お灸の火傷の経過

お灸

おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
お灸というと”熱い”というイメージが強いと思います。
火傷が嫌
という方も多いと思いますが
今のお灸は道具(棒灸道具など)や技術(紫雲膏灸など)で火傷をしにくいように施術しています。
昔だと禁灸穴と呼ばれ
お灸が出来ない部位も現在の道具や技術で出来るようになってきました。
有名な場所だと神闕という禁灸穴
神闕はおへそのツボになりますが
塩灸という道具を使うとお灸を行うことができるようになりました。
今回のブログでは昔ながらの火傷をするお灸をして
顕微鏡でやけどの痕を毎日観測し、何日後に消えるのか?
確認してみました。
毎日確認する必要があるため被験者は私です。笑

目次

お灸の火傷の経過

少し前の話になりますが

お灸の火傷って何日で治るの?
どんな感じで治っていくの?

と疑問に思いました。
じゃあ顕微鏡もあるし、自分の身体で実験しよう
と思いました。
たまたま知り合いの先生に会う日だったので顕微鏡で経過観察したいから有痕灸してよ
と言いドン引きされましたがやっていただきました。

もともとお灸はそこまで得意ではない先生みたいで
有痕灸は学校以外は初めてみたいです。
場所は合谷にお願いしました。
合谷を選んだ理由は個人的に見える位置のほうが毎日の撮影するのを忘れないから
という理由が大きいです。
計測は1日1回行いました。

右手のお灸火傷の経過

右手の計測

初日は薄く9日目になると濃くなるのがわかると思います。
お灸の痕周辺はフレアー反応があり
赤くなっているのがわかります。
お灸の痕に血液が集まり修復する為に働きかけているのですね。
お灸をすることで火傷が出来て数日間お灸の効果を持続するのだと思います。

お灸の痕

右手は19日でパッとお灸痕が消えているのがわかります。
少しずつ薄くなっていくと思っていただけに驚きがありました。
肉眼でも見ることが出来ず
顕微鏡で少しずつ場所を移動させて、お灸が消えた痕を見つけました。

左手のお灸火傷の経過

右手だけ計測するつもりだったので、左手は初日の計測をしていなかったのが失敗でした。
2日目から計測を始めました。
左手は水泡が出来ていましたが右手とどちらが早く治るのか?
調べてみました。

お灸の痕

左手も時間が経過していくと濃くなる傾向がありますね。
水泡も4日目には落ち着いているようです。

お灸の痕

左手は水泡があったためか
16日目で消えていました。
こちらもパッと消えたので場所を探すことが難しかったです。

お灸の火傷の経過2回目

このブログを書くために
2度目の挑戦をしています。
今度は自分でお灸をしました。
以前知り合いの先生に頼んだのは
手に行うと利き手ではないほうが難しいからです
今回は人と会う予定がなかったので、自分で行いました。
自分で行う利点もあり、熱さの調整も細かく出来るというのは利点かな?
とは思っています。

お灸の大きさは半米粒大

お灸

前回計測するときはお願いしたので、大きさなどの指定は出来ませんでした。
今回は自分で行うので、大きさなど決めて行いました。
お灸の大きさは40℃前後を狙って作りました。

お灸の温度

以前モクサスを使ってお灸の温度を計測した結果です。
今回も同じように作ったので40℃前後の熱さにはなっていると思います。

お灸の痕

この写真は2日目になりますが
水泡のようなものが右手に出来ていました。
左手は水泡は出来ていないです。
1回目も水泡が出来ていましたが肉眼ではどのような感じだったのか?
という質問をいただいていたので通常のカメラでも撮影してみました。

お灸の痕

肉眼では小さな水泡になります。
現在進行形で計測しているので、まだ結果は出ていませんが
結果が出次第まとめていきたいと思います。
今回は何故急に灸痕が消えたのか?を解明する為に
計測回数を前回より多くしてみようと思っています。

まとめ

お灸の痕を顕微鏡で確認し、回復経過を調べてみました。
以前鍼も顕微鏡で確認してみましたが
鍼の太さによりますが、数分で鍼痕は埋まることが確認できました。
お灸の火傷は2週間から3週間で回復し
その間は刺激を続けていますが
モグサの大きさで治る期間は変わると思うので
2回目の結果が楽しみです。

鍼は急性病
灸は慢性病

に効果があるといわれていますが
顕微鏡から確認してみると理由がわかったかもしれません。
しかし、今の時代は火傷をするお灸はハードルが高く
ほとんどの鍼灸院で行っていない方法だと思います。
昔は畑仕事を行い体力がありましたが
今はデスクワークがほとんどで、体力が昔より落ちています。
お灸も時代と共にやり方を変えていく必要があると思っています。
縁里庵かつもと鍼灸院でもよく使う温灸でも
効果がわかるようにまた実験をしてみたいと思います。
自分の身体だからこそ出来る実感なので
患者さんには行いませんのでご安心ください。

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