おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は指の腱鞘炎の1症例をご紹介させていただきます。
この症例は私が指の腱鞘炎になり、施術効果を体感した症例です。
指の腱鞘炎
何故指の腱鞘炎になったかというと
鍼を刺す時に圧をかけると鍼を刺す時の痛みが軽減します。
縁里庵かつもと鍼灸院では圧を強くし患者さまの痛みを軽減しています。
すると指に負担がかかり腱鞘炎になりやすくなります。
職業病みたいなものです^^;
痛む場所は下記写真の人差し指の関節です。
今回は力を入れたり、指を動かすと痛みがありました。
自分で鍼灸をするのはめんどくさいし、放っておいたら良くなるだろうと
2週間ほど何もせず時間経過を見守りましたが
良くならず
仕方がないので、せんねん灸を行ってみました。
指の腱鞘炎の施術法
せんねん灸アロマ灸を指の痛むところに行いました。
痛む場所を押し数か所にせんねん灸を行い使用後痛みが変わるのか確認してみると
少し楽かな程度であまり変化がありませんでした。
家庭で行うときは1か所に使う事が多いと思いますが
数か所痛い所に行う方が効果は出やすいです。
場所は手三里は腕(前腕)の外側にあります。
そのシワの一番外側から、手首側に向かって2寸(指3本)のところに取ります。
手三里は手首の腱鞘炎によく使うツボですが
縁里庵かつもと鍼灸院では基本鍼が多いです。
自分の腕に鍼を刺すのは難しいので、今回はアロマ灸で代用しました。
効果的には少し楽かな?
程度でした。
せんねん灸アロマは温かくなる時間と熱さが弱く
初めてお灸をする人には良いですが効果効能を求めると頼りない感じがあります。
数日後変化がないので棒灸を使い試してみました。
棒灸と言うお灸と専用の灸具を使い
15分程度温めました。
痛みは劇的に減り
全くの0ではないですが
変化はありました。
次の日にも痛みの確認をしましたが
痛みは多少ありますが、力を入れたり握っても痛みがほとんどありません。
もう数日行えば完治しそうです(なかなか時間が棒灸なくできていないですが)
結局棒灸は行う事が出来なかったですが
痛みは改善されています。
放置していると身体は改善する方向には行きませんが
適切な施術を行い回復する流れを作ってあげると
自然と回復する事も多いです。
棒灸の温度変化を確認してみると約20分かけて温度が上昇することが分かります。
ホッカイロなどは少しずつ温かくなり一定の温度を維持しますが身体が慣れていきます。
写真はめぐりズムですが棒灸に比べ温度上昇が早く
最高温度に達すると一定の温度に保つことが分かります。
しかし、炎症を温めると良くない
とイメージがありますが何故か考えてみました。
東洋医学的な炎症
炎症というと冷やすイメージがあると思いますが
東洋医学的には炎症は治すための身体の反応になります。
それを冷やす事で”治りを悪くする”と考えています。
もちろん温めて痛む場合などは行いません。
目安としてはお風呂に入り痛むか、楽になるのか?で選ぶのも良いかもしれません。
お風呂に入り楽になる場合や痛みが出ない場合は温めてあげます。
ただ温めるのではなく、お灸は温度変化があります。
温度変化のおかげで身体が熱に慣れず熱が深部に浸透するという考えです。
実際に温度計測機で計測してみました。
これは棒灸ではなく昔ながらのお灸になります。
熱くなり、温度が下がりと変化があることが分かります。
身体全身で行うとヒートショックのような状態になりますが
お灸は面積が少なく身体への負担も少ないです。
炎症の熱よりも熱いお灸をする事で、鎮静化すると言われています。
今回の腱鞘炎もお灸の熱で鎮静化したのではないかと思います。
実際に棒灸を行う事で腱鞘炎は楽になりました。
腱鞘炎は使い痛みとも言われ
継続して何度も使うとなかなか治りにくい病域ではありますが
鍼灸施術を続ける事で、痛みの緩和をする事が出来ます。
腱鞘炎でお困りの方は大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院まで
ご相談ください。
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