おはようございます。
大阪泉佐野の鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は顖会（しんえ）と言うツボをご紹介します。
顖会は鼻炎などに効果があるツボで縁里庵かつもと鍼灸院でも
使うツボの1つになります。
それでは顖会の場所と効能とセルフケア方法をご紹介します。
顖会とは
場所:頭部の正中線上、髪の生え際から指の幅3本分（第2指、第3指、第4指）くらい毛髪の中に入ったところにあります。
縁里庵かつもと鍼灸院では神庭に鍼を刺し、頭蓋骨には当てず上星、顖会と鍼を刺す事が多いです。
鼻炎にも良いですが目がはっきりとする事が多いです。
最近では小鍼刀を使う事が多いです。
中国の書籍にはお灸で頭や鼻の病を改善例がありますが
昔のお灸は火傷をさせることが多く
顖会は髪の上になり髪の毛が抜ける事もありますので
最近では鍼を使う事が多いと思います。
実際に髪の上にお灸をして、髪が抜けても
その部分の白髪が黒髪に戻った経験もあるみたいです。
刺激が良いのかもしれませんね。
顖会の効能とは
顖会の効能を日本、中国の書籍からご紹介していきます。
時代や国が違うと来院する患者層が違います。
それによりツボの可能性が変わる事が多いです。
精神神経系（頭痛、めまい、ノイローゼ、小児ひきつけ、睡眠障害）
耳鼻科系（鼻炎、鼻出血、嗅覚障害）
その他（風邪、高血圧）
代田文誌先生が幻肢痛にも使われていたそうです。
幻肢痛とは:事故などで手や足を失った人でも、頭の中では、まだ手や足があるように感じていることがあります。 そのような幻の手や足がとても痛いと感じることを幻肢痛と言います。 また、手や足が残っていても、神経が脊髄から引き抜けるなどして、感覚がなく、全く動かない場合にも同様の痛みが生じるとされています
幻肢痛に鍼灸は鍼灸業界では有名な話です。
右腕がない人が右腕のあった場所が痛いので、左腕が右腕に見えるように鏡を置き
左腕に鍼をすると右腕の痛みが無くなった。
右腕がないけど、痛むであろう場所に鍼をする動作をすると痛みがなくなったなど
お話は聞くことが多いです。
私は実体験はありませんが、右側が悪いときに左側に鍼をして良くなる経験は何度もあります。
2冊目の顖会の効能をご紹介します。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
百会と同じようなツボ
蓄膿症で匂いを感じないときによく効く
百会ほど期待は出来ない
百会ほど灸は出来ない
以前ご紹介した百会のツボと似たいような効果があると書かれています。
百会はうつ病などによく使いますが花粉症などにもおススメです。
3冊目の顖会の効能をご紹介します。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
中国の書籍です。
頭痛
めまい
副鼻腔炎
小児のひきつけ
4冊目の顖会の効能のご紹介です。
参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
迷走神経の過緊張を主る
激しき嘔吐
胃酸過多症
神経衰弱
嗜眠症
頭重
低血圧症
肥厚性鼻炎
蓄膿症にて鼻が塞がり嗅覚減退
涙嚢炎
嗜眠症とは意識障害の程度を示す用語。 睡眠状態で、痛みや強い刺激を与えると一時的に覚醒方向への反応を示すが、刺激を止めるとすぐ元の状態に戻る。 昏蒙・傾眠より重度で、昏睡より軽度の状態である。
引用元:スイミンネット
外傷、中毒、脳血管障害、脳炎、代謝障害、脳腫瘍などさまざまな疾患で起こることがある。
顖会のセルフケア方法
顖会セルフケアですがツボの場所が髪の上になるので、せんねん灸や台座灸
せんねん灸太陽などは使いづらい場所になります。
指でマッサージを行う事が家庭で出来るセルフケアだと思います。
しかし、頭の骨があるので、長時間行うのは辛い場所になりますので
鼻炎などでお困りの方は
大阪泉佐野の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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