顎関節症に対応した鍼灸や漢方は?

顎関節症/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

おはようございます。

大阪泉佐野市縁里庵かつもと鍼灸院です。

顎関節症が気になる
と言う方も最近増えてきました。
新型コロナウイルスが流行り
マスク生活が長くなったというのも
原因にあるみたいですね。
他にも外出が減りスマホを使う頻度が多くなり
猫背になる事が多くなった為に
顎関節症が増えています。

これはスマホを触っていると頭が前に出て顎の部分が前に出ます。
正常な状態では顎は後ろにあるので、このズレが長時間続くと負担になり
スマホ顎関節症になります。

私自身も顎関節症を持っておりケアやその対策も含めご紹介させて頂きます。
鍼灸が対応している顎関節症と対応していない顎関節症がありますが
西洋医学的な目線と東洋医学的な目線
そして登録販売者という漢方薬の相談を出来る資格を持っている
縁里庵かつもと鍼灸院の勝元宏亮が漢方薬的な目線の
顎関節症へのアプローチをご紹介させていただきます。

まずは西洋医学的な目線で
顎関節症の4種類をご紹介させていただきます。

①筋肉痛タイプ
②ねんざタイプ
③クッションのずれタイプ
④骨の変形タイプ

①筋肉痛タイプ

側頭筋や咬筋という、口を動かしたり咀嚼したりするのに重要な筋肉に炎症が起きる顎関節症です。

顎関節症に関係する筋肉/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院

我慢すれば口は開けられるが、口を開けた時に痛む。

片頭痛がする。頬がだるい、重い。頬が腫れぼったい。顔がゆがむ。

などの症状があるとこのタイプかもしれません。
筋肉痛(筋肉の緊張)による痛みが原因ですので、顎関節自体には問題がありません。
症状を改善させるためには筋肉をほぐすことがまず大切です。
家庭ではマッサージが良いと思いますが
咬筋はこすると肝斑というシミが出来ますので
側頭筋をマッサージ、咬筋は指圧(押して力を抜く)をする方が良いです。
痛みがあるより、気持ちが良い位の方が良いですね。

②ねんざタイプ

関節には、骨のほかに軟骨や靭帯、関節包といった組織があります。
組織に無理な力がかかって傷んでしまうのが、このねんざタイプです。
上記の筋肉痛タイプと同じように、我慢すれば口は開けられるが、口を開けると痛いといった症状が現れます。
筋肉痛タイプとちがうのは、関節の炎症が起きて痛みが出ている間はあごを安静に休める必要があるところです。
無理に動かすと炎症が増し、関節の動く範囲が小さくなってしまいます。
足の捻挫と同じようにする必要がありますね。

③クッションのずれタイプ

正常な顎関節では、口を開ける動作に応じて
常に下顎頭の上に関節円板と呼ばれるクッションの役割をもつ組織が乗っています。
ところが、このクッションが前の方にずれてしまうと、

口を開けるとポキポキ、カクカク鳴る

口を開けようとしても、引っかかったように開けられない。大きく開けようとすると痛い

といった2パターンの症状が出てきます。
私の顎関節症はクッションのずれタイプです。
が鳴るだけであれば経過観察することも多いですが
2つ目の引っかかりが起きている場合は、次の④に移行することもあるため、医療機関で定期的な検査を受診しましょう。

④骨の変形タイプ

関節円板が前にずれ、さらに加齢などにより軟骨が薄くなると
下顎頭とその上の下顎窩が直接当たるようになり
やがて骨が変形していく変形性顎関節症を引き起こします。
直接当たらないように鍼灸や漢方で早めにケアをして
継続的に気をつける必要があります。
関節円板が前にずれているので、口を開ける時に引っ掛かりや痛みがあります
下顎頭と下顎窩がこすれて、ザラザラとした音が鳴ることもあります
軟骨は女性ホルモンの影響を受けるため
ホルモン量が低下する中高年の方によく見られるタイプです。

鍼灸の適応症は?

上記4種類で対応できるのが
①筋肉痛タイプ
②ねんざタイプ
になります。
筋肉のタイプは直接アプローチを行い
捻挫は刺激をする事で、ねんざの回復を早めます。

③と④は鍼灸では対応出来ません。

筋肉痛タイプには側頭筋と咬筋を狙います。
顎関節症に関係する筋肉/泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院
この2つの筋肉を狙う事で、緊張した筋肉を和らげるようにします。
そして、西洋医学と東洋医学どちらから見てもとストレスが多い人が多いです。
食いしばりを常態化し顎関節症になる事が多いです。
直接のアプローチと身体のストレスの軽減を行う事で顎関節症の軽減をしていきます。
他にも首周りの筋肉に刺鍼することで原因の筋肉と周辺の筋肉を緩める事が出来ます。
1度の施術で一気によくなる
事はなかなかないですが
身体のストレスが減る事で食いしばりを軽減させることができます。

登録販売者的な目線で漢方薬をご紹介させていただきます。

漢方も東洋医学なので考え方は同じ「ストレス」を軽減する
漢方薬がメインになります。
おススメなのは「四逆散」という漢方薬です。
構成生薬は、柴胡(さいこ)、枳実(きじつ)、芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)の4種類です。
生薬というのは漢方薬の原材料のようなもので、2種類以上組み合わせると漢方薬になります。
私が食いしばりが辛いときは毎日四逆散を飲み週に1~2回鍼灸を行うと軽減します。
キツイ時は顎の筋肉が無意識に力が入り
寝ているときや日中にも食いしばりが起こるので
鍼灸で筋肉を和らげながら漢方薬でフォローするという形が理想ですね。

ちなみに昔流行ったドクダミ茶などは生薬になりますが
単体なので民間薬になり、漢方ではありません。
ドクダミ+生薬を組み合わせることで漢方薬として薬に変わります。

顎関節症は慢性的な緊張やストレスから起こる事なので
③や④まで進行する前に
筋肉痛やねんざタイプのうちに楽にする必要があります。
週に1度鍼灸施術を行うとともに毎日
四逆散を飲むことで、少しでも早く辛さを減らす事が必要ですね。

実際に四逆散を2週間飲んでみて試してみました。
被験者は私です。
日中無意識に食いしばりが出てきたので鍼灸をせずに漢方薬の四逆散のみで試してみました。
状態としては朝起きた時と日中食いしばりがありました。
長時間続くのでダルく感じたので四逆散を試してみることに
四逆散は朝昼晩寝る前と飲んでみました。
飲んで数時間は食いしばりは軽減しましたが
少し感覚が開くと食いしばりと明け方の食いしばり感はありました。

次の2週間は漢方薬+鍼灸を行ってみたいと思います。

自分自身では全身施術を行う事が出来ないため
首に刺鍼してみました。

ここは目をよく使う人にコリやすいツボです。
パソコン作業やスマホなどで目を使う事が多い人には慢性的にこっているツボです。
実際風池に刺鍼してみると
食いしばりが軽減しました。
漢方薬+鍼灸を行う事で身体の緊張や精神的なストレスを軽減することができるので
顎関節症の不快な痛みには良いと思います。
③や④まで行くとなかなか難しくはなりますが
早めに対応することで進行を防ぐことが出来ると考えています。

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