おはようございます。
大阪泉佐野市の鍼灸院
縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は命門（めいもん）のご紹介です。
命の門と書いているので重要なツボの1つだと考えられていたと推察されるツボです。
命門は教科書の命門と澤田流命門もあります。
少し場所と効能が違うのでそちらもご紹介しますね。
それでは命門の場所と効能とセルフケア方法をご紹介します。
命門とは？
場所:背中側。 おへそのちょうど真裏の背骨の上。
全身の不調を整えてくれるツボです。
命門は中国の明代の医学書「医説続編」が以下のように命門を紹介していました。
「下血が止まらないものを治すには、臍と同じ高さの背骨上（命門）に灸を7回据える
もし再発したら再び7回据えたらいつまでもその病の根を除く。
数人がこの方法で効果を上げたのを実際に見た。私はこのお灸を常用し皆の
病の根を除いた。ただし、この骨の突起物を押してみて痛ダルさがあれば灸をするが
押して痛みがない場合は灸をしない」
と書かれています。
下血＝命門ではなく、押して確認する必要があります。
西洋医学では病名＝薬など決まっていますが
東洋医学では病名＝同じツボではないのです。
患者さんの状態で変えていくのですね。
命門の効能
命門の効能を数冊の書籍からご紹介していきます。
日本や中国、時代背景を考えてみると勉強になりますね。
生殖泌尿器系（遺尿、遺精、勃起障害、腎炎、前立腺炎）
婦人科系（生理不順、生理痛、子宮内膜炎、膀胱炎）
運動器系（腰痛、坐骨神経痛、くる病、小児麻痺後遺症）
2冊目の命門の効能のご紹介です。
参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
腺病質とは:体格が細く、一般に弱い体とみなされ、頸(けい)部のリンパ節が腫(は)れているような小児に対して、昔から俗に用いられていたことばであるが、医学的には明らかな概念をもっていない。欧米の医学用語としては、いわゆる「るいれき（瘰癧）」がこれにあたる。るいれきとは、小児、とくに胸腺リンパ体質の子供の頸部リンパ節が結核性病変のために腫脹(しゅちょう)したものをさし、皮膚の湿疹(しっしん)、目の角膜におこる小結節すなわちフリクテン、口唇および鼻粘膜の炎症などの病変を伴って特異な顔つきになることを意味している。
引用元:コトバンク
3冊目の命門の効能の照海です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の探し方鍼の刺し方」です。
腰の重要なツボで、灸をすると腰の痛みやだるさがほとんど取れる
押してのけぞるような痛みは督脈の病である
下半身の出血、生理による出血がおおいものや
いつまでも長く続くものには両側骨際スレスレに刺入して置鍼するか
多壮灸すると止まる。
4冊目の命門の効能です。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
脊椎のこわばり
腰痛
帯下
インポテンツ
遺精
下痢
命門のセルフケア方法
命門のセルフケア方法ですが
命門は背中側にあるので、せんねん灸や台座灸は火を使うので危なく不向きです。
使うのならせんねん灸太陽かあずきのチカラが良いと思います。
あずきのチカラを使う場合はうつ伏せになるので、30分ほどうつ伏せが辛く
せんねん灸太陽の方が使いやすいかもしれませんね。
マッサージですが骨の上になるので強いマッサージはお勧めしません。
高齢の方の場合は圧迫骨折のリスクがあるからです。
出血の悩みで現在の鍼灸院に相談には来ないでしょうが
生殖器や泌尿器などは鍼灸院に多く来院されます。
生理痛なども主症状ではないですが縁里庵かつもと鍼灸院には多く来院され
痛みが楽になる方が多いです。
生理痛やお身体の不調でお困りの方は
泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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