おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は小林老舗さんの台座灸しん灸ソフト、ハード、ソフトビワタイプ
をご紹介します。
台座灸紹介シリーズはセイリンのヨモニコや亀屋の広重、アイクレイ、小林老舗、クローバー灸、せんねん灸奇跡、職人灸、富士柔、カマヤミニ、レインボー灸などご紹介しています。
今回は初めてビワタイプをご紹介させていただきます。
薬能は温度測定では分かりませんので、顕微鏡を使い
通常のソフトとビワタイプで違いがあるのか?
調べてみたいと思います。
小林老舗とは
伊吹もぐさの歴史 まず材料の話からになりますが、お灸の主材料はモグサであり、原料はヨモギ(蓬)であります。 ヨモギは山野に野生する菊花植物の多年草でありますが、他の植物に比べ栄養分が多く、元来ヨモギは仙人草で下熱剤・駆虫剤・利尿剤・止血剤としての効能があります。 又、モグサは「燃え草」の意味も有り、古代より木を擦って火を起こす時の点火材(ホグチ)として、点火しやすく消え難いという長所があり、お灸材の必要条件と合っております。 モグサにおいては、ヨモギの葉の裏面の灰白色の毛が、モグサの品質上、非常に重要ですが、わが国では、江州伊吹山や越中・越後地方の山地のヨモギには葉の裏の柔毛が多いので、品質が良い上に製造上歩留まりも良いとされております。 滋賀県の伊吹山は、東洋医学全盛期の天正4年(1576年)頃に織田信長がポルトガル人に命じ、伊吹山麓一帯50町歩に薬草や優秀な山蓬草を移植させた時に始まり、薬草の山として認知されてから、400年以上の歴史があります。 東洋医学全盛期には今の滋賀県、福井県、富山県、新潟県などにもぐさの製造工場がありましたが、特に滋賀県では江州の商人の努力と才覚(江戸の遊女に伊吹のモグサの歌を歌わせる等の宣伝努力もしたと云う歴史もある)で、「モグサのことなら伊吹のもぐさ」と云われるほど、有名にしました。ただ、その頃から労働力や労賃の関係などで、江州の商人は次々と工場を北陸地方に移し、今で言う営業や宣伝に力を注ぎました。その後、医療の西洋化によってもぐさ工場は次々と閉鎖に追い込まれ、今では新潟や富山の工場だけが残っているだけです。 未だに、「伊吹もぐさ」を認知して頂いている方が多数おられるのは、それだけ広く知れ渡った歴史の表れです。そして今では、一つの”商品名”、あるいは高級もぐさの代名詞として使われております。
引用元:小林老舗
小林老舗さんの会社の歴史をご紹介したかったですが
見つからず伊吹もぐさの歴史を引用させて頂きました。
しん灸
しん灸はパッケージを見ると新しい灸とかけていると思いますが
本体の裏には「お灸本来の魅力・目的を継承し、手軽で簡単・便利になった新しいタイプの
お灸「しん灸ソフト」。ソフトな温熱のお灸です。」と書かれています。
新しい灸というのは間違いではないみたいです。
しん灸のこだわり①
・原料もぐさ
・もぐさの製造
・台紙・和紙
製造加工もすべて日本製
しん灸のこだわり②
溝筋があるから
お灸の台座が肌に密着しても、空気が通るため
モグサ火が途中で消える事がありません。
あまり台座灸を使っていて途中で消える事は経験はありませんが
炭灸も最初だけ火がつけば途中で消える事は少ないとは思います。
せんねん灸のアロマ灸の裏側と見比べてみると違いがよく分かります。
溝筋空気の流れで、患部が蒸れず乾燥する為
火傷や水疱の発生が少なくなります。
縁里庵かつもと鍼灸院では火傷や水疱を出さないために
熱いと感じない台座灸を使っていますので水疱などの経験はあまりありません。
水疱を出したことがある先生は台座灸の名前などを含めてご紹介してください。
しん灸の種類
しん灸で販売されている台座灸は3種類です。
3種類のしん灸をご紹介させていただきます。
しん灸ソフト
実際に使ってみましたが私には少し熱めでした。
しん灸ソフトビワタイプ
しん灸ハード
しん灸の温度
今回計測させていただいた機械はチュウオーさんのモクサス
と言う機械になります。
モクサスはお灸専用の計測器になります。
レンタルもあるので、ご興味がある方はチュウオーさんにお問い合わせください。
ソフト4回、ソフトビワタイプ4回、ハード4回
温度計測させていただいたものをご紹介させていただきます。
しん灸ソフトの温度
しん灸ソフトを4回計測してみました。
最高温度をご紹介しますね。
44.3℃
45.4℃
46.7℃
51.1℃
しん灸ソフトビワタイプ の温度
しん灸ソフトビワタイプを4回計測してみました。
最高温度をご紹介しますね。
40.4℃
44.9℃
43.8℃
44.6℃
しん灸ハードの温度
しん灸ハードを4回計測してみました。
最高温度をご紹介しますね。
50.3℃
51.1℃
52.7℃
51.4℃
緑色の45℃行かない棒グラフはビワの温度が残っている物です。
しん灸ハードのものではありません。
しん灸のモグサの質は?
しん灸を顕微鏡で確認してみました。
以前使っていた顕微鏡が壊れ
新しい顕微鏡を使いましたが
映像では綺麗ですがカメラで撮影すると荒くなりましたので見えにくいとは思います。
しん灸ソフトの質
高精製というよりは低精製よりのモグサだと思います。
低精製はゆっくりと燃えるので温かい熱感が長い時間続きます。
しん灸ソフトビワタイプの質
しん灸ビワタイプを顕微鏡で見てみましたが
ビワエキスが入っているのか?は分かりませんでした。
ビワタイプの包装紙ですが
もしかしたらこちらにビワのエキスが練りこまれているのかもしれません。
ビワのエキスの影響かソフトよりもビワタイプの方が温度が低い傾向にあります。
しん灸ハードの質
3種類のモグサをみましたがそこまで差があるとは思えませんでした。
まとめ
しん灸を実際に使ってみましたが
私には少し熱かったです。
初めてお灸をする熱いのが苦手な人よりは
お灸になれている人が合っていると思います。
熱いお灸に効果的な疾患にはおススメ出来ます。
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