おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日のテーマはコリでご紹介させていただきます。
縁里庵かつもと鍼灸院はコリ改善をテーマに泉佐野市に開業した鍼灸院です。
たかがコリと思うかもしれませんが
コリが悪さを行う事で様々な病気を作り出すことがあります。
これは西洋医学ではまだ考えていない新しい考え方です。
東洋医学としては当たり前にはなります^^
コリは悪い奴
コリというと
・肩がこった
・首がこった
など日常的に使う事があると思います。
しかし、一番つらい所しかコリがないというと嘘になります。
人間の身体は1番つらい所以外は理解しようとしないように身体の構造になっています。
全身辛い
では日常生活は大変ですよね。
だからこそ1番辛い所が信号になり身体の手入れをしてほしい合図だったりします。
実際に鍼灸施術を行っていると
首コリの患者さんでも肩や背中、腰など
様々な所にコリがあり、押すと痛みや感覚がないことも多いです。
実際にコリやすい所を赤丸にしてみました。
施術後は写真のように減っていく事が多いです。
1回で変化する人もいれば慢性的な方は何度も必要な事もあります。
日常生活をしているとクセで左右の負担がかかり偏る事が多く
同じ場所にコリが蓄積してしまう事も多いです。
患者さんごとにその人特有のクセがあり、そのクセが
コリを作る事もよくあります。
悪いクセを改善し、良いクセを作る事が大切ですね。
アイスクリームやケーキ美味しいですよね?
身体に悪い物を食べたくなるのは悪いクセで
人間は悪いクセに惹かれやすい傾向があります。
鍼灸施術は
何度も戻ろうとする悪いクセを
良いクセで何度も上書きするようにする
施術になります。
長年のクセは一度の施術では良くなることは珍しく
短い間隔で何度か繰り返してやっと変化する
事も多々あります。
痛みの種類
鍼灸って痛い?熱い?
とよく聞かれます。
これは身体の調子により変わってきます。
ご説明しますね。
神経が過敏になっている人は痛みが強くなりがちです。
神経が鈍麻になっている人は痛みが分からない事が多いです。
その方の身体の質により痛みは変わります。
子供はくすぐったがりや痛がりが多いと思います。
急性期や緊張していることが多いです。
子供が肩を揉んで気持ちいいというと少し変だと思いませんか?
最近は子供も運動不足やスマホの影響で増えてきているとは感じています。
逆に高齢者の方が肩を揉まれたら気持ちいい
というイメージが多いと思います。
慢性的なコリなんですね。
病的なコリは触っても感覚がない
麻痺のようなコリになります。
神経でいうと鈍麻になるのかもしれませんが
鍼やお灸をしても何も感じないという方は要注意です。
他にも
血流が遅い方や早い方
は適正なスピードに戻す事が重要になります。
鍼灸は過敏や鈍麻の状態を真ん中に戻す事を目的にしています。
血管の質が良い時は吸収し
悪い時は放出する
放出するとむくむ原因になる事も多いです。
むくみが気になる方はお身体のメンテナンスから始めてみてはいかがでしょうか。
コリから自律神経失調症になる?
自律神経失調症のみではありませんが
腰痛や眼精疲労、不妊症など様々な病気がコリから来ることがあります。
逆に病気になる事で、コリが出来る事もあります。
治癒阻害因子とも呼ばれるようです。
コリを取っていくと病気が改善される
というのはよく起こります。
ご自身でも気づかないコリを減らす事が重要です。
自律神経失調症は肩甲骨から頭までのコリ
特に首がこっていることが多いです。
首にコリがあると
首を絞められたまま生活をしている状態になります。
例えば家の天井が頭ギリギリだと
当たらなくてもストレスを感じませんか?
医学的に考えると問題がない
と判断されるようなことが
実際にはストレスになります。
首のコリから来る血流障害のストレスは身体にも影響が出ます。
勿論、手や足にもある事がありますので、問診と触診は大切になります。
コリに鍼灸は効果がある?
コリに鍼灸が効果があるのか?
一番興味のある事だと思います。
鍼も灸も特徴があり、得意不得意があります。
どちらではダメで、どちらもする必要があります。
極端な話カッターナイフで魚を切る事が出来るかもしれませんが
包丁の方が上手に切れますよね。
無理に合わせようとするのではなく
鍼と灸
得意分野に使ってあげる方が効果的です。
コリを緩解させる方法
鍼は微小な刺し傷
鍼を身体に刺すと
微小損傷を治す組織修復反応が、コリをほぐす反応になります。
これは局所血流改善と局所代謝正常化と呼ばれます。
鍼刺激の特徴として
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・お灸より損傷が治るのが早い(3時間ほど)
・お灸より深さを出せる
・お灸よりきめ細かい刺激になる
[/st-mybox]
急性症状の緩解に使いやすいです。
お灸は微小火傷
お灸は鍼のついでと思われる方も多いかもしれませんが
効果はあります。
火傷というと嫌な感じに思われますが
細かく分類するとホッカイロを使い皮膚が赤くなる
状態も火傷の分類に当てはまります。
日本創傷治癒学会から引用
熱傷深度 | 皮膚所見 | 色調 | 知覚 |
Ⅰ度(EB) | 乾燥 | 紅斑 | 痛み(+) 知覚過敏 |
浅達性Ⅱ度(SDB) | 湿潤、水疱(+) | 薄赤 | 強い痛み、知覚あり |
深達性Ⅱ度(DDB) | 湿潤、水疱(+) | やや白色 | 痛み軽度、知覚鈍麻 |
Ⅲ度(DB) | 乾燥、硬化、炭化 | 蠟色、黄色~赤茶色、黒色 | 無痛 |
専門用語ばかりでよくわかりにくいとは思いますが
I度の紅斑が医学的には火傷に分類されます。
見た目的にはすぐに戻りますが微小に身体は傷をつけられている状態になります。
傷がついているので鍼と一緒で
局所血流改善と局所代謝正常化が起きます。
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・鍼は点の刺激、灸は面の刺激になるので
広い範囲で効果を出せる
・鍼より修復に時間がかかる(約4日~10日ほど)
・鍼より大雑把で強い刺激になる
[/st-mybox]
修復に時間がかかるので、その間は免疫力が高くなる
慢性的な疾患に効果的になるのが灸
鍼灸はどちらとも微小に身体に傷をつけ
修復するときに治癒反応が起こると考えられます。
実際にお灸で改善した私の経験談をご紹介させていただきます。
私が鍼灸師になって日が浅いころに
当時思いつく限りの鍼の技法を試しても効果が出ない患者さんがいました。
最後の手として火傷をするお灸をしてみると
施術ベッドにフラフラと倒れるように寝た患者さんが
元気になりスタスタと受付まで帰っていく経験をしました。
この経験からお灸は効果があると実感し、効果が出ず困った時に
火傷がするかもしれないがお灸をしても良いかと患者さんに相談し
使っていました。
病院で行っていましたが、未だにお灸してくれた先生はいないのか?
と質問されるようです。
コリについて
コリは専門用語で反応点や圧痛点など言われたりします。
昭和後期に医道の日本という鍼灸専門紙が
創刊500号記念として
圧痛点の特集をしていました。
この本では様々な先生がご自身で考える圧痛点(コリや反応点)
を独自の解釈で、考えまとめていられます。
これだけの分厚さになるほど
先生事で考え方やとらえ方が変わってきます。
私が今回紹介した内容もすべてが正しい
のではなく、今後も日々の臨床で変わるかもしれませんね^^
まとめとして
コリは物凄い悪い奴です。
コリから色々な病気を作り出したり、病気からコリを作る事も多いです。
身体の不調がある方は身体のどこかにコリがある事が考えられます。
悪い部分にある事が多いですが
違う場所にもある事がありますので
お困りの方は泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください^^
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