おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は崑崙（こんろん）をご紹介します。
崑崙は太谿の裏側にあるツボで痛みに効果的なツボになります。
それでは崑崙の場所と効能とセルフケア方法までご紹介していきますね。
崑崙
場所:外くるぶしの中心（最も高い点）とアキレス腱 の中間で、くぼみの中にあります。
崑崙は「明史」にその伝記が記載されている名医の話があります。
中国の元末から明の初めに背中が曲がって杖なしでは歩けない患者さんを崑崙1つで杖が
いらないようになったと記されています。
縁里庵かつもと鍼灸院でも腰痛に崑崙を使う事はあります。
効能
崑崙の効能をご紹介していきます。
今回は5冊の日本と中国の書籍の崑崙の効能です。
国や場所、時代が違うと来院される患者さんも変わります。
時代背景など考えながら見てみてください。
運動器系（下肢麻痺、足とかかとの腫痛、足首の捻挫、肩背のこわばり）
神経系（坐骨神経痛、腰痛、頭痛、めまい）
その他（鼻出血、高血圧）
動物実験では崑崙穴への刺激で鎮痛効果が確認されています。
2冊目の崑崙の効能です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」
腰痛（大腸腧、腎腧、志室辺りが痛い場合に良い）
腰神経痛
足首の関節炎
下肢筋痛
踵の痛み
足の裏の痛み
首こり
肩背神経痙攣
鼻血
癲癇（上手にやれば効く）
下痢の時に灸をする
踵の周囲のツボを自由自在に使えるようになれば足腰の病はほとんど良くなる
3冊目の崑崙の効能です。
参考書籍は「中国鍼灸全書」
中国の書籍です。
頭痛
腰や背の痛み
足首のねんざ
下肢不随
難産
小児てんかん
4冊の崑崙の効能です。
参考書籍は「鍼灸治療基礎学」
坐骨神経痛
足関節炎
リウマチ
捻挫
アキレス腱炎
下痢
5冊目の崑崙の効能です。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」
中国の書籍です。
頭痛
項部の強ばり
めまい
鼻出血
肩部
上肢部の拘縮
腰痛
肩背部痛
意外と多いのが鼻出血
足に刺して何で鼻に効果があるのか？
と考えると思いますが
ツボは駅で例えられることが多いですが、駅には線路があります。
崑崙の線路は鼻周辺の目に繋がっている為に鼻出血に効果があるのかもしれませんね。
左のツボの流れは分かりづらいかもしれませんが
足から目に繋がっています。
ちなみに縁里庵かつもと鍼灸院では鼻血をメインに来院された患者さんはいないので
鼻血で使ったことはありません。
配穴
癲癇、頭痛（百会、風池、合谷、後谿、申脈）
踵部痛（懸鐘、丘墟）
配穴は中国書物からの引用ですが
癲癇と頭痛が同じツボなのも面白いですね。
重軽度は違いますが頭の血流障害と考えているのかもしれません。
崑崙のセルフケア方法
崑崙は足の外側にあるツボなので
比較的簡単に使う事が出来ます。
せんねん灸や台座灸が良いと思いますが
マッサージなどでも使える便利なツボになりますね。
せんねん灸太陽など大きなお灸は外れやすく対応していません。
家庭で崑崙を使う場合は腰痛の時が良いと思いますが
腰痛で痛いから使う
のではなく
腰痛にならないようにセルフケアで使う
が良いと思います。
痛みが出る事は脳にインプットされてしまうので
痛みを出さないように気を付ける事が大切です。
腰痛などで辛いときは
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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