おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は台座灸の接着面の温度差という内容をご紹介します。
実際は実験を行いました。
その実験結果をご紹介しますね。
台座灸の接着面とは
写真で見かけるのはモグサがある上からや横からになりますが
皮膚に当たる接着面も各社違いがあります。
写真はアロマ灸としん灸という台座灸ですが
接着面の違いが分かると思います。
今回の実験ではアロマ灸を調べてみました。
計測方法は?
熱電対を使いました。
4極あるタイプと2極タイプ両方持っていますが
今回は4極同時計測をしてみました。
実験してみて分かったのは接着面が当たる部分で
多少の段差があります。
正確に測れているのか?
は疑問が残りますが
計測結果をご紹介しますね。
台座灸の計測
今回の計測は2回計測を行いました。
上下左右に熱電対のセンサーをテープで固定し
1極目だけ中心部に近づけ、2極から4極は外側に固定するようにしました。
出来るだけ浮かび上がらないようには設置しましたが温度に誤差はあるかもしれません。
36.6℃
32.6℃
37.6℃
33.6℃
2度目の計測です。
35.7℃
32.8℃
38.5℃
32.2℃
実際に計測してみてセンサーとの接地面との問題かもしれませんが
温度差はありました。
最高温度の達するまでの時間は4極ともそこまで差はないです。
2枚目の写真は最高温度に達する時間が4極では多少違いがあるので
写真とブログで記入された数字では多少の違いはあります。
サーモグラフィーカメラで接着面の計測
台座灸を固定し、サーモグラフィーカメラで接着面に照準が当たるように準備してから
撮影を行いました。
録画スイッチを押して、火をつけ照準が変わっていない事を確認しましたが
終盤には位置が多少ズレているのが気にはなりました。
サーモグラフィーカメラでの計測ですが
燃やし方を変えてみて2回ずつ計測してみました。
燃やし方は
・モグサの端っこだけ火をつける
・モグサ全体に火をつける
の2種類です。
・モグサの端っこだけ火をつける
近距離でぼやけてしまっていますが
モグサの部分が残っているのが端っこだけに火をつけるイメージです。
・モグサ全体に火をつける
端っこだけに火をつけた後、燃えてない部分に火をつけました。
面で火をつけるのが全体に火をつけるイメージです。
これらの方法で温度差が出るのか?
をサーモグラフィーカメラで撮影してみました。
モグサの端っこだけ火をつける
1回目の計測で、最高温度は38.7℃になりました。
2回目の計測で、最高温度は36.4℃になりました。
モグサ全体に火をつける
1回目の計測では31.4℃と温度が低くなっていました。
2度目の計測では33.4℃と1回目よりは温度は高くなりましたが
端っこから火をつけるよりも両方とも温度が低い結果になりました。
2回ずつなので、たまたまかもしれませんが、火のつけ方でも多少の温度差は出るのかもしれません。
サーモグラフィーカメラでは正確な温度は計測できないので
熱電対で計測した方がまだ信憑性は高いかもしれませんね。
まとめ
接着面で多少の温度差がある可能性がある。
火の燃やし方でも温度差があるかもしれない。
台座灸の燃やし方までは意識をしていなかったので
次からは燃やし方も気にして臨床や実験をしてみたいと思います♪
コメント