村上商店「和」の温度と品質

2024年10月2日

おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は村上商店の和という台座灸をご紹介します。
今回全ての台座灸や紙筒灸を計測すると決めて
調べたときに初めて知った台座灸で今回初めて使用しました。
温度計測時の温度:室温28.1℃湿度69％
台座灸紹介シリーズはセイリンのヨモニコや亀屋の広重、アイクレイ、小林老舗、クローバー灸、せんねん灸奇跡、職人灸、富士柔、カマヤミニ、レインボー灸、つぼ灸NEO、OKYU、AKANE、大和漢極み、つぼきゅう禅、らくらく灸などご紹介しています。

村上商店和（なごみ）

村上商店のお灸「和（なごみ）」は高品質・低価格です。
しっかりと患部に熱を伝え、肩こり・腰痛・首痛などの血流改善に期待できます。治療院での施術としてはもちろん、患者様のセルフケア商品としてもご案内が可能なお灸です。

健康維持・症状緩和にお役立てください。

メーカー温度
極弱：３６℃～３８℃
微弱：４１℃～４３℃
弱：４４℃～４６℃
強：４９℃～５１℃

ほとんどのメーカーがソフト、レギュラー、ハード
など分かりやすい表記になっていますが
村上商店さんは弱と名がつく台座灸が3種類あります。
今回は4種類の台座灸の温度と品質を計測したので
ご紹介します。

村上商店の和では1番弱い極弱です。
メーカー温度は極弱：３６℃～３８℃
実際にその温度に収まるのか？
試してみました。

38.6℃　0.573g
40.7℃　0.573g
40.1℃　0.560g
41.2℃　0.584g
38.2℃　0.575g

実際に計測してみるとメーカー温度より少し高い結果になりました。

村上商店では下から2番目の微弱です。
メーカー温度は微弱：４１℃～４３℃
実際に計測してみました。

40.3℃　0.517g
42.0℃　0.510g
41.4℃　0.513g
40.4℃　0.513g
41.4℃　0.522g

微弱はそこまで誤差は少ない結果になりました。
温度的にも使いやすい温度かもしれません。

村上商店では上から2番目に熱い弱です。
弱ではなく中など違う名前の方が分かりやすいのではないかと思います。
メーカー温度は弱：４４℃～４６℃
実際に計測しました。

47.5℃　0.502g
48.3℃　0.510g
47.8℃　0.491g
45.9℃　0.501g
44.9℃　0.510g

少し高いものもありましたが基準値内のものもありました。

村上商店では1番熱い強です。
メーカー温度は強：４９℃～５１℃
実際に計測してみました。

51.1℃　0.486g
53℃　0.494g
52.3℃　0.480g
51.5℃　0.480g
51.5℃　0.499g

多少超えていますが
そこまで超えているものは少ないです。

実際に使用してみると
強と弱はモグサ量が多いためかゆっくりと燃えるので
少し時間差がありましたが強が1番早く熱くなり
外しました。
その次は弱、微弱と熱くなりました。
強と弱は熱くて外しましたが、微弱と極弱は外さずに最後まで使用できました。

左から極弱、微弱、弱、強になります。
微弱と弱の違いは分かりづらいですが
強は土台が薄くなっていることが分かります。
もぐさの量も強が1番多いです。

顕微鏡でもぐさの状態を調べてみると
不純物が多く入っているのが分かります。
低精製のもぐさだと分かります。
低精製だから悪いというわけではなく
低精製のもぐさはゆっくりと燃えるので
冷え性の人には良い台座灸だと思います。