おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日はファロス社が販売している職人灸をご紹介します。
職人灸という事もあり、鍼灸師向けの商品なんだと思います。
ファロス社は富士柔100という台座灸も販売しています。
台座灸紹介シリーズはセイリンのヨモニコや亀屋の広重、アイクレイ、小林老舗、クローバー灸、せんねん灸奇跡、富士柔、カマヤミニ、レインボー灸などご紹介しています。
職人灸とは
プロ仕様の紙管灸 ご使用時は付属の押し出し棒で紙管の下からもぐさを押し上げてから使用してください。押し出し棒には“のり”がくっつきにくい加工を施しています。 コストパフォーマンス抜群 厳選した高品質のもぐさを使用して600個入。毎日使う方や一度に何個も使う方におすすめです。また作業工程を機械化し、個々の内容量のバラつきを防いでいます。 使いやすい のり付きなので、台紙から剥がしてそのままご使用いただける手軽さ。 お肌に優しい糊を使用しており、使用後お肌に”のりあと”が残りません。
職人灸の種類
弱、中、強の3種類あります。
紙管灸のようなタイプは接着面が少なく取れやすい事が弱点になります。
縁里庵かつもと鍼灸院では使う事が少ないですが
お灸の温度の誤差は少ないと言われています。
実際に温度差が少ないのか?
調べてみました。
職人灸の温度
メーカー発表では弱45~49℃、中49~51℃、強51~53℃
になります。
実際の温度が何℃くらいになるのか?
弱、中、強の3種類の温度を計測してみました。
モグサの量で温度が変わるのか?
という実験をしているので、重さも計測しています。
職人灸中の温度
45.1℃ 0.355
47℃ 0.362
47.4℃ 0.379
46.6℃ 0.367
メーカー発表49~51℃
の基準には達していません。
しかし、同じような紙筒灸を販売しているメーカーさんが
モグサを出す時に押さえて、モグサを固めてお灸をすると
温度が一定する
と教えて頂いたので、これからは押さえて温度を計測してみました。
上記の表の44.3℃は下記で紹介する押さえている数値になります。
44.3℃ 0.367
48.2℃ 0.376
47.7℃ 0.374
48.6℃ 0.355
47.7℃ 0.358
手で押さえてもメーカー発表49~51℃
の基準内は達していません。
他のメーカーさんが基準の±2℃は誤差がある
と言う話もありました。
そう考えると1つ以外はクリアしているのかな?
と思います。
温度の流れを見ると温かい時間が長い事がよく分かります。
計測するのが難しいお灸です。
職人灸強の温度
49℃
51.8℃ 0.29.1
50.3℃ 0.302
52.1℃ 0.287
52.1℃ 0.295
メーカー発表は51~53℃
基準内には±2℃で考えると全て収まっています。
49℃は重さ計測を忘れました。
こう見ると重さと温度は関係ないのか?
と思えますね。
職人灸弱の温度
41.2℃ 0.385
43.3℃ 0.423
45.1℃ 0.393
44.9℃ 0.434
43.8℃ 0.409
メーカー発表が45~49℃
±2℃で考えるとギリギリ入っているのではないかと思います。
1回目は温度測定器が低くなる傾向があります。
全体的に長い時間温かい
というのが職人灸の特徴です。
職人灸のモグサの質
顕微鏡を使って職人灸のモグサの質を確認してみました。
顕微鏡で見てみると低精製のモグサを使っていて
長い時間温める目的なのは良く分かります。
職人灸を使用前後で皮膚の状態
今回初めてご紹介しますが
職人灸弱をする前後で皮膚の状態がどうなるのか?
顕微鏡で確認してみました。
こちらは職人灸を行う前になります。
職人灸を使った後は
汗(?)のような水分が出ているのが分かります。
職人灸ではありませんが
他の人にも台座灸を行い
皮膚の状態を確認しましたが汗のような水分は出ない人もいます。
まとめ
お灸の温度をまとめました。
職人灸弱 | 職人灸中 | 職人灸強 | |
温度 | 41.2℃ | 44.3℃ | 49℃ |
43.3℃ | 48.2℃ | 51.8℃ | |
45.1℃ | 47.7℃ | 50.3℃ | |
44.9℃ | 48.6℃ | 52.1℃ | |
43.8℃ | 47.7℃ | 52.1℃ |
弱は41.2℃から45.1℃
中は44.3℃から48.6℃
強は49℃から52.1℃
になりました。
環境で変わりますので、絶対ではありません。
モグサは低精製度、ゆっくり燃えるのが特徴です。
紙管灸は接着面が少ないので、外れやすく
お灸の火傷は気を付ける必要があります。
なので、プロ仕様
と言われているのかもしれませんね。
お灸の事なら泉佐野の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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