おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は照海(しょうかい)というツボをご紹介します。
照会は喉の異常や足の冷えに良いツボとして有名で
医師の代田文彦先生は照海がお勧めのツボとして言われていました。
代田文彦先生は「ツボの力は凄い。漢方薬はとても良い。鍼は素晴らしい。しかし、灸はもっと凄いぞ」
と言われていたそうです。
今日は照海の場所と効能、セルフケアまでご紹介します。
照海
場所:つま先を伸ばして、内くるぶしの一番高いところ(内果尖)から自分の親指1本分下の陥凹したところ
「照」は光で照らす事、光明と言い。「海」は深い陥凹部を指します。
照海は眼疾患を治し視力を向上させるので照海と名付けられたそうです。
私も視力が悪いので試してみますが、昔は眼鏡での矯正がないので効果はあったと思いますが
現在は眼鏡の矯正により難しいかもしれませんね。
1か月試してみます。
照海の効能
鍼灸書籍数冊から照海の効能をご紹介していきます。
日本や中国、昭和や令和によって鍼灸院に来院される患者層は違います。
今回ご紹介するのは昭和から中国の臨床例になります。
照海のみを使うのではなく、他のツボも使った効能になります。
照会の効能をご紹介します。
婦人科系(月経不順、月経痛、子宮脱)
耳鼻咽喉系(喉の渇き・腫れ・痛み)
精神系(不眠、ノイローゼ、てんかん)
その他(足関節ねんざ、排尿障害、メニエール、変形性膝関節症)
他にもえへん虫にもおススメのツボになります。
2冊目の照海の効能です。
参考書籍は上池先生の実践鍼灸学「経穴の使い方鍼の刺し方」です。
膝から下腿にかけての内側の痛み。
腸疝痛(冷えによる痛み。冷えによる便秘)
3冊目の照海の効能です。
参考書籍は「鍼灸経穴辞典」です。
こちらは中国の書籍になります。
月経不順
赤白帯下
子宮下垂
陰部掻痒
疝気
頻尿
癇症
咽喉部の疼痛
眼疾患
不眠症
最後4冊目の照海の効能です。
参考書籍は「鍼灸治療基礎学」です。
腎臓疾患を主る
腎臓炎
腎臓結核
萎縮腎
咽喉痛
気管支炎
中耳炎
耳鳴り
扁桃炎
骨髄炎
脚気
足底痛
足の冷感
間欠性跛行症
レイノー病
踵骨痛
足関節炎
リウマチ
鍼灸治療基礎学は沢田流という流派になり
沢田流では太谿になりますが場所は一般的な照海になります。
沢田流は合谷などのツボも一般のツボとは違う事もあります。
今回は場所が照海の場所なので、照海としてご紹介しました。
照海と組み合わせるとこのような効能がある
というツボをご紹介します。
鍼灸の研究をするなら1つや2個3個のツボを使う事が多いですが
実際の臨床は効果を出すために様々なツボを使分けていきます。
下記の配穴は参考程度にしてください。
配穴
足の下垂(崑崙・太谿・申脈)
咽喉部の疾患(列缺)
不眠症(三陰交、神門)
子宮下垂(関元、帰来、百会)
照海のセルフケア方法
照海のセルフケア方法をご紹介します。
照海は足の内果にあるので、比較的ご自身でセルフケアで使いやすいツボの1つになります。
おススメはせんねん灸や台座灸になります。
内側になるので、強めのお灸ではなくせんねん灸アロマのような優しめのお灸が合っています。
せんねん灸太陽のような火を使わないお灸は剥がれやすいので
照海には向いていません。
マッサージは骨の上というのもあり
指が疲れやすいかもしれません。
お灸やピップれエレキバンのような刺激するものが楽だと思います。
冷え性改善にも良いツボなので、この冬照海にお灸をして
ポカポカな足を目指してみませんか♪
セルフケアで効果がないときは泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院までご相談ください。
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