(前社長)に聞いたところ、ユニコが最初にディスポをやり始めたので、ユニコの鍼の基準に他の関西のメーカーが真似して作ったんや!
と言っておられてました 。
↑この話は本当かわからないのですが、念の為報告でした。
※詳しい人に確認しました。
ディスポを作ったのは
ユニコでは無いですよ。
東洋医療さんがはじめで
その会社を買収したのが
ユニコさん日進医療です。
ほかの長さの鍼は?
寸6だけではなく
寸3の鍼管を調べてみました。
手元にあったのは
セイリン(静岡)
ユニコ(大阪)
山正(滋賀)
でした。
関東のセイリンが鍼管は少し長く
関西のユニコと山正が短くなっています。
鍼も鍼管と同じくセイリンが少し長めになっています。
実際に書かれている長さは
セイリン(静岡)40mm
ユニコ(大阪)39mm
山正(滋賀)39mm
寸6は2mm
寸3は1mm差があります。
2寸の鍼管も調べてみました。
手元にあったのは
セイリン(静岡)
ユニコ(大阪)
理研(福岡)
の3社になり、比べてみました。
若干セイリン(静岡)の鍼管が少し長いですが
鍼も似たような感じです。
実際に書かれている長さは
セイリン(静岡)60mm
ユニコ(大阪)60mm
理研(福岡)60mm
寸6や寸3と違い多少の差はありますが
表記に違いはありませんでした。
ネット販売の長さを調べてみると
寸6のいっしんの鍼が50mmになっており
実際の商品とネットでは表記に違いがある
と思います。
2寸で手元にない鍼の長さも調べていましたが
正しいかわからないので、載せていません。
まとめ
寸3、寸6、2寸
の3種類を調べてみましたが
寸6が1番差があるようです。
寸3 | 寸6 | 2寸 | |
セイリン | 40mm | 50mm | 60mm |
ユニコ | 39mm | 48mm | 60mm |
ファロス | 48mm | ||
いっしん | 48mm | ||
山正 | 39mm | ||
カナケン | 50mm | ||
理研 | 60mm |
他のメーカーさんの表記されている長さをお持ちの方は
コメントまで記入ください。
追加修正させていただきます。
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