おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は釜屋もぐさ本舗さんのカマヤミニをご紹介します。
以前ご紹介した釜屋の切りモグサとは同じ会社の製品になります。
台座灸紹介シリーズはセイリンのヨモニコや亀屋の広重、アイクレイ、小林老舗、クローバー灸、せんねん灸奇跡、職人灸、富士柔、レインボー灸などご紹介しています。
釜屋もぐさ本舗って?
釜屋もぐさは「お灸に求められるもの・・・、お灸が活躍できる環境・・・。」 をテーマとして創業以来お灸の商品の開発に取り組んできました。 自然の力を応用した、昔ながらの知恵に加え、使う人への安全と思いやりを先進技術に託した商品群。 それらに、厳選された原草を使用しています。 選び抜かれた艾は、石臼挽き-長時間にわたる唐箕による晒し-さらに数年間に及ぶ熟成期間を経て 皆様のお手元に届くのです。 釜屋もぐさは、これからもお灸をとおして自然と人との優しい関係を応援していきたいと考えています。
引用元:釜屋もぐさ本舗
病院勤務時代に使っていたのがカマヤミニでした。
水のりにつけて、カマヤミニを使っていました。
どうしても接着面が少ないので外れやすく
開業した現在は使わなくなってしまいましたが
思いで深いお灸の1つです。
カマヤミニの種類
カマヤミニには弱、ソフト、強、FITの4種類があります。
FTIはそのまま使えるタイプで、他の3種類は糊を湿らせてから使用します。
使い勝手が違うだけで、温度は弱と同じとの事なので、今回はFITの温度計測を省いています。
左から強、弱、ソフトと筒の長さが違うのがよく分かります。
長さで熱さ調整を行っているのですね。
カマヤミニの温度
カマヤミニのメーカー表示温度をご紹介します。
ソフト42℃
弱、FIT45℃
強50℃
この温度が本当なのか?
実際に温度計測を行ってみたのでご紹介します。
カマヤミニソフトの温度
箱の中にはカマヤミニと押し出し棒が入っています。
押し出し棒はお灸の熱さで違う色になっています。
メーカーはソフトは42℃と書かれていましたが
実際温度を計測してみました。
43.9℃
45.1℃
44.1℃
44.3℃
全体的に温度は42℃よりは高い結果になりました。
※温度計測の1番高い線はカマヤミニ弱になりますので、ソフトの温度ではありません。
カマヤミニ弱
メーカーは45℃と表記されていましたが温度計測をしてみました。
45.9℃
46.6℃
46.6℃
48.2℃
ソフトよりは全体的には高めですがメーカー表記温度45℃と48.2℃
3℃ほど高い温度になっています。
カマヤミニ強
51.9℃
53.5℃
53℃
51.8℃
メーカー表記は50℃でしたが最大が53.5℃
全て50℃は超えていますが温度は高めになります。
※1番低い線はソフトの温度になり、カマヤミニ強とは関係ありません。
並べて気づきましたが
押し棒の長さが違います。
気づかずに違う間違えて使わないように気を付けないといけませんね。
昨年計測し、入れ間違えていないかと思っています・・・
カマヤミニの品質
カマヤミニのモグサを取り出し
顕微鏡で確認してみました。
顕微鏡で確認すると不純物が入っているのが分かります。
業界用語では低精製のモグサになり
ゆっくりと長く温かいお灸
になります。
カマヤミニは高精製のモグサよりも長い時間温かいお灸になるのですね。
カマヤミニの重さ
今回計測したのは昨年になり、重さの計測と温度はしていませんが
モグサの重さを計測し、量の違いを調べてみました。
まずはモグサと紙筒を含めた重さです。
ソフト0.31g
弱0.294g
強0.240g
次はモグサだけの重さです。
ソフト0.107g
弱0.124g
強0.98g
まとめ
カマヤミニの温度とモグサの量をまとめてみました。
ソフト | 弱 | 強 | |
メーカー表示温度 | 42℃ | 45℃ | 50℃ |
計測温度 | 43.9℃ | 45.9℃ | 51.9℃ |
45.1℃ | 46.6℃ | 53.5℃ | |
44.1℃ | 46.6℃ | 53℃ | |
44.3℃ | 48.2℃ | 51.8℃ | |
モグサの重さ | 0.107g | 0.124g | 0.98g |
モグサの品質自体は低精製度のモグサになり、高精製のモグサよりは長い時間温かいモグサになっています。
糊を使うには湿らせる必要があるため
通常の台座灸よりは扱いに手間がかかります。
皮膚面に当たる部分が少ないので、外れやすいという難点もあります。
一般の方には少し使いづらいお灸ではないかな?
と個人的には思います。
お灸の事なら鍼灸院へご相談ください。
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院はせんねん灸セルフサポーターの鍼灸院になります。
お灸の事はご相談ください♪
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