おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は末梢神経障害による痺れと鍼灸施術をご紹介させていただきます。
何度か手の痺れの症例などはご紹介させていただいていますが今回は研究機関で働かれていた
先生の実例も含めてご紹介させていただきます。
痺れの原因とは
・自覚的異常感覚
外から刺激がなくても感じる
・他覚的異常感覚
錯感覚、過敏感覚
・末梢性
絞扼性神経障害
糖尿病性神経障害
筋筋膜性疼痛症候群
・中枢性
脊髄症
脳血管障害
・心因性
ヒステリー
神経症
中枢神経と末梢神経
中枢神経系の機能は、全身から伝えられる情報を分析、判断し全身の器官に指令を与える「司令塔」としての
役割があります。
解剖学的には脳と脊髄以外の神経が末梢神経になります。
機能学的には体性神経(運動神経/感覚神経)と自律神経(交感神経/副交感神経)に分かれます。
中枢神経の異常が出るとどうなる?
中枢神経に異常が生じると各検査で異常所見が確認できます。
深部腱反射の亢進
バレー兆候
病的反射陽性
末梢神経の異常が出るとどうなる?
末梢神経に異常が生じると各検査で異常所見が確認できます。
深部腱反射の減弱、消失
感覚異常(鈍麻、消失)
どこが痺れるかで神経が分かる?
手のどのあたりが痺れるか?
でどの神経に異常が出ているのか?
が分かります。
・正中神経
手掌側で薬指を境とした撓側
・橈骨神経
上腕下部の外側及び前腕の背側、手背の中指を境とした撓側(拇指側)
・尺骨神経
掌側では薬指を手背側では中指を境とした尺側(小指側)
まずはどの辺りが痺れているのか?
を問診でお聞きしどの筋肉が神経に悪さをしているのか?
を実際の臨床では考えます。
私自身が橈骨神経麻痺になり
実体験での経過を知る事が出来ましたので
経験則でのご紹介はさせて頂けます。
神経に異常があると何故しびれるのか?
神経が圧迫を受けると神経細胞に栄養(血液)が送られなくなります。
例えば正座を長時間行うと足が痺れると思います。
立ち上がれば時間が経てば元に戻りますが
正座状態が自然と治らない状態がしびれの原因の1つになります。
圧迫している筋肉に刺鍼する事で、神経に血液を送り
痺れの改善を促すのが鍼灸施術です。
痺れにおススメのツボ
場所: 少し上を向いた時、背骨から上がって指が止まるくぼみ(風府(ふうふ))と、耳の下を結んだ中間点。
めまいを引き起こす余分な熱がたまっていると、押すと痛みがあります。
場所:場首のつけ根と肩先を結ぶ線の中央。
押し方反対の手を肩に乗せ、指の腹で揉みながら押します。
場所:第3・第4胸椎棘突起間の外1寸5分に取る
背骨と肩甲骨の間2分の1、肩甲骨の高さ2分の1のところ。
使い捨てカイロやあずきのチカラで肺兪を温めると呼吸が楽になります。
場所:脊椎の第四椎と第五椎との間で、背中から各三寸五分(約10・6センチメートル)のところ
ツボの場所はセンチメートルで考えるより骨や触って気持ちが良い部分の方が正確だったりします。
男女や身体の大きい小さいでは長さは変わってきます。
膏肓は背中にあり、刺し方によると肺に当たる危ないツボの1つになりますが
縁里庵かつもと鍼灸院では安全な刺し方をしていて
問題なく施術することが出来ます。
場所:指を曲げ手首を曲げると、うっすらスジが浮かび上がってきます。
手首のシワから約指三本分上に取ります。
赤印あたりが内関の位置です。
まとめ
痺れの原因とツボをご紹介しましたが
ご家庭でツボを刺激をする時はせんねん灸や台座灸をお勧めします。
背中はご自身では行いにくいと思いますので、ご家族に行ってもらってください。
家庭でのセルフケアで改善が見られない場合は
泉佐野の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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