おはようございます。
大阪泉佐野市の縁里庵かつもと鍼灸院です。
今日は大和漢の”達磨”の温度と品質を調べたいと思います。
今回は特別に使わない達磨を頂いたので
新しい達磨と熟成(?)した古い達磨の温度差があるのか?
も調べてみました。
今回の記事では古い達磨は分かりやすいように熟成と明記しています。
どのような保管方法で、何年置いておいたかは分かりません。
台座灸紹介シリーズはセイリンのヨモニコや亀屋の広重、アイクレイ、小林老舗、クローバー灸、せんねん灸奇跡、職人灸、富士柔、カマヤミニ、レインボー灸、つぼ灸NEO、OKYU、AKANE、大和漢極み、つぼきゅう禅、らくらく灸、回春灸、灸街道、ヤンイーミニ、村上商店快、村上商店和などご紹介しています。
大和漢の達磨とは
いわゆる間接灸!
引用元:大和漢
紙筒の高さによって4段階の温熱刺激!!乾燥ノリ(紙筒赤色部分)が付いており、スポンジ等に含ませた水を付けて使用するタイプです。
通気孔が大きく、経穴を覆うような施灸が可能です。
水付けタイプ 押し出し棒付
【使用方法】水で濡らした布巾などに片側を押し当てて、患部に貼ります。 心地よい温度で温灸治療ができます。 皮膚とモグサの間に独特の紙管で空間を作り、モグサの熱伝導を緩和してツボを刺激します。症状に合ったツボにご使用ください。 大和漢「だるま」は熱温度の高低により強・弱・マイルド・ソフトの4種類があります。
種類 | 設定温度(約) |
---|---|
強(Kタイプ) | 47~49℃ |
弱(Jタイプ) | 45~47℃ |
マイルド(Mタイプ) | 43~45℃ |
ソフト(Sタイプ) | 41~43℃ |
燃焼時間:点火後約5分
※使用環境(温度・湿度・風等)により温度が変わることがございます。
実際に温度がメーカーの温度なのか調べてみました。
計測温度は室温25.4℃湿度35%
各種達磨の押し出し棒です。
達磨ソフト
37.8℃ 0.405g
38.1℃ 0.448g
37.8℃ 0.403g
37.5℃ 0.418g
37.6℃ 0.416g
計測データの保存を忘れて消えてしまいましたのでデータはないですが
温度は間違いありません。
また時間があるときに再度計測したいと思います。
艾の量で熱さが違うのか?重さも計測していますが
紙筒灸はあまり関係のないかもしれません。
達磨ソフト(熟成)
38.8℃ 0.407g
42.0℃ 0.427g
42.6℃ 0.407g
41.8℃ 0.421g
41.7℃ 0.405g
達磨マイルド
44.7℃ 0.364g
46.1℃ 0.445g
47.3℃ 0.396g
44.4℃ 0.426g
44.6℃ 0.406g
達磨マイルド(熟成)
43.4℃ 0.408g
42.7℃ 0.445g
45.7℃ 0.451g
45.5℃ 0.444g
44.5℃ 0.447g
達磨弱
46.8℃ 0.394g
49.4℃ 0.367g
48.4℃ 0.365g
46.0℃ 0.385g
46.5℃ 0.402g
弱は熟成タイプがないために計測はしていません。
達磨強
49.9℃ 0.313g
50.7℃ 0.321g
51.6℃ 0.307g
50.3℃ 0.306g
50.7℃ 0.312g
達磨強(熟成)
48.9℃ 0.306g
52.1℃ 0.287g
52.6℃ 0.302g
50.1℃ 0.277g
5.18℃ 0.282g
達磨の品質
顕微鏡で見てみると不純物が多く見えます。
不純物が多いから悪いのではなく、ゆっくりと燃えるので
長い間温かいので、冷えている部分など温める効果も期待できます。
まとめ
温度 | ソフト | (熟成) | マイルド | 熟成 | 弱 | 強 | 熟成 |
メーカー温度 | 41℃~43℃ | 43℃~45℃ | 45℃~47℃ | 47℃~49℃ | |||
計測温度 | 37.8℃ | 38.8℃ | 44.7℃ | 43.4℃ | 46.8℃ | 49.9℃ | 48.9℃ |
38.1℃ | 42.0℃ | 46.1℃ | 42.7℃ | 49.4℃ | 50.7℃ | 52.1℃ | |
37.8℃ | 42.6℃ | 47.3℃ | 45.7℃ | 48.4℃ | 51.6℃ | 52.6℃ | |
37.5℃ | 41.8℃ | 44.4℃ | 45.5℃ | 46.0℃ | 50.3℃ | 50.1℃ | |
37.6℃ | 41.7℃ | 44.6℃ | 44.5℃ | 46.5℃ | 50.7℃ | 5.18℃ |
温度を新旧で見てみると全体的に高い所もありますが
新旧だからどちらかに偏るなどはそこまでないのかもしれませんね。
台座灸より紙筒灸の方が温度は安定している傾向にあります。
大和漢さんも書いていますが室温や湿度など
使われている環境で温度は変わるので、一度お灸をして熱くないから
必ず火傷をしないわけではないので、台座灸や紙筒灸も火を使うので
注意しながら施術で使うことが大切だと考えます。
また紙筒灸に関しては保管方法次第になりますが
新しくても古くてもそこまで差がない可能性があります。
湿気が多い保管場所の場合は消えやすいなど
影響はあると思いますので、湿気が少しでも少ない場所に保管することも大切だと思います。
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