おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は蘭尾(らんび)というツボをご紹介します。
蘭尾は奇穴(きけつ)と呼ばれるツボの1つです。
以前ご紹介した四神聡なども奇穴の1つです。
いつもご紹介しているツボは線路があり駅がある「繋がっているツボ」ですが
奇穴は線路がない所に駅がある
少し変わったツボになります。
奇穴の数も2000以上あり、未だに新しいツボが発見されています。
その中から蘭尾穴というツボをご紹介させていただきます。
蘭尾とは?
場所:下腿外側で、膝蓋骨外側の下5寸5分の前脛骨筋の外側にあります。
実際はイラストのようにではなく
手で触り痛みがある所を探します。
経穴との関係
足三里と上巨虚を結ぶ線上の圧痛点(右側に圧痛を覚えるものが多い)
右側に圧痛を覚えるものが多いは
右側が消化器官系の反応点として出る事が多いからかもしれません。
左側はストレスなど精神疾患で出る事が多いです。
心臓は左側にあり、ストレスとしての反応が出やすいのかもしれません。
しかし、ストレスがありケーキバイキングで発散するような方は
右側の消化器官に反応が出る事があります。
蘭尾穴の臨床例
蘭尾穴の臨床例ですが
以前書いた慢性膵炎の患者さんの臨床例が分かりやすいと思います。
蘭尾穴は急性疾患にも使えますが
急性虫垂炎や急性膵炎などは鍼灸院には来院される事はないです。
慢性膵炎の方が定期的に行う事で痛みのコントロールは出来るかもしれません。
私が学生の時中国研修で、体調不良になった学生さんがいて
盲目の先生が虫垂炎やなと鍼をして、改善した例を見ました。
その当時は知識がなく蘭尾穴を使用したか、違うツボを使ったかは分からないですが
急性の疾患にも対応できるとは思いますが
そのような先生は昔の先生が多いかもしれません。
私も急性虫垂炎や急性膵炎は対応したことがありません。
職場で急性膵炎で倒れ苦しむ同僚に鍼は刺せなかったと
仲間の先生が言われていました。
今は虫垂炎や急性膵炎などは医療機関に任せる方が良いと考えています。
しかし、昔は急性膵炎の施術をした先生がいて
私に蘭尾穴を教えてくれたのもその先生です。
その先生は臨床歴50年以上の先生で、町の鍼灸院です。
長年鍼灸だけで食べてきた先生で、臨床経験豊富です。
その先生が蘭尾穴は必殺技のように説明してくれました。
急性膵炎の特効穴だと言われています。
私も慢性膵炎の患者さんに使用して
蘭尾穴の効果を実感しています。
蘭尾穴のセルフケア方法
蘭尾穴のセルフケアですが
実際は家庭で行う事は難しいです。
使用方法が虫垂炎や膵炎に効果的なのもあり
痛みが強いときは家庭でセルフケアを行うのではなく
医療機関に受診する方が良いためです。
また、マッサージやせんねん灸では目的の深さまで届かないので
鍼ではないと難しいと考えます。
虫垂炎や急性膵炎は医療機関に
慢性膵炎の痛みのコントロールは縁里庵かつもと鍼灸院まで
ご相談ください。
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