おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は中府(ちゅうふ)というツボのご紹介です。
鍼灸学校では中府から習う事が多く
印象としては強いツボではないでしょうか。
私の学校は中府から習う予定が
講師の先生が大切なのは胃のツボだからと
胃の流れから始まり最後のツボの流れまで時間が間に合わず
最終的に習えなかった
という事もあり、最後のツボの流れは未だに苦手だったりします^^;
本当に学校の勉強は大切です。
話を戻しますが
中府は肺経と言い肺に関係しているツボの流れになります。
中府も肺に関係していて、咳や呼吸器系に関係するツボになります。
それでは中府の場所と効能をご紹介します。
中府
場所:鎖骨の外端下のくぼみから指の幅1本分、下へ降りた所
中府は古い中国の書物に経験談が書かれていました。
『ある人物が真夏に生の冷たい飲食物を取ったため
肺が傷つき咳が出て苦しくなった。
薬を飲むと少し楽にはなかったが、いつ再発するか分からない状況で
5年後大発作が起きた。そこで中府に500回お灸をすえた所
臭いガスが出てそれ以後再発はしなかった。』
このような経験もあり、中国人は冷たい物をあまり食べないのかもしれませんね。
しかし、500回もお灸をすえられる人もすえる人も大変だと思います。
現在の中国では棒灸を1~2時間行う先生もいて、その流れなのかもしれません。
中府の効能
中府の効能を3冊の書籍からご紹介します。
昭和初期の書物からもご紹介しているので
肺結核などもありますが
現在の日本で鍼灸院で肺結核で来院されることはないと思いますが
書籍の販売した時代の時代背景もあるのだと思い
ご覧ください。
1冊目の中府の効能です。
呼吸器系(咳、喘息、気管支炎、肺炎など)
その他(胸痛、肩背痛、肋間神経痛など)
中府のみの多数例の臨床報告はまだ少ないです。
実際の臨床では1か所だけ鍼灸して帰ってもらう
というのはなかなかありえなくて
様々な場所に刺激を行い
効果を求めます。
つまりは、どのツボが効いたのか?
分からないという事です^^;
東洋医学は統計を取るには難しいと言われいます。
書籍でご紹介する効能も
他のツボとの併用も混じっている
と思い見てみてください。
では2冊目の中府の効能です。
肺結核
喘息
肩関節リュウマチ
五十肩
肺尖浸潤
気管支炎など
最後に3冊目の中府の効能をご紹介しますね。
咳嗽
気管支喘息
胸痛
胸中の膨満煩悶感
肩背痛
喉痺
3冊の書籍の効能を見ると
呼吸器系の疾患には中府を使うと良いと感じれますね。
しかし、中府のみで効果を求めるのではなく
中府+違うツボを使う方が良い結果につながる可能性が高いです。
家庭でのセルフケアと鍼灸院での効果の違いは
この差になります。
中府のセルフケア方法
中国では1~2時間棒灸を行う
500回お灸を行った
とご紹介しましたが
そこまでやる必要もなく
棒灸なら10分程度
せんねん灸なら3~5回ほどで良いと思います。
しかし、ご自身ではなかなかしずらいと思いますので
マッサージをご自身で行ってあげると良いと思います。
押して痛みが感じない程度に気持ちがよい圧で押してあげてください。
喘息のような症状が楽になると思います。
それでも良くならないときは大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院へ
ご相談ください。
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