おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日はヤンイーミニの品質と温度を計測してみました。
ヤンイーミニはせんねん灸のような台座灸とは違い紙筒灸で術者が糊を付けて使用します。
私も病院勤務時代に使用していたので、懐かしいお灸になります。
それではヤンイーミニの説明と温度、品質をご紹介します。
計測時の室温28.3℃湿度59%
ヤンイーとは
・紙筒にもぐさの詰まった、標準的な紙筒灸です。
・乾性のりがついていますので、湿らせてお使いください。
メーカー温度は見つからなかったのでご紹介は出来ません。
ヤンイーミニの温度
紙筒灸は台座灸よりも温度が安定しているとメーカーさんは言っていました。
実際に安定しているのか?温度計測した結果をご紹介します。
ヤンイーミニ弱
紙筒灸は専用の棒でもぐさを出し使用します。
もぐさを出すときに指で押さえて、固めて出すことで同じような温度を出すとのことなので
今回の実験では全てそうしています。
39.6℃ 0.331g
43.3℃ 0.318g
41.8℃ 0.318g
40.9℃ 0.328g
42.3℃ 0.334g
5回計測して39.6℃~43.3℃
比較的安定している方ではないかと思います。
ヤンイーミニ強
46.8℃ 0.310g
48.1℃ 0.326g
48.9℃ 0.304g
47.8℃ 0.317g
46.3℃ 0.315g
ヤンイーミニ強は46.3℃~48.9℃
こちらも安定はしているのではないかと思います。
各メーカーの台座灸や紙筒灸の温度変化を計測していますが
台座灸にはない温度変化がヤンイーミニではありますね。
ヤンイーミニの品質
ヤンイーミニのもぐさを品質を顕微鏡で調べてみました。
不純物が多いので、低精製のもぐさだとわかります。
低精製のもぐさはゆっくりと燃えるので、温かい時間温めたい紙筒灸だと分かります。
まとめ
ヤンイーミニ弱 | ヤンイーミニ強 | |
計測温度 | 39.6℃ | 46.8℃ |
43.3℃ | 48.1℃ | |
41.8℃ | 48.9℃ | |
40.9℃ | 47.8℃ | |
42.3℃ | 46.3℃ |
ヤンイーミニは弱と強共に温度はそこまでない事が分かります。
温熱としては使いやすい部類にはなりますが
接着面が少ないので、コケる可能性もあり
気を付けて使わないといけないと個人的には思っています。
実際に他院に行かれていた患者さんが、紙筒灸で火傷をして半年後
当院に来院されて火傷の痕を見せていただいたことがありますが
半年たっても治ってなかったです。
台座灸、紙筒灸は個人的には安全に使うことが最重要だと思っています。
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