おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は内関(ないかん)というツボをご紹介します。
内関は乗り物酔いのツボとしても有名で
私も子供の頃には乗り物酔いが酷かったので
押さえておけばよかったと鍼灸師になってから思いました。
乗り物酔いになる前に押さないといけないので
乗り物酔いになってから押さえても効果は薄いみたいです。
それでは内関の場所と効能をご紹介していきます。
内関
場所:指を曲げ手首を曲げると、うっすらスジが浮かび上がってきます。
手首のシワから約指三本分上に取ります。
赤印あたりが内関の位置です。
内関は手のひらを上にして内関を触り、内関に触りながら手のひらを下にすると場所がズレる
という説明を患者さんにはよくします。
ツボの場所は取った後に身体が動くと場所がズレる事があります。
セルフケアで行う場合は取った姿勢で動かない
という事がポイントですね♪
内関の効能
内関は精神的な病にもよく効き
縁里庵かつもと鍼灸院でもよく使うツボになりますが
資格を取り間もないころ
内関に鍼を刺し「動かないでくださいね」と伝えましたが
患者さんが動いて抜きづらくなった経験から
刺し方は気を付けています^^;
内関は左右に橈骨と尺骨があり
手をドアを回すように動かすとねじれます。
真っすぐに鍼を刺していると捻じる事で鍼も曲がります。
折れはしませんが抜きにくくなるので鍼を刺して置いておく場合は
注意しないといけません。
その患者さんも鍼は抜けましたが、その経験から腕を捻じっても大丈夫な刺し方にしています。
それでは内関の効能をご紹介していきます。
循環器系(胸痛、不整脈、狭心症、心筋症、脳血管障害後遺症)
消化器系(胃痛、嘔吐、しゃっくり、胃炎、急性胆嚢炎)
精神系(ヒステリー、てんかん、不眠、頭痛)
その他(各種手術痛、甲状腺機能亢進)
2冊目の内関の効能になります。
参考書籍は代田文誌著「鍼灸治療基礎学」です。
手根関節炎
リウマチ
心悸亢進症
3冊目の内関の効能になります。
参考書籍は浅川要翻訳「針灸経穴辞典」
心部痛
動悸
胃痛
嘔吐
不眠症
めまい
中風(脳梗塞など)
熱病(熱中症など)
月経不順
産後のめまい
肘や腕の痙攣、疼痛
最後の4冊目の内関の効能です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の使い方鍼の刺し方」です。
公孫というツボと組み合わせて使うと胃腸が楽になる
夏バテの胃腸症状がある時は、内関、胃腧、脾兪に灸をする
4冊の書籍から効能をご紹介しましたが
乗り物酔いがなかったと思います。
これは鍼灸院に乗り物酔いで来院される事がないから
だと思います。
4冊の書籍から効能をご紹介するのも
各鍼灸院や時代によって来院される患者層が違います。
縁里庵かつもと鍼灸院では結核の方は来院されませんし、昭和の初期の先生なら
結核を見ている方もいらっしゃいます。
逆にスマホ老眼なんかは昭和の時代にはないので、当時では施術例はないですよね。
縁里庵かつもと鍼灸院のブログでは様々なツボの効能をご紹介していき
ツボを掛け合わせて使うと
効果が出やすくなることをご紹介していきます。
ぜひ、セルフケアでもツボで健康維持を試してみてください。
内関のセルフケア方法
内関にはせんねん灸をすえるか
マッサージが楽で良いと思います。
とくに乗り物酔いの場合は車や飛行機、電車などになるので
お灸は使えません。
マッサージをずっと行うのも大変だと思いますので
ピップエレキバンのようなものをつけて刺激を続けるか
皮膚に直接貼れるせんねん灸太陽のようなものを使っても良いと思います。
妊娠中のつわりにも内関は良いので
つわりで辛いときは内関に刺激をしてみてください。
つわり中はお灸の煙が気持ち悪くなる可能性もあり
マッサージかエレキバンかせんねん灸太陽が良いと思います。
縁里庵かつもと鍼灸院ではつわりの患者さんにはお灸の煙が気持ちが悪い場合は
使わず鍼だけで施術を行います。
自律神経失調症などにも内関は良いですが
内関だけで楽になる事は稀です。
全身施術など行い体質改善を行う必要があります。
体質改善をするなら泉佐野市にある鍼灸専門の縁里庵かつもと鍼灸院へご相談ください。
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