おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は陰交(いんこう)というツボをご紹介します。
陰交の「交」はまじわるという意味があります。
鍼灸のツボで交わるが入っているツボは他のツボの流れと交わると言われています。
三陰交なども同じですね。
今回は陰交の場所と効能、セルフケアまでご紹介しますね。
陰交とは
陰交の場所:おへそから親指1本分、下にあります。
お腹にあるツボなので、縁里庵かつもと鍼灸院では
鍼よりも温灸を使う事が多いです。
中国の周老師はエイズ治療にも陰交を使われていると発表されていました。
日本の深谷伊三郎先生は坐骨神経痛の鎮痛穴として使用されていたり
どちらもお灸で、周老師は温灸というお灸を使っています。
縁里庵かつもと鍼灸院も同じです。
臨床ではよく使うツボになります。
陰交の効能
陰交の効能を数冊の書籍からご紹介していきます。
時代や国が違うと来院される患者さんの層が違います。
そのような目線で見てみると勉強になりますね。
婦人科系(月経不順、機能性子宮出血、子宮内膜炎)
泌尿生殖器系(尿道炎、腎炎、睾丸炎、下痢)
その他(外陰部湿疹、便秘、腹痛、下痢)
2冊目の陰交の効能のご紹介です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
老人性腎虚からくる腰痛。多壮灸
腰に鍼を打っても治らなかったとき、灸5~10壮
腎虚というのは東洋医学では生殖器が弱っている
という意味もあります。腎虚になるとオシッコの出が悪くなったり
老化現象が出てくると言われています。
腎と腰は繋がっていると考えられ、腎虚になると腰痛が出やすくなります。
3冊目の陰交の効能です。
参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
腎臓炎
腹膜炎
腸疝痛
慢性下痢
腎炎
その他だいたい気海と同じ効能
気海の場所:おへそから指2本分下へ行った所
4冊目の陰交の効能です。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
こちらは中国の書籍になります。
不正子宮出血
帯下
月経不順
陰部の掻痒
臍部周囲炎
ヘルニア
産後悪露不止
陰交のセルフケア方法
陰交のセルフケア方法をご紹介します。
陰交はお腹にあるツボになるので、せんねん灸や台座灸では回数が必要です。
棒灸のような長時間温めるお灸が良いですが
家庭では煙の多い棒灸は不向きで
あずきのチカラをお勧めします。
このあずきのチカラなら200回以上繰り返し使う事が出来コストパフォーマンスも良いです。
腰痛がある方は寝る前に電子レンジで温め
陰交に置きそのまま寝るようにすると良いと思います。
陰交の裏は腰になり腰痛にはお腹を温めろ
と言われています。
それでも良くならないときは大阪泉佐野市の
縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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